DevvStream、米国最大級の炭素隔離施設の50%株式取得 – 環境保全と経済成長の融合を目指す

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カナダの炭素クレジット開発企業DevvStream Holdings Inc.は10月15日、アメリカ・ルイジアナ州北部の大規模炭素隔離施設の株式の50%を取得する契約を締結した。同社は、炭素クレジット市場を活用し、温室効果ガス削減と地域経済の発展を目指している。

DevvStream Holdingsは2021年に設立され、革新的な金融手法で脱炭素化に取り組む企業である。現在、同社は特別買収目的会社(SPAC)であるFocus Impact Acquisition Corp.との合併を通じ、ナスダック市場への上場を計画している。この合併が実現すれば、炭素クレジットに特化した初のナスダック上場企業となる。

今回のプロジェクトは、3つのエリアにまたがる425平方マイル(約1,100平方キロメートル)の地域で展開される。この施設は、推定2億6,000万トンの二酸化炭素(CO2)を貯蔵する能力を持ち、これは東京都の2022年度の温室効果ガス排出量(5,945万トン)の約4.4倍に相当する規模である。また、年間3,000万トンのCO2を捕捉できる見込みで、大幅な排出削減が期待されている​。

この炭素隔離事業では、米国のCCS(炭素回収・貯留)プロジェクトを支援する45Qクレジットの税額控除や、自主的炭素オフセットクレジットの販売を通じて、安定した収益化が見込まれている。また、森林再生、湿地回復、河床修復といった多様な環境プロジェクトも並行して実施され、地域社会への幅広い経済的効果が期待される。

DevvStreamの参画は、炭素クレジット市場と技術革新を通じて、環境保全と経済成長を両立させる挑戦である。このプロジェクトは、持続可能な社会への移行を推進し、地域と世界の双方にとって新たな価値を創出することが期待されている。

【参照記事】DevvStream to Acquire 50% Equity Stake in Carbon Sequestration Hub Facility

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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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