米IT大手のマイクロソフトは先週、2025年版環境サステナビリティレポートを公開した。同社は気候変動への要求に応え、変革を推進するために適応と進化を続けており、本レポートはその具体的な取り組みと進捗を示すものだ。
マイクロソフトは、2030年までにカーボンネガティブ、ウォーターポジティブ、ゼロウェイストを達成し、生態系を保護するという目標に向け、引き続き強く注力している。今回のレポートでは、これらの目標の実現に向けた確固たる姿勢と、サステナビリティを事業全体に根付かせる取り組みが強調された。また、目標達成の勢いを維持するためには、欧州内外におけるパートナーシップの力が不可欠であると言及している。
具体的な成果として、昨年には電力購入契約(PPA)を通じて15カ国で45件のカーボンフリー電力プロジェクトをオンライン化した。これには、フランス、ドイツ、ポーランドにおける同社初の稼働プロジェクトも含まれる。
同社の取り組みは、EUのサステナビリティアジェンダとも連携している。脱炭素化や水資源のレジリエンス向上から、デジタルグリーン移行の加速に至るまで、マイクロソフトは2030年の環境サステナビリティコミットメント達成を目指し、EUの目標達成にも貢献していく姿勢を示した。
【参照記事】Environmental
Sustainability Report 2025
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HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム
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