株式会社Ginco(以下、Ginco)は1月31日、自社ウォレットの機関技術を活用し、事業者向けブロックチェーンサービスの提供を開始した。
このほど発表されたソリューション事業では、Gincoがウォレットアプリの提供を通じて培ってきた基幹技術の提供、PoCコンサルティングなど、事業者がブロックチェーン技術を導入できるようなサポートを行う。ブロックチェーンの活用やサービス開発に取り組む事業者に向けて実証実験の受け入れ、新規事業開発コンサルティングを行うことで、事業者のインフラ整備を担っていく考えだ。
同社がソリューション事業を設立した背景には、「ブロックチェーンに関する知見や技術を持った人材の不足」「事業の初期段階で発生するインフラ開発のコスト」が挙げられる。業界全体でプロダクトの開発・運営実績を持った人材が少なく、実証実験に取り掛かろうにも、プロジェクトをスタートすることさえ難しいためだ。また、ブロックチェーンを用いたサービス開発に際して、ブロックチェーンごとの仕様に応じたインフラ(ノードやAPI)やウォレット(鍵管理・トランザクション制御)を開発する必要があり、事業者にとってハードルが高かった。
こうした課題に対し、Gincoは仮想通貨ウォレットアプリの開発を通じて培った、ブロックチェーンサービスに不可欠な「ブロックチェーンノード」「ブロックチェーンエクスプローラー」「ウォレットコア」といった技術基盤をソリューション事業に展開していく。
Ginco Solutionsでは、ブロックチェーンを用いた新規事業開発・実証実験のサポートを行うコンサルティング事業と技術支援事業の相談の募集を開始している他、開発中のBaaSの第一弾の発表を2月中、β版ローンチを3月初旬に実施するとしている。
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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