bitbank(ビットバンク)に上場する仮想通貨スパーク(FLR)とは?

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今回は、bitbankに上場するスパーク(FLR)について、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. bitbankとは
    1-1. bitbankの概要
    1-2. bitbankの特徴
  2. bitbank上場のFLRトークンとは
    2-1. FLRトークンの概要
    2-2. FLRトークンの特徴
    2-3. FLRトークンの将来性
  3. まとめ

22年8月12日、国内の大手暗号資産(仮想通貨)取引所である「bitbank(ビットバンク)」が、新たに「スパーク(FLR)」の取り扱いをスタートする方針を明らかにしました。

現時点では具体的な上場日程やその他詳細については明らかになっていませんが、bitbankへの上場が実現した場合、日本国内初の事例となります。

そこで今回は、bitbankに新たに上場される予定であるFLRトークンについて、その概要や特徴、将来性などを解説していきます。

①bitbankとは

1-1.bitbankの概要

bitbank flr
bitbankとは、14年5月に設立されたビットバンク株式会社が運営を行っている国内大手の仮想通貨取引所です。bitbankは金融庁の暗号資産交換業者として登録済みであるほか、そのセキュリティ性の高さにも定評があり、ユーザーは安心して利用することが可能となっています。

また、国内最大級を誇る取引量の多さから、常に高い流動性を保っており、希望の銘柄をいつでもスムーズに取引することができることも、魅力の一つとなっています。このほかにも、近日新たに信用取引(レバレッジ取引)サービスの提供がスタートされると発表されております。

1-2.bitbankの特徴

①セキュリティ対策に定評がある

bitbankは秘密キーを複数必要とするマルチシグを採用しているほか、資産の管理には完全なオフライン環境で機能するコールドウォレットを採用しているなど、ハッキング対策を万全に行っているため、ユーザーはセキュリティ面を心配することなく、自身の取引に集中することが可能です。

②国内最大級を誇る取引量

bitbankは国内最大級の取引量を誇っており、常に高い流動性を維持しています。また、取り扱い銘柄が豊富なため、ユーザーは自身のニーズにマッチした快適な取引を行うことが可能です。

③いつでも日本円入金ができる

bitbankでは24時間365日、いつでもリアルタイムで日本円の入金が可能で、時間を選ばず取引することができるため、ユーザーにとって利便性の高い取引所となっています。

②bitbank上場のFLRトークンとは

2-1.FLRトークンの概要

FLR Spark

FLRトークンとは、21年に発行が開始された、フレアネットワークス(Flare Networks)におけるネイティブトークンのことで、別名「スパーク」とも呼ばれています。

フレアネットワークスとは、XRPレジャー上におけるスマートコントラクトの実装を目指すプロジェクトのことを指します。人気の仮想通貨リップル(XRP)を手がけているアメリカのリップル社の投資部門「Xpring(スプリング)」から出資を受けています。

フレアネットワークスは当初はXRPを対象としたプロジェクトとなっていましたが、その後の21年にはさらに「LTC(ライトコイン)」や「XLM(ステラルーメン)」への統合を開始することが発表されました。

FLRトークンはそんなフレアネットワークス上において、ガバナンス投票およびステーキング報酬などに利用される独自トークンとなっています。

2-2.FLRトークンの特徴

①独自のコンセンサスアルゴリズム「FBA(Federated Byzantine Agreement)」を採用

FLRトークンのプラットフォームであるフレアネットワークスでは、独自のコンセンサスアルゴリズムである「FBA(Federated Byzantine Agreement)」を採用しています。

FBAはスケーラブルで、安価な取引コストやネイティブトークンに依存しない安全性を特徴としており、「PoS(Proof of Stake)」や「PoW(Proof of Work)」などが抱えるエネルギー効率の悪さや、手数料の高騰といったデメリットを改善するコンセンサスアルゴリズムとして知られています。

また、アバランチ(Avalanche)と呼ばれる高速処理能力を備えたプロトコルを採用しており、かなり高速な処理速度を実現しています。

②「F-Assets」の発行

フレアネットワークスでは、「F-Assets」と呼ばれるアルゴリズムステーブルコインの発行も行われています。

F-AssetsはFLRトークンによって価格が裏付けされている仮想通貨連動型のトークンで、フレアネットワーク上において一対一の比率でほかのチェーンのトークンを生成することが可能となっており、インターオペラビリティの向上も期待されています。

22年8月時点でサポートされている仮想通貨とそのF-Assetは下記の通りです。

  • XRP FXRP
  • XLM FXLM
  • LTC FLTC
  • DOGE FDOGE

なお、発行されたF-Assetsはプラットフォーム上において「DeFi(分散型金融)」や「Dapps(分散型アプリケーション)」などのサービスで利用することができるようになっています。

③LayerCake

LayerCakeはF-Assetsと同様に、フレアネットワークスにおける相互運用性プロダクトの一つで、ブロックチェーンのブリッジに内在する問題点の解決を目指した、安全でスケーラブルなクロスチェーンプロトコルとなっています。

フレアネットワークスではLayerCakeを用いることによって、F‐Assetsのみならず、フレアネットワークスと統合された任意のチェーンの利用を可能にしています。

④多くの有名企業・団体と提携している

FLRは数々の有名企業とパートナーシップを締結していることでも知られています。

具体的には、リップル社のXpringのほか、仮想通貨取引所Bitrue(ビットゥルー)、ブロックチェーンゲームを手がけるGala Games(ガラ・ゲームス)と提携しています。

また、シンガポールで設立されたeスポーツの推進団体グローバルeスポーツ連盟(GEF)ともグローバルパートナーシップを結んでいるなど、NFTやeスポーツの分野においても積極的な事業展開を行っています。

2-3.FLRトークンの将来性

前述の通り、フレアネットワークスではアルゴリズムベースのステーブルコイン「F-Assets」の発行を行っていますが、今後対応する仮想通貨銘柄が増えた場合、そのユースケースはさらに拡大することが予想され、それに伴いFLRトークンの需要も高まると見られています。

また、今回bitbankに国内初上場となる予定ですが、今後新たに仮想通貨取引所に上場した場合、FLRトークンの価格にもいい影響を与えることが期待できます。

③まとめ

フレアネットワークスは世界初となるスマートコントラクト・プラットフォームで、「Connect Everything(すべてを繋ぐ)」という理念のもとさまざまなサービスの提供を行っており、FLRトークンはそんなフレアネットワークス上において使用される独自トークンとなっています。

今回、bitbankへの上場方針が明らかとなり、今後はFLRトークンをゲットできる「エアドロップ」も開催されるということで、投資家からは大きな注目が集まっています。

bitbankへの上場日程やその他の詳細についてはこれから発表があると説明されているため、今後も引き続きFLRトークンについての最新情報を追っていきたいと思います。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12