北欧家具IKEAは5月3日、スペインの再エネ事業ACCIONA Energíaのブロックチェーンプラットフォーム「GREEN CHAIN」を導入、発電の追跡と持続可能な再エネへの取り組みとして電気自動車用の充電ポイントを設置し、持続可能なモビリティを促進することを発表している。
IKEAは、マドリードの本社や物流センターなどへ合計567台のEV充電ポイントを段階的に設置していく。各拠点には、電気自動車と電力網間の双方向通信を可能にするシステムVehicle to Grid(V2G)充電ポイントも設置。これによりバッテリー充電だけでなく、自家消費システムにバッテリーを注入したり、バッテリーからエネルギーを電力網にプッシュバックしたりすることも可能になるという。
ACCIONA EnergíaがクリーンテックスタートアップのFlexiDAOと協力して開発した「GREEN CHAIN」を通し、発電されたエネルギーの再生可能な起源をリアルタイムで追跡していく。ACCIONA Energíaはこれまでにも、炭素クレジットのプロジェクトに多数関与しており、 ClimateTrade社と提携して南米の工場で生成されたグリーンエネルギーに対して認証排出削減 (CER) 証明書を提供するなど取り組みを進めていた。
ブロックチェーンを活用した車両と送電網の統合は、DLTモビリティグループMOBIの他、欧州大手電力コンソーシアムEquigyも開発に取り組んでいる。
【参照記事】ACCIONA Energía and IKEA partner to boost sustainable mobility in Spain
【参照記事】ESG, blockchain traceability startup Everledger goes bust
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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