モザンビークのスタートアップ企業Empowaが8月12日、Cardanoのプロジェクト支援プログラムで約6億1200万円の資金調達に成功した。Empowaは、手頃な価格の住宅向けに実物資産(RWA)トークンを創出し、資金調達や所有権、キャッシュフロー、リターンの追跡を可能にする提案が評価された。
Empowaは、ケニアのナイロビ証券取引所(NSE)やEYパルテノン(ケニア)と協力し、ブロックチェーン技術を活用した住宅金融ソリューションの開発を進めている。これは、年間25億ドルに上るケニアの住宅金融需要に対応するためだ。
アフリカでは、多くの人々が非公式な収入源に依存しているため、信用市場を通じた住宅取得が困難である。例えば、ケニアの人口5100万人に対し、住宅ローン件数はわずか27,786件(人口の0.0005%)にとどまる。これは、イギリスの住宅ローン普及率17%と比較すると極めて低い。
Empowaは、ブロックチェーンを活用した賃貸から所有への移行システム「Empowa Pay」を開発し、既にアフリカ8カ国の18のデベロッパーが利用している。また、銀行からローンを拒否された家族向けに、気候に配慮した手頃な価格の住宅購入を可能にする分割払いシステムも提供している。
このような革新的なアプローチは、アフリカの住宅金融市場に新たな可能性をもたらし、より多くの人々に住宅所有の機会を提供する可能性がある。今後の展開が注目される。
【参照記事】Cardano After NSE Proposes Tokenization Solution for Kenya’s Housing Market
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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