炭素会計、カーボンクレジット、カーボン・オフセットをトークン化するサステナビリティ・イニシアティブが結成

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マサチューセッツ州を拠点とするトークン標準化団体InterWork Alliance(IWA)は、炭素会計、カーボンクレジット、カーボンオフセットを標準化するためのソリューション構築に向け、InterWork Alliance Sustainability Initiativeを結成した。7月29日、IWAのホームページで公表している。

IWAは、スポンサーにマイクロソフト、アクセンチュア、Digital Assetなど、またナスダック、R3、Chainlinkといったメンバーが参加する非営利団体。市場やセグメントに関わらずデジタルトークンビジネスを連携させるソリューションへの取り組みを実施している。

地球温暖化の一つの要因にCO2等の温室効果ガス排出量が挙げられる。これはカーボンクレジット(炭素クレジット)とも表され、様々な産業市場で環境保護への貢献対策として起用されている。世界初のカーボンクレジット取引市場シカゴ・クライメート・エクスチェンジ(CCE)では、クレジット価値を売買することも可能である。だが、気体をクレジット化する過程において、二重計上などによる不正確さが指摘されてきた。

同行が発足させたIWAサスティナビリティイニシアティブでは、温室効果ガスの排出、削減を示す炭素会計をトークン化して、炭素会計システムを標準化させる取り組みに注力する。炭素削減会計システムの管理作業を簡略化しグローバル基準を確立することで、将来的に認可された市場でのビジネスユースを拡大させたい意向がある。

マイクロソフトの主任アーキテクト、およびIWAの会長マーリー・グレイ氏は、「ESGに関する取り組みはすでに世界中の多くの企業の慣行となっている。トークン化により、気候の持続可能性の会計システムを効率的にすることが私たちの最大の課題だ」と述べた。

【参照記事】The InterWork Alliance Sustainability Initiative to Develop Trusted Solution for Standardizing Token-based Carbon Emission Accounting, Credits, and Offsetting

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