仮想通貨(暗号資産)といえばビットコインを連想する方は多いと思いますが、市場にはイーサリアムやエイダコインなど多くの仮想通貨が存在しています。こうしたビットコイン以外の仮想通貨は総じて「アルトコイン」と呼ばれています。アルトコインの多くは、ビットコインのスケーラビリティや送金速度などの課題を補うために開発されています。イーサリアムやエイダコインのようにスマートコントラクトを実装できるブロックチェーンの仮想通貨も多くあります。
アルトコインはビットコインよりもボラティリティが高いこともあり、仮想通貨投資家にとって人気のある投資先となっています。この記事ではアルトコイン投資のポイントとアルトコインを多く取り扱っている仮想通貨取引所についてご紹介します。
目次
- アルトコイン投資のポイント
- アルトコインを豊富に取り扱っている仮想通貨取引所
2-1.17種類の仮想通貨を取り扱うコインチェック
2-2.アルトコインのレバレッジ取引が豊富なGMOコイン
2-3.アルトコインの板取引が豊富なビットバンク
2-4.エイダコインやジャスミ―を取り扱うビットポイント - アルトコイン投資の注意点
- まとめ
①アルトコイン投資のポイント
2021年にビットコイン価格は70%以上上昇しましたが、ビットコイン以外の仮想通貨(アルトコイン)も高いパフォーマンスを見せています。国内で人気の高いアルトコインにはイーサリアム(ETH)、エイダコイン(ADA)やオーエムジー(OMG)などがありますが、これらの年初来の上昇率はビットコインを上回っています(上図参照)。
市場にアルトコインは数多くありプロジェクトや開発の目的も異なるため、一度に全部を把握しようとすると大変です。ここではアルトコイン投資の基本的なチェック項目を整理してみたいと思います。
時価総額
ビットコインは1単位(BTC)あたり500万円前後と高単価ですが、アルトコインの単価は各段に安くなっています。同じ予算でも低単価のコインの方が多く購入できるのでお手頃に見えるかもしれません。しかし、仮想通貨の単価は今後の上昇余地や投資価値とは本質的に関係がありません。重要なのは時価総額であり、同じ分野のプロジェクトと比較して過小評価されているのかどうか、成長余地を判断できます。情報サイトCoinMarketCapでは仮想通貨の時価総額ランキングを見れるのでカテゴリーごとに眺めるなどして、目安を立ててみると良いでしょう。
出来高が大きい市場
仮想通貨の価格は株価のように中央機関を介して統一されているわけではなく、取引所ごとの独立市場の需給バランスで決まります。より出来高の大きい取引所の価格が指標となり、他の市場も追従していくことになります。アルトコインがどの仮想通貨取引所で取引されているか、こちらもCoinMarketCapでチェックしてみましょう。過去にはXRPやEnjin Coin(ENJ)が高騰したときに、韓国の取引所でより高単価(プレミアム)で取引されました。ライトコインやイーサリアムは強気相場で米グレイスケールの投資信託で高単価(プレミアム)で取引されました。そして、ネム(XEM)やIOST、モナコイン(MONA)は日本の取引所のシェアが大きく、日本国内の投資感情に影響を受けやすいようです。
投資するタイミング
日本ではネムやモナコイン、XRPといったアルトコインが人気を集めています。これら注目されているアルトコインではアップグレードなどのイベントの度に注目度を高める傾向があります。一般的に、アルトコインは流行の移り変わりが激しいため、情報収集が必須となります。ニュースメディアCOINPOSTはアルトコインのアップグレードを細かくウォッチしていますし、コインチェックはチャット機能を設けているので、初心者の方はまずはそうしたチャネルで情報を集めてみましょう。
②アルトコインを豊富に取り扱っている仮想通貨取引所
2-1. 17種類の仮想通貨を取り扱うコインチェック
コインチェックは、マネックスグループ株式会社の子会社であるコインチェック株式会社が運営する仮想通貨取引所です。コインチェックのインターフェースはシンプルで分かりやすくなっており、不慣れな投資家でも直感的に取引しやすくなっています。取扱通貨数は国内No.1の17種類、アプリダウンロード数は442万DL、本人登録済みのユーザー数は143万口座で国内シェア28%※2を占めています。
コインチェックはまた自動積立サービスや、保有している仮想通貨を貸し出して金利を稼ぐことができる「貸暗号資産」を提供しており、アルトコインも多く利用できます。このようにコインチェックはアルトコインの長期投資に便利な仮想通貨取引所となっています。
- 取扱通貨:
ビットコイン、XRP、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、XEM、イーサリアムクラシック、リスク、ファクトム、ライトコイン、モナコイン、ステラルーメン、クアンタム、ベーシックアテンショントークン、IOST、エンジンコイン
※2021年12月時点の情報です。最新情報に関しては各社サイトをご覧ください。
※1 国内の暗号資産取引アプリ 期間:2019年1月1日~2021年9月末
2-2. アルトコインのレバレッジ取引が豊富なGMOコイン
「GMOコイン」は、東証プライム上場のGMOインターネット株式会社のグループ会社であるGMOコイン株式会社が運営する仮想通貨取引所です。GMOクリック証券など金融サービスのノウハウを活かした運営がGMOコインの特徴です。
GMOコインは全部で15種類の仮想通貨を取り扱っており、アルトコインのレバレッジ取引が充実しています。レバレッジ取引はショート(空売り)を使って下落市場でも利益を狙えたり、利益をヘッジする使い方も可能です。積立投資サービスや貸暗号資産も備えるGMOコインは初心者からトレーダーまで幅広いユーザーに利用されており、本人確認済みの口座開設者数は37.4万件を越えています(GMOフィナンシャルHD、2021年12月期第1四半期決算資料より)。
- 取扱通貨:
ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、XRP、ライトコイン、ネム、ステラルーメン、ベーシックアテンショントークン、オーエムジー、テゾス、クアンタム、エンジンコイン、ポルカドット、コスモス、シンボル
※2021年12月時点の情報です。最新情報に関しては各社サイトをご覧ください。
2-3. アルトコインの板取引が豊富なビットバンク
bitbank(ビットバンク)はビットバンク株式会社が運営する仮想通貨取引所です。bitbankは初心者にとって使いやすい販売所だけでなく、板取引が可能な取引所サービスも提供しており、全部で12種類の仮想通貨を取り扱っています。TradingViewやマイナス手数料(メイカー取引)の採用などトレーダーにとって有益な仕組みを提供しており、現物取引量としては国内No.1の実績(2021年2月14日 CoinMarketCap調べ)があります。
取引量が多いとそれだけ、仮想通貨を売りたいときに売りやすく、買いたいときに買いやすい傾向があります。取引画面も使いやすさを追求したデザインとなっており、初心者の方でも簡単に仮想通貨を売買できるでしょう。
- 取扱通貨:
ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、モナコイン、ステラルーメン、クアンタム、ベーシックアテンショントークン、オーエムジー、シンボル、チェーンリンク
※2021年12月時点の情報です。最新情報に関しては各社サイトをご覧ください。
2-4. エイダコインやジャスミ―を取り扱うビットポイント
「BITPoint(ビットポイント)」は、株式会社ビットポイントジャパンが運営する仮想通貨取引所です。BITPointは11種類の仮想通貨を取り扱っており、販売所、取引所を使って売買可能です。中にはジャスミーやエイダコインなど国内では同社でしか購入できない有名コインもあり注目を集めています。日本円の即時入金や現物取引、仮想通貨の入出庫など各種サービスが手数料が無料で利用できるので、これから仮想通貨投資を始めたい方にもおすすめな仮想通貨取引所です。
BITPointが提供するアプリは初心者でも直感的に理解しやすい販売所が提供されています。仮想通貨とチャートが一つの画面に表示されて見やすさに特化した作りになっており、手軽に仮想通貨取引を行うことができます。またWEB版のみの「BITPoint PRO」は板取引が可能で、手数料無料で利用できます。
- 取扱通貨:
ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ベーシックアテンショントークン、TRON、エイダコイン、ポルカドット、ジャスミー、チェーンリンク
※2021年12月時点の情報です。最新情報に関しては各社サイトをご覧ください。
③アルトコイン投資の注意点
アルトコインを多く取り扱っている「販売所」は、スプレッド(売買価格差)が実質的な手数料となっています。スプレッドは仮想通貨や市況に応じて変化するので、頻繁に売買をしていると資産が目減りしてしまうので注意が必要です。
また、日本の取引所が取り扱っている仮想通貨は業界団体のデューデリジェンスを経ていますが、将来性が約束されている訳ではないことに注意する必要があります。仮想通貨は数多く存在するので、資産を選ぶ際には過去の値動きや時価総額の推移、プロジェクトの開発状況まで調査した上で判断するようにしましょう。
アルトコインは不確定要素が多く投資リスクはビットコインより高くなります。そのため、定期的にポートフォリオを見直し、利益・損失確定などアクティブな運用も視野に入れておくと良いでしょう。
④まとめ
アルトコインの取扱い銘柄は、暗号資産取引所によって様々です。アルトコインで取引がしたいと考えている方は、各社の取扱銘柄と現物・レバレッジ取引のどちらが利用可能かを事前に確認しておくと良いでしょう。どこの取引所も口座開設は無料で簡単にできるので、これを機に取引所各社の取引サービスをチェックしてみてください。
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HEDGE GUIDE 編集部 暗号資産・ブロックチェーンチーム

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