Coincheck(コインチェック)の評判は?メリット・デメリット・注意点を徹底解説

現在仮想通貨取引所でトレーダーを行なっており日々他社の動向や機能、そして仮想通貨の市況をチェックしています。日々の仕事内容で他社の機能をチェックする機会も多いことから今日はコインチェックの特徴について徹底解説していきます。

筆者は前職で3メガ系証券会社で外国為替のスポット、フォワードトレーディング、そしてEM通貨建(トルコリラ、南アフリカランド、インドルピー、ブラジルレアル等々)クレジットトレーディングを行なっており、マーケットサイドで長年携わってきました。トレーディングの視点も盛り込みながらコインチェックの機能について解説していきたいと思います。

目次

  1. コインチェックってどんな会社?
  2. コインチェックのメリットは?
  3. コインチェックのデメリットは?
  4. OTCよりも板取引の方が有利なのか?
  5. コインチェックはどのような時に使うべきなのか?

仮想通貨取引所Coincheckの特徴は?メリット・デメリット・注意点を徹底解説

コインチェックってどんな会社?

最初にコインチェックの歴史から簡単に説明します。コインチェック株式会社はレジュプレス株式会社(2012年設立)から会社名が変更となり、2014年8月に運営をスタートさせた仮想通貨取引所サービスです。コインチェックの強みはUI/UXで、インターフェイスは初心者向けを徹底的に追求して開発されたサイト構成となっており、現在でもUI/UXには定評があります。

2018年1月のXEMのハッキングにより当時の円換算で580億円程度が流出し、会社は存亡の危機に陥りました。色々な企業が買収に名乗りをあげましたが成立せず最終的にはマネックスグループが買収を行い、現在はマネックスグループ傘下の企業として立て直しを図っています。

ここからは最初にコインチェックのメリット、デメリットを確認したいと思います。

コインチェック メリット デメリット

コインチェックのメリットは?

コインチェックのメリットは先ほど記載したUI/UXにあると言えます。UI/UXは何か簡単に解説します。まずUIは「スマホに表示される操作を補助するディスプレイがUI(ユーザーインターフェイス)」 です。UUXは、電車内でスマートフォンを操作している”体験” 自体を指します。このコインチェックのUI/UXは徹底的に初心者にもで親しみやすく、使いやすい作りとなっており、初心者の仮想通貨投資家が増加したと言われています。

現在他の仮想通貨取引所もコインチェックのUI/UXは参考にして作っているデザイナーもいるほど、コインチェックのUI/UXは優位性があると言えるでしょう。一度コインチェックと他の仮想通貨取引所のアプリを利用し比較して見ると理解できると思います。

コインチェックの通貨の価格の画面は色々なところで参考用のプライスとしても利用されており、コインチェックに口座を開いていない投資家も価格チェックのためにダウンロードしています。

またコインチェックの2つ目のメリットとして、大口で一度に売り買いを行いたいときは大口OTC取引があることがメリットですOTC取引とは「Over The Counter」の略であり、取引に相対する投資家がコインチェック自身ということになります。別の板取引もありますが、板取引の注文が成立した場合の相手はその仮想通貨取引所で口座を開いている投資家の誰かになりますが、販売所(OTC)の場合は相対する相手がコインチェックになるということです。

またOTC取引と板取引の違いがわからない方のために比較表を参考で表を載せていますのでご覧ください。

コインチェック OTC

コインチェックの大口OTC取引のプライスは下記のトップページから取引時間のみチェックすることができます。

コインチェック 比較

最後にコインチェックの一番のメリットは「通貨量が日本一」ということです。コインチェックの販売している通貨は計10通貨となっています。最近ではMONAを新規通貨として上場させた実績もあり、日本の仮想通貨取引所でも一番JVCEAという自主規制団体とのリレーションをきちんと図って進めていると感じます。

現在仮想通貨を新規で取り扱いをするにはJVCEAに新規通貨審査の審査料として手数料を払い、承認を受けて、その後金融庁のホワイトラベルに登録が必須となります。その手続きを無視してリスティングを行うことは禁止されています。

現在は10月下旬からFATFが来日して検査に入ることから、リスティングはそれまで難しいのではないかと噂されていましたが、そこをやり切っている点は評価できるでしょう。

コインチェックのデメリットは?

次にコインチェックのデメリットは何かをご説明していきます。まず一番最初に声が多いのは販売所における「スプレッドの広さ」です。大体計算する限り、ビットコインは最低2%以上、アルトコインは3%以上の価格がつけられており、少し金額が大きくなると、アルトコインは4%近くになったりもします。

2017年の仮想通貨バブルの状態の数十%動く値幅を考えると、このスプレッドでも取り返すことが可能かもしれませんが、現在のようにボラティリティが低下している中、スプレッドが当時のままということを考えると、ほとんどの投資家が相当不利な状態でエントリーを強いられることになります。
少し慣れてきたらコインチェックの販売所では取引出来ないというコメントがかなり多く、確かに購入時に3%、売却時に3%の手数料がかかることを考えると6%動いてくれないと勝てない計算となるため、この点はしっかりと頭に入れておいた方がいいでしょう。

また販売所のスプレッドも常に一律というわけではなく、たまに変化しています。スプレッドが縮小していることは少ないため、買値と売値の価格差からスプレッドを計算しながらどのくらいコインチェックに収益が上がっているのかチェックすることは大事といえます。

次のコインチェックのデメリットは「レバレッジ取引がないこと」です。現在レバレッジ取引はbitflyerが独占状態となっていますが、GMOコインやDMM、TAOTAO等ほとんどの仮想通貨取引所がレバレッジ取引を行なっている中、頻繁にトレードを行うレバレッジ投資家にとっては現物のみの手数料がとても高いコインチェックは使い道はかなり少なくなってしまいます。

3つ目のデメリットは「テクニカル分析を行うチャート機能がない」ことです。トレードを行う上でテクニカル分析は必須であり、現在ではtradingviewを導入する取引所が、国内、海外含めて多くなってきています。その中でコインチェックはtradingviewの機能は導入したものの、まだテクニカル分析までできる部分を導入しておらずローソク足程度しかチェックが出来ません。この点はトレーダーとしてはかなり取引が困難になると言えます。

最後のデメリットは「ビットコイン以外に板取引がない」ということです。例えばbitbankと比較して考えるとbitbankはXRPやETHにも板取引があり、逆に販売所がない取引所となっています。板取引は間に仮想通貨取引業者が相対となることはなく、あくまで個人間での売買のプラットフォームを提供している立場ということのみになります。

コインチェック 板取引

板取引というのは下記のような取引所を指しています。上記はコインチェックの取引所で、現在コインチェックの取引所で提供しているのはビットコインのみとなっています。これが板取引と呼ばれており、買いたい価格を指定する投資家と、売りたい価格を指定する投資家でマッチすれば取引が成立するという場所です。

スプレッドの高いアルトコインの板取引がないことから、本当は少額の場合は板取引で購入したり、売却したりする方が投資家が支払うスプレッド部分はかなり安くなるはずですが、これがコインチェックでは出来ないということがデメリットと言えるでしょう。

OTCよりも板取引の方が有利なのか?

ここで、説明してきた中で販売所と取引所(板取引)ではスプレッドや手数料が違うということを頻繁に説明しましたが、取引所で取引をした方が確実に手数料は安く済むのか?ということを簡単に説明したいと思います。

結論からいうと「少額の場合は取引所での取引の方が手数料は格段に安くなる」と言えます。一方で数億円のようなトレードをもしもする投資家が入れば少し話は変わりますが、ほとんどの場合取引所で行う方が結果的に安くなると言えます。

コインチェックはどのような時に使うべきなのか?

最後にコインチェックを利用するべき人やすべきではない人を説明したいと思います。

まず利用すべき人は、やはり最初に初めて少額仮想通貨取引を勉強するために買って見たいという人は最初の数回だけコインチェックを利用してもいいでしょう。やはりホームページや取引画面の見やすさというのは群を抜いており、親しみやすいプラットフォームと言えます。そのため仮想通貨って何?とかどのようにすれば買えるのか?そして取引所てどんなところなのか?等最初の勉強用のプラットフォームとして利用することがいいでしょう。

またコインチェックで頻繁に売買をするとほとんどの投資家は負ける可能性が高いと言えます。しかし、資産の一部として仮想通貨を長期間保有しておきたいというスタイルの投資家は、コインチェックを利用してもいいと言えるでしょう。

次に利用すべきではない人を説明します。利用すべきではない人は「少し慣れてきた投資家」です。やはりスプレッドが広ければ広いほど負ける確率はどんどん上昇しています。それは単純に期待値が大きくマイナスになっているからです。取引所で取引をすれば0.1%程度でコストが抑えることができる一方で販売所を利用すると2%から3%ほどのコストがかかることで大きく勝てるか負けるかの期待値が変化するのは当然でしょう。そのため取引に慣れてきたらレバレッジ取引等で資金効率をよくしながら取引するのも一手です。

まとめ

コインチェックは仮想通貨未経験者の最初の入り口として利用するのが賢明と判断できます。仮想通貨取引所は日本に様々あり、それぞれ様々な特徴を持っていますので、まずは口座開設を行い実際に利用して、どこが自分に合っているのかを判断した方がいいでしょう。

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中島 翔

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。 【保有資格】証券アナリスト