暗号資産市場が拡大する中で、国内でも多くの金融機関がこの市場に進出しています。中でもSBI VCトレード(新VCTRADE)は、SBIグループの強みを生かしたマッチングエンジンの導入や、魅力的な取引機会の提供など、安心・快適に利用できる環境を整えています。ここではVCTRADEの特徴やメリット、利用するにあたって覚えておくべきポイントについて詳しく解説していきます。
目次
- VCTRADEとは?
- VCTRADEの3つの取引サービス
2-1. 3種類の暗号資産を売買できるVCTRADEの販売所
2-3. 板取引ができるVCTRADE Pro
2-3. 販売所と取引所の両方にアクセスできるアプリVCTRADE SP - VCTRADEのメリット
3-1. 業界最狭水準のスプレッド
3-2. XRPを活用したエコシステム構築に意欲的な暗号資産取引所
3-3. 800万人の顧客基盤を抱える金融機関のセキュリティ体制 - VCTRADEを利用する際のポイント・注意点
- VCTRADEの基本情報・取扱銘柄・手数料など
- まとめ
①VCTRADEとは?
SBI VCトレードはSBIグループのSBI VCトレード株式会社が運営する仮想通貨取引所です。SBIグループは顧客中心主義とインターネット革命を標榜、デジタルアセット取引のグローバルスタンダードを目指しています。グループ会社である住信SBIネット銀行との連携や主要仮想通貨に絞った取扱銘柄、セキュリティ体制など、金融機関をバックグラウンドにもつサービスが提供されているため、仮想通貨初心者にもおすすめの取引所となっています。
②VCTRADEの3つの取引サービス
SBI VCトレード株式会社は、2018年6月4日に販売所形式の現物取引サービス「VCTRADE」をスタートし、2019年7月31日には「板」取引を採用した「VCTRADE Pro」をオープンしました。SBI VCトレードの口座開設者はどちらのサービスも無料で利用できます。
2-1. 3種類の暗号資産を売買できるVCTRADEの販売所
VCTRADEは「買値」と「売値」だけがシンプルに表示された販売所方式を採用しており、XRP、ビットコイン、イーサリアムを売買できます。販売所でありながら、成行注文だけでなく価格指定注文も備えていることはポイントです。VCTRADEの成行注文は価格を指定せずに発注時点の提示価格に対して買い+5%、売り-5%以内で約定する仕組みで、初心者にも使いやすい注文方法です。価格指定注文(指値)は、「〇〇円になったら購入したい」や「××円になったら売却したい」と予め注文を出しておける方法です。
販売所は、提示されている価格でVCTRADEからすぐに購入(売却)ができるので、取引チャンスを逃すリスクが低いというメリットがあります。購入価格と売却価格の差(スプレッド)が実質的な手数料となるため、以下の取引所と比べて購入価格が高く、売却価格は低くなる場合があります。
2-2. 板取引ができるVCTRADE Pro
VCTRADE Proでは、証券取引のようにオーダーブックによる仮想通貨取引が可能で、ビットコイン(BTC/JPY)、イーサリアム(ETH/JPY)、XRP(XRP/JPY)の3つのペアを取り扱っています。株取引で使われる「板」で仮想通貨を売買をしたいトレーダーにおすすめです。VCTRADE Proの取引手数料は無料。約定処理能力の高いNASDAQマッチングエンジンを搭載しており、値動きが激しい場面でも発注を逃さないスムーズな取引を実現します。
2-3. 販売所と取引所の両方にアクセスできるVCTRADE SP
VCTRADEでは初心者でも直観的に扱えるアプリ「VCTRADE SP」を提供しています。アプリでは販売所、取引所の両サービスが利用できるため、「注文方法といった詳しいことまではわからないけど仮想通貨に投資をしてみたい」という投資初心者から、「手数料を考慮してしっかりと利益を追求したい」と考えるトレーディング目的の投資家まで、幅広いニーズに応えるサービスとなっています。VCTRADE SPは現在のところiOS版のみとなっており、Android版は近日公開予定です。
③VCTRADEの3つのメリット
3-1. 業界最狭水準のスプレッド
VCTRADEはリップル/円をはじめとした各銘柄において、業界最狭水準のスプレッドを強調しています。板形式のVCTRADE Proでも、マーケットメイカー(MM)が常時流動性を供給しているので継続的な取引機会が提供されています。実際にアプリを見ると、主要な国内取引所と比較してVCTRADEの販売所・取引所共にスプレッドの間隔が狭いことが確認できます。
3-2. XRPを活用したエコシステム構築に意欲的な仮想通貨取引所
SBIグループは国際送金ソリューション提供する米リップルと協業しており、XRPを活用したエコシステムの構築に取り組んでいます。また、SBIグループの創業者でSBI VCトレード代表の北尾吉孝氏がリップルの株主を務めている他、SBIはリップル社とのジョイントベンチャーを設立するなど送金に関する分野での協力関係を年々強めています。こうした背景もあり、VCTRADEでは他取引所とは異なりXRPを中心としたサービス展開が行われていることが特徴です。
3-3. 800万人の顧客基盤を抱える金融機関のセキュリティ体制
SBIホールディングスはグループ会社で約800万口座の顧客基盤を支えるサービス提供体制が整った大手金融機関です。SBI VCトレードでは、グループ企業で培ったノウハウやシステムはもちろん、仮想通貨交換業者として必須となるSSL、マルチシグ、コールドウォレットなどのサイバー攻撃対策や資産の分別管理などの対策が講じられています。
④VCTRADEを利用する際のポイント・注意点
VCTRADEを利用するにあたり、注意しておくことで更に上手く利用できる、賢く利用するためのポイントについて解説します。
取引所の注文サイズは流動性を考慮しよう
取引所は、販売所よりも手数料を低く抑えられる場合がありますが、反対注文(自分が「買い」ポジションの場合に、反対のポジションとなる「売り」のこと)が少なければスリッページが生じることもあります。雰囲気や直感でむやみに売買をするのではなく、板に並んだ注文状況(流動性)を考慮して適切な注文サイズを設定しましょう。
入金対応銀行は住信SBIネット銀行のみ
VCTRADEの入金対応銀行はグループ会社の住信SBIネット銀行だけとなっています。即時決済サービスに対応しており、24時間365日振込手数料無料で利用可能です。一度登録してしまえば、初心者にもやさしい簡単な入金フローとなっています。なお、日本円の出金は住信SBIネット銀行以外の金融機関にも対応しています。
毎日1時間のメンテナンス時間があること
VCTRADEは基本的に休業日はありませんが、毎日午前6時~午前7時にメンテナンス時間を設けています。この間は売買注文や暗号資産の送金受付は停止しています。そして暗号資産の受渡日が取引日の1銀行営業日後となっていることも、外部送金のタイミングに関係するのでおさえておきましょう。VCTRADEでは定期メンテナンス終了時刻から翌日定期メンテナンス開始時刻まで(日本時間午前7時~翌午前6時)をひとつの「取引日」としており、定期メンテナンス終了時刻から翌日0時までに約定した売買の取引日は当日日付、0時から定期メンテナンス開始時刻までに約定した売買の取引日は前日日付となります。
⑤VCTRADEの基本情報・取扱銘柄・手数料など
会社名 | SBI VCトレード株式会社 |
設立日 | 2016年11月1日 |
資本金 | 19億9,000万円(資本準備金を含む) |
取引方法 | 取引所(VCTRADE Pro) / 販売所 (VCTRADE) |
取扱銘柄 | 取引所・販売所:ビットコイン、イーサリアム、XRP |
最小取引単位(現物取引) | 日本円換算で約500円 / 回 |
取引手数料 | 販売所:スプレッド 取引所:無料 |
日本円の出金手数料 | 住信SBIネット銀行:50円 住信SBIネット銀行以外の金融機関:160円 |
※2020年7月時点の情報となります。最新情報に関しては上記サイトをご覧ください。
⑥まとめ
VCTRADEはSBIホールディングスが親会社という信頼感があり、販売所と取引所の両方を兼ね備えていることから初心者から上級者まで利用しやすい暗号資産取引所です。取引所形式での取引に早く慣れることで販売所を利用するよりもお得な取引ができると思います。
取引あたりの注文金額は日本円にするとおよそ500円相当であり、ワンコイン投資と同じ感覚で安全に暗号資産投資を開始できることも同サービスの魅力のひとつです。スマホアプリはわかりやすい取引画面が採用されているため、初心者でも気軽に使いやすくなっています。
日本円の出金に手数料はかかりますが、その他の口座管理費や年会費、日本円の入金手数料、暗号資産の受取・送付(入出庫)手数料はかかりません。暗号資産取引を始めたいという方はぜひVCTRADEを検討してみてください。
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