日本非営利組織評価センター、”おすそわけ”が集まるプラットフォーム「OSUSO(おすそ)」と連携開始

公益財団法人日本非営利組織評価センター(JCNE)と株式会社USTUS(アスタス)は12月12日、協働を開始した。アスタス社が提供するプラットフォーム「OSUSO(おすそ)」で、JCNEが提供するNPOの組織評価制度が連携する。

OSUSOは「おすそわけ」を通じて社会貢献を可視化し、貢献している個人が評価・還元される社会を目指すプラットフォーム。約200の賛同企業・団体とパートナーシップを結び、余ってしまったもの、使わないもの、利益の一部など、無理のない「おすそわけ」を集め、支援を必要としている団体などに継続的に届けている。1人あたりの社会のために費やしたお金の総量(寄付流通額)を増やし、社会課題の解決を促進する。

現在は、NPO・NGO向けのサービス「OSUSO FUNDRAISING(おすそ ファンドレイジング)」、企業向け従業員参加型SDGsサービス「OSUSO CLUB(おすそクラブ)」を展開中。

連携によって、JCNEが非営利組織の信頼性をJCNEが認証する評価制度「グッドガバナンス認証」を活用することで、企業や支援者はOSUSOのパートナーの中からグッドガバナンス認証を受けた団体、つまり信頼できる団体を選びやすくなる。

NPOやNGOは、グッドガバナンス認証を受けた団体であることをウェブサイトなどで表示、信頼性の高い団体であることをアピールすることでおすそわけが集まりやすくなる。また、JCNEの評価・認証を受けた団体は「JCNE専用 OSUSOパートナー加盟申請書」を使用することで、OSUSOの新規登録がスムーズに行える。ウェブへの実装は2024年2月を予定している。

JCNEは、非営利組織の組織評価を行う日本で初の第三者審査機関。非営利組織と支援者との架け橋として組織評価・認証の取組みを開始し、幅広い支援を継続的に獲得できる社会の仕組みに貢献することを目標に活動している。

組織評価制度として、非営利組織の信頼性を認証するグッドガバナンス認証と、簡易的な書面評価とセルフチェックで運営の基本を確認できる「ベーシックガバナンスチェック」の2つの制度を無料で提供している。

このうち、グッドガバナンス認証は、28項目のアドバンス評価基準に基づき、書面と訪問を組み合わせて組織評価を行う。基準を全て満たしている場合は、外部の有識者で構成される認証審査委員会による公正・中立な審査を経て認証が付与される。認証取得までに要する期間は申請後4ケ月から1年。

【関連サイト】一般社団法人非営利組織評価センター