グローバルバッテリーアライアンス(GBA)は、バッテリー産業における透明性と持続可能性を大幅に向上させる「バッテリーパスポート」の第2波パイロットプログラムを開始した。このプログラムには、CALB、CATL、LG Energy Solution、Samsung SDIなど、世界の電気自動車用バッテリー市場シェアの80%以上を占める主要メーカーが参加している。
バッテリーパスポートは、バッテリーの製造からリサイクルまでのライフサイクル全体における環境負荷や人権への配慮を追跡し、持続可能性を評価するシステムである。CirculariseやCirculorなど7社の独立したトラッキングソリューションプロバイダーが、このシステムの構築に携わっている。
2023年1月にAudiとTeslaが主導して開始された第1波に続き、今回の第2波では各製品レベルでのESG(環境・社会・ガバナンス)スコアやカーボンフットプリントの指標が強化され、持続可能性の透明性がさらに向上している。
このイニシアチブは、ReFi(再生可能金融)の循環経済とも直結しており、バッテリーのリサイクルや資源の再利用を支援することで、廃棄物削減と効率的な資源活用を促進している。GBAは2030年までに持続可能で透明性の高いバッテリーのバリューチェーンを確立することを目指しており、今年末までに公開される結果を基に新たな業界基準を設ける予定だ。
このプロジェクトを通じて、企業や消費者はバッテリー製品の透明性を確認し、より責任ある選択が可能になると期待されている。
【参照記事】LinkedIn
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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