印タタグループのTCS社、金融機関向けに仮想通貨取引の基盤ソリューション「QuartzTM」をリリース

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インドを代表する複合企業タタ・グループのTata Consultancy Service(TCS)は、金融機関向けに仮想通貨(暗号資産)取引サービスの提供を支援するためのソリューションとなる「Quartz TM」をリリースした。

Quartz TMは銀行や投資会社が顧客に安全かつシームレスな仮想通貨取引を提供するためのプロダクトだ。トレーディング、カストディ、送金機能を搭載した強固で安全なシステムをワンストップで提供する。Quartz TMはパブリック・ブロックチェーンをサポートするため、多様な仮想通貨やステーブルコインに対応可能。これにより、金融機関は顧客の取引・投資戦略に柔軟に対処できる。TCS QuartzのグローバルヘッドであるVivekanand氏は「先進的な金融機関は顧客にオルタナティブ投資を勧めており、特に仮想通貨への関心度は増している」と述べている。

具体的な機能としては、取引の承認ポリシー、ブロックチェーン・フォレンジック追跡・アラート、仮想通貨取引所およびOTCデスクへの接続と監査機能などが搭載されている。特筆すべきは、Quartz TMのユーザーが顧客にデジタルキャッシュ形式のペイメント転送機能を提供できること。TCSは7月9日付のリリースで、「取引コストの削減と、流動性の迅速なアクセスから利益を得ることができる」としている。

世界有数のコングロマリットであるタタ・グループの子会社が仮想通貨取引ビジネスに参入する事実はインパクトは大きい。インド政府及びインド準備銀行(RBI)は仮想通貨に否定的だが、ビジネスは既に新興市場にプロダクトを投下している。13億人市場インドの仮想通貨に対する規制動向は、引き続き注目される。

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