R3社のVoltron、貿易決済を電子化して効率向上へ

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ブロックチェーン企業のR3社は5月8日、同社が手がけるCordaブロックチェーンプラットフォーム上に構築されている「Voltron」によって信用状を電子化するシミュレーションを行った。

信用状は、国際間の取引を円滑に行うために銀行が発行する支払い確約書だ。従来の紙ベースの信用状を使う手続きでは、決済の全プロセス完了までに5日から10日の期間を要した。Voltronは、ブロックチェーン技術を利用することにより、手続きにかかる時間を24時間未満に短縮する。

R3社の報告書によると、シミュレーションに参加した銀行のうち、96%の参加者が「Voltronが信用状のプロセスを迅速化し、効率性を高め、コストを削減する」と回答したという。また、86%は「紙の信用状で行う取引には膨大な時間とリスクがある」と考えており、61%が「貿易フローをオープンアカウントへと移行する可能性が高い」という結果になったことが報告されている。

R3社代表のDavid E.Rutter氏は、今回のシミュレーションについて「世界トップクラスの貿易金融アプリケーションの1つとして『Voltron』を企業や銀行に証明することができた」と語っており、貿易金融の未来を変えるVoltron CorDappのトライアルへの参加を求めた。

【参照記事】Voltron trial sees major development of blockchain trade application

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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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