神戸市とネスレ日本、プラごみ削減の啓発キャンペーン開始。市内全ての小売店で12月末まで実施

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神戸市とネスレ日本株式会社は3月4日からプラスチックごみ削減を啓発するためのキャンペーンを共同で開始した。キャンペーンの協力者に市公式のエコ活動応援アプリ「イイことぐるぐる」のポイントを付与するもので、市内の全ての小売店を対象に、環境に配慮した商品を選ぶ「エシカル消費」啓発のため、対象のネスレ商品を購入するとポイントが加算される。全国初の取り組みで、12月31日まで実施する。

イイことぐるぐるは、各種電子マネーに変換できるポイントが貯まるスマートフォンアプリ。宅配便ロッカーの利用や環境イベントへの参加などエコアクションを実践し、報告することで「イイぐるポイント」が付与される。同ポイントは共通電子ポイント「Gポイント」と交換、WAONポイントやPiTaPaなど120種類以上の各種電子ポイントに変換できる。
交換レートは10イイぐるポイント=1Gポイント(1円相当)。

プラスチックごみを削減するために、環境に配慮した商品を選ぶことは、毎日できる取り組みの一つ。キャンペーンは市内の全ての小売店で、「ネスカフェエコ&システムパック」各種(14品)、「キットカットミニ」紙パッケージ商品各種(10品)を購入、レシートと商品写真をアプリで登録すると、10イイぐるポイントが付与される。キットカットミニは2019年9月下旬、主力製品の外袋がプラスチックから紙パッケージに変更されており、ネスレ日本では年間約380トンのプラスチック削減を目標としている。

また、ネスカフェエコ&システムパック製品の空きパッケージの回収協力キャンペーンを17日まで市内のイオン、ダイエー店舗で実施した。ネスカフェエコ&システムパックはプラスチック削減を図った商品で、キャップ、漏斗部分を紙に変更するとともに、アルミ箔使用量をゼロにしている。コーヒーマシン「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」の専用カートリッジ、「ネスカフェ」瓶商品への詰め替え用として2008年に発売された。キャンペーンではリサイクルを啓発するため、同商品の空きパッケージを店頭で回収。協力すると、50イイぐるポイントが付与される。集められたパッケージは、凸版印刷株式会社の協力でノートなどの紙製品にリサイクルされる。

ネスレ本社は世界190ケ国で事業を展開する世界最大の食品飲料企業で、積極的な環境保全活動でも知られている。2018年4月、製品の包装材料を2025年までに100%リサイクル可能、あるいはリユース可能にするというコミットメントを発表。これを受け、ネスレ日本では世界で最もキットカットを販売している日本市場で外袋の変更をはじめ、プラごみ削減への活動を展開している。

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HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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