新しいアイドルグループの創造を目的としたIEOを今春実施予定であることを発表し、現在注目を集める株式会社coinbook。今回HEDGE GUIDEでは同社の代表取締役である大槻氏にお話をお伺いしました。
インタビュー概要
1. Coinbookはどんな会社ですか?
Coinbookは2018年に設立されたスタートアップ企業です。「ブロックチェーン市場に新しい風を」をテーマに掲げ、エンターテイメント×ブロックチェーンによる新たな経済圏の形成に取り組んできました。2020年10月にアイドルグループSKE48のライブ画像をNFT化して販売するなど、NFTマーケットプレイスの開発/運営においては国内最古参組となります。
2021年4月には、日本で暗号資産取引サービスを提供するために必要となる「暗号資産交換業者」の登録が完了しました。現在は、暗号資産取引所の開設と各種サービスのリリースに向けて全社を挙げて取り組んでいます。
近年、海外暗号資産交換業者を発信源とした暗号資産業界に影響を与えるニュースがいくつかありましたが、日本の暗号資産交換業者は逆に信頼性を上げていると思っています。特にお客様の資産管理は注目されているポイントですから、セキュリティ対策には万全を期し安心・安全を第一にサービス提供の準備を進めているところです。特にウォレット構成においては国内でもトップクラスの堅牢な仕組みを構築できたと自負しています。
また、2023年春には取引所のほかに、新しいアイドルグループの創造を目的とした「Nippon Idol Token(NIDT)」のIEOを実施予定です。
2. 「Nippon Idol Token(NIDT)」について教えてください。
このプロジェクトで新しいアイドルグループが生まれます。NIDT保有者はアイドルグループの商品・サービスの購入にNIDTを利用できるだけではなく、その保有状況により限定NFTのエアドロップなどの特典などが受けられるよう設計されています。また、NIDTでチケットやグッズを購入すれば、そのファンが何度ライブに行ったのか、どんなグッズを買ったのか、そういったデータがわかりますし、その応援の実績をもとにチケットの当選確率を優遇するなどといったことも実現できるかもしれません。
まだ発表できないことが多いですが、NIDTの一部は、アイドルがグループを卒業するときに、「退職金」として渡されるとの構想も語られており、既存のアイドルが直面している数々の課題を解決する手段にも活用されていきます。ファンに対して夢・希望・喜び・共感を与えていくことを目的としたプロジェクトだと考えています。
NIDTを通じてファンが直接アイドルを支援し、ファンの熱量がアイドルに伝わる、アイドルの活動も本人たちの意向やファンのニーズを反映したものになる、それがまた新たなファンを呼び込むといった今までにない形のアイドル・ファンの関係が作り出せたらおもしろいですね。
個人的には、市場規模拡大を続けるメタバースとの融合に期待しています。NIDTプロジェクトでは、アイドルがメタバース上でも活動していくことが構想されています。最近目まぐるしい発展を見せるAI技術を利用した翻訳機能なども使って世界中のファンにリーチする、メタバース市場の更なる盛り上がりとともに、このプロジェクトで組成されるアイドルグループの活動領域、NIDTの利用シーンが拡大すれば、国境など存在しないWeb3.0型の新しいエンターテイメントのモデルケースになるのではないかと考えています。
全体概念図
対象事業スキーム
スケジュール(予定)
- 2023年 春~夏:IEO 実施、メンバー募集・選考
- 2023年 夏~秋:メンバー最終選考、決定、育成 新アイドルグループ結成、お披露目
- 2023年 冬:新アイドルグループデビュー、メタバース始動
3. coinbookが目指す日本市場での立ち位置を教えてください
「暗号資産」、というと「ビットコイン」を連想しますよね。それに、暗号資産交換業者、というと「ビットコイン」を売買できる場所を提供する事業者というイメージじゃないかと思います。そして、暗号資産は投機的なものだ、危険なものだ、との思いを持たれる方も多いと思います。
でも、現在、暗号資産の元となっているブロックチェーン技術は様々なビジネスや生活の場において利用されていて、その利用価値は拡大を続けています。アートやスポーツ、それこそエンターテインメント全般でバズワードとなった「NFT」はブロックチェーンを利用したものですし、新たなコミュニティ形成のツールや有価証券としてもブロックチェーンは使われ始めています。
我々は、「ブロックチェーン市場に新しい風を」をテーマに掲げ、金融業界、エンタメ業界、ブロックチェーン業界など多様な業界に精通したメンバーで事業を行っています。これからますます成長が期待できるこの業界の台風の目になってやろうと思っています。日本が強みとするエンターテイメント領域において、「ブロックチェーンを活用して面白いことをやってやる!」が2023年のコンセプトです。春には取引所を開始できるよう組織も拡大し、体制を整備してきました。
これからサービスを生み出し、新しいビジネスをどんどん展開したいと考えていますので、coinbookと「ブロックチェーンを活用して面白いことをやってやる!」という企業様、coinbookで「ブロックチェーンを活用して面白いことをやってやる!」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。一緒に「面白いこと」ができるように、全力で検討してまいります。
【公式サイト】株式会社coinbook
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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