東京大学大学院工学系研究科は11月20日、ブロックチェーンに関する人材の発掘や開発、技術開発、社会実装などを軸とした学びの場「ブロックチェーンイノベーション寄付講座」の開設を発表した。
ブロックチェーンイノベーション寄付講座は、株式会社グッドラックスリーや株式会社ジェイ・エス・エス、株式会社ジッパー、株式会社ホットリンク、株式会社マネーフォワード、株式会社三井住友フィナンシャルグループの6社から9000万円の寄付とEthereum Foundationの支援を受け、11月1日から始まったブロックチェーン研究・開発講座だ。起業を目指す学生を対象に、参画企業のブロックチェーン技術と起業・経営ノウハウを学ぶ場を提供し、基盤となるブロックチェーン技術の研究開発を行い、ビジネスと親和性の高い汎用パブリックチェーンの開発を目的としている。
ブロックチェーンイノベーション寄付講座は、フィンテックを含むブロックチェーンに関する講義や、ブロックチェーンを活用したビジネスモデルコンテストの主催、学内外からブロックチェーン技術に興味があり情報数理系に突出した才能を持つ学生を支援する。東京大学の本郷キャンパス3号館を拠点に、人的環境を整え、収益性があり、企業・ユーザー・社会の3者に利益となる関係を目指す。ブロックチェーン技術の改良や実証実験はテストネットで取り組み、ビジネスモデルに最適なブロックチェーン技術を開発する。
ブロックチェーンを研究する学生団体はあるが、企業の資金を使って開発を行う学生の集まる研究団体は未だ多くない。同講座では、ビジネスコンテストなどによって、東京大学内外における学生を支援することから、才能を持つ学生にスポットが当たり、ブロックチェーンの開発者や技術者、知見の広い人材を育てることができる。ブロックチェーンの開発はビッグデータやAIなどと並び、世界でも注目を浴びている分野の一つだ。最新のブロックチェーン開発を行う現場に注目が集まる。
【参照URL】東京大学「ブロックチェーンイノベーション寄付講座」の設立について ~複数企業と連携し、ブロックチェーン技術と起業・経営ノウハウを学べる場を提供~
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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