ナイジェリア証券取引委員会(SEC)は、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)、ナイジェリア財務報告評議会(FRCN)、NGXレギュレーション(NGX RegCo)、およびEYと共同で、9月10日から11日にかけて、ラゴスのSEC地域事務所において2日間の技術研修プログラムを開催する。ナイジェリアの独立系報道メディアIndependent Newspaper Nigeriaが9月7日付で報じた。
この研修は、ISSB基準、特にIFRS S1およびIFRS S2に基づく質の高いサステナビリティ情報開示を実施するために必要な知識とスキルを参加者に提供することを目的としている。学習者中心のプログラムは、プレゼンテーション、質疑応答セッション、インタラクティブな演習、ネットワーキングの機会を組み合わせて構成されており、参加者のISSB基準に対する理解を深めることを狙いとしている。対面形式で実施される本イベントでは、朝食と昼食が提供される。
研修は、ISSB理事のNdidi Nnoli Edozien博士とRichard Barker博士、およびIFRS財団の企業アウトリーチディレクターであるNeil Stewart氏が講師を務める。対象者は、上場企業および非上場企業の代表者、公益事業体(PIEs)、会計専門家、その他の関係者で、特に最高サステナビリティ責任者(CSO)、リスク・IR担当者、ESGコントローラー、外部報告マネージャーなど、サステナビリティ報告に責任を持つ立場の人々を想定している。効果的な研修を確保するため、各企業からの参加者は2名を優先し、追加の申込者は待機リストに登録される仕組みとなっている。
この取り組みは、ナイジェリアがグローバルなサステナビリティ報告基準の採用に積極的に取り組み、透明性を促進し、企業ガバナンスと財務報告における国際的なベストプラクティスに準拠しようとする姿勢を示している。アフリカ最大の経済大国であるナイジェリアがISSB基準の導入に向けて動き出したことは、同地域における持続可能な経済発展と国際的な投資資金の呼び込みにおいて重要な一歩となる可能性がある。
【参照記事】SEC, ISSB, Partners Host Training On Sustainability Standards In Lagos
HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム
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