貸仮想通貨をするならどこがおすすめ?レンディングサービスを提供している仮想通貨取引所3社を徹底比較!

「貸仮想通貨(レンディング)」という言葉を聞いたことがあっても、その仕組みや、どこの仮想通貨取引所で提供しているのか分からないという人も多いのではないでしょうか。レンディングとは、自分が保有している仮想通貨を第三者に貸し出し、賃借料(利息)を稼ぐ取引方法です。トレードに自信がない方でも、確実に仮想通貨の保有量を増やすことができるため、投資家の間で人気が高まっています。

国内で「貸仮想通貨(レンディング)」サービスを提供している代表的な仮想通貨取引所には、Coincheck、GMOコイン、bitbankがあります。ここでは、各社サービスの内容や年率の違い、レンディングの仕組みやメリット・デメリット、そして注意点について詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

目次

  1. 仮想通貨のレンディングとは?
  2. ビットコインのレンディングシミュレーション
  3. レンディングサービスを利用するメリット
    手間をかけずに利益を狙える
    銀行よりも利益率が高い
    持ち逃げなど、不正が起こりにくい
  4. レンディングサービスのデメリット
    貸出期間中に価格変動リスクを負う
    貸出期間中に取引所が破綻するリスクを負う
  5. 3社の貸仮想通貨サービスの年率・貸出期間・対応通貨の徹底比較
    Coincheckの「貸仮想通貨サービス」
    GMOコインの「貸仮想通貨サービス」
    bitbankの「仮想通貨を貸して増やす」
  6. まとめ

①仮想通貨のレンディングとは?

仮想通貨レンディングとは、投資家が保有している仮想通貨を仮想通貨取引所に貸し出し、期間と貸付数量に応じた利息分を仮想通貨で得られるサービスです。長期的な値上がりを期待して仮想通貨を保有し続けるつもりの投資家にとって、着実に仮想通貨を増やせる魅力的な運用方法の一つです。

レンディングサービスを提供する仮想通貨取引所は、「貸し手」と「借り手」を仲介する役割を担います。仮想通貨の借り手は仲介者に金利を支払い、手持ち資金の数倍の金額を動かせる「信用取引」に利用しています。これが仮想通貨レンディングの仕組みです。なお、利用には仮想通貨取引所による審査や借入枠の制限などがあり、必ずしも貸出が実施される訳ではない点も覚えておきましょう。

②ビットコインのレンディングシミュレーション

2020年2月にGMOコインは、「貸仮想通貨」をリニューアルしました。同社のホームページでは、シミュレーションツールを設置しているので、貸仮想通貨で受け取ることができる賃借料がどの程度なのか試算することができます。仮にビットコインが80万円の時に、GMOコインの「年率5%コース(6ヶ月:180日間)」を利用して1BTCを貸し出す場合、償還日に受け取る賃借料は次のように計算できます。

【1BTC × 180日 × 5% / 365 = 0.02465753BTC = 約19,700円】

もちろん、償還日にビットコインの価格が増加(下落)していれば、賃借料の日本円換算の価値も拡大(縮小)することになります。

③レンディングサービスを利用するメリット

手間をかけずに利益を狙える

満期に利息分が元本に上乗せされて戻ってくるレンディングは、手間をかけずに仮想通貨で利子をもらえるというメリットがあります。投資経験が浅い方にとって、相場をチェックしながら、エントリーおよび利確ポイントを分析する短期投資で利益を上げるのは簡単ではありません。仮想通貨市場は激しい価格変動で知られており、相場が上下するたびに一喜一憂していては疲弊してしまうばかりです。一方で、レンディングは仮想通貨の保有量を確実に増やすことできるので、トレードをせずに仮想通貨を運用したいと考える人におすすめです。

銀行よりも利率が高い

貸仮想通貨の年率はおよそ1~5%に設定されています。一般的な銀行の普通預金の年率が0.01%〜0.2%であることを踏まえると、貸仮想通貨の設定は十分に有利と言えるでしょう。貸出期間ごとに年率が異なり、期間が長いほど高い年率を得られる仕組みが主流になっています。

持ち逃げなど、不正が起こりにくい

仮想通貨取引所を仲介者とするレンディングサービスでは、個人間の貸し借りで発生する可能性のある資産持ち逃げなどのトラブルを回避できるメリットがあります。取引所は契約に準じて管理を行うため、個人の貸し借りで起きやすい不正が起こりにくく、貸し手、借り手の双方にとって安心できる仕組みになっています。

③レンディングサービスのデメリット

貸出期間中は価格変動リスクを負う

仮想通貨の貸付当初と契約満期の段階とでは仮想通貨の価格が変動しているため、ユーザーは仮想通貨の価格変動リスクを負うことになります。仮想通貨を貸し出すと満期まで資産を移動したり、売却することは基本的にできなくなります。資産価格が高騰して利確したいと思ったり、反対に暴落して損切りしたくなった場合も資産を動かし難いため、取引所の契約ポリシーをしっかり押さえておきましょう。

貸出中に取引所が破綻するリスクを負う

万が一、仮想通貨取引所が破綻した場合は、貸仮想通貨に預けた仮想通貨が戻ってこないというリスクもあります。Coincheckの「貸仮想通貨サービス」の場合、Coincheckとユーザーは無担保契約である「消費貸借契約」を締結します。つまり、Coincheckが破綻した場合、ユーザーが貸付けた仮想通貨が返還されないというリスクがあります。また、「貸仮想通貨サービス」は預金保険の対象外となっています。そのため、すべての保有通貨を貸出することはせず資産の一部でレンディングを利用するというように、リスク分散を考慮した戦略が必要です。

④3社の貸仮想通貨サービスの年率・貸出期間・対応通貨の徹底比較

Coincheck GMOコイン bitbank
対応通貨 12種類
ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、リスク、イーサリアムクラシック、モナコイン、ネム、ファクトム、ステラルーメン、クアンタム
7種類
ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコイン 、XRP、ネム、ステラルーメン
ビットコイン(今後、イーサリアム、ライトコイン、XRP、モナコイン 、ビットコインキャッシュに対応予定 )
貸出期間と年率 14日、30日、90日間、365日/1%、2%、3%、5% 1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月/2%、4%、5% 1年間
1%(1BTC≦ X < 5BTC)、2%(5BTC≦ X < 10BTC)、3%(10BTC以上)
最小数量(BTC) 10万円相当 0.1BTC 1BTC
中途解約 原則不可 可:解約手数料=償還時に受取予定の貸借料の10% 可:解約手数料5%
募集期間 空き枠が発生次第、申請の早いもの順 毎月15日から、翌月15日貸出開始分を受付 毎月1日から月末まで

※2020年2月時点の情報となります。最新情報に関しては上記サイトをご覧ください。

12類のコインに対応、Coincheckの「貸仮想通貨」

Coincheck
マネックスグループ株式会社の子会社であるCoincheckの「貸仮想通貨サービス」は、14日間・30日間・90日間・365日間の4種類から貸出期間を選択し、数量に応じて最大年率5%分の仮想通貨を獲得できます。最低10万円(相当)から利用でき、貸出上限は公表されていません。Coincheckでは12種類と多くの仮想通貨のレンディングに対応しています。Coincheckでは、借入可能枠ができ次第、ユーザーの貸出申請順に承認するかたちを取っています。

契約の自動更新が可能、GMOコインの「貸仮想通貨」

GMOコイン
東証一部上場企業GMOグループが運営している仮想通貨取引所GMOコインの「貸仮想通貨サービス」は最低10万円(相当)から利用でき、貸出期間に応じて最大年率5%の仮想通貨を獲得できます。GMOコインでは7種類の仮想通貨レンディングに対応しており、通貨によってそれぞれ貸出上限を設けています。例えばビットコインの場合、貸出可能額は0.1BTC/回~100 BTC/回です。GMOコインの場合、償還時に同じ条件で再度、貸出できる点も魅力的です。再貸出申請が取消されない限り、同条件で以降も自動更新されます。

毎月募集するbitbankの「仮想通貨を貸して増やす」

仮想通貨取引所・販売所のbitbank
ビットバンク株式会社が運営する仮想通貨取引所bitbankの「仮想通貨を貸して増やす」は、ビットコイン限定で貸出期間は1年間のみとなっています。年率は貸出数量によって異なり、10 BTC以上(約1000万円以上:2020年2月)で最大年率3%が適用されます。毎月1日から月末にかけて募集を行い、募集期間が終了した翌日を決算日として、12ヶ月後の満了日に利息が付与されます。bitbankの公式ページによると、その他の仮想通貨のレンディングサービスにも順次対応していく予定とされています。

⑤まとめ

CoincheckとGMOコインのレンディングサービスはどちらも最大年率が5%と非常に魅力的です。また、サービス対象となる仮想通貨の種類が多いため、アルトコインの保有者にとってもおすすめです。貸出期間は数か月単位で選択できるため、利用しやすくなっています。しかし、最近は仮想通貨のレンディングサービスの注目度が高まっているため、募集状況によっては一部か全ての申請が制限される場合があります。

bitbankの場合、貸出期間は1年間の一択であり、最大年率3%が適用されるのは10 BTCが必要なため、前の2社に比べると利用のハードルは高いかもしれません。しかし投資家の間では「実際の貸し出しまでの待機期間も考慮すると、bitbankの方が実は有利ではないか」といった意見もあります。

それぞれの口座を開設して、保有資産を各所に配分してレンディングサービスを利用することも一つの方法です。そうすることで、万が一の場合のリスクを分散することができます。これを機に各社のレンディングサービスについてぜひ確認してみてください。

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立花 佑

立花 佑

自身も仮想通貨を保有しているWebライターです。HEDGE GUIDEでは、仮想通貨やブロックチェーン関連の記事を担当。私自身も仮想通貨について勉強しながら記事を書いています。正しい情報を分かりやすく読者の皆様に伝えることを心がけています。