カーボンクレジットなどの認証を提供する国際環境NGOのゴールドスタンダードは11月15日、ボランタリーカーボンマーケットとしては初となる、パリ協定第6条の認可を受けたカーボンクレジットを発表した。
ゴールド・スタンダードは2003年、世界自然保護基金(WWF)およびその他の国際NGOが設立したもので、気候変動と持続可能な開発(SDGs)のための基準である「Gold Standard for the Global Goals」を立ち上げている。現在では、SDGsを基礎とした持続可能な開発への貢献を証明する「Gold Standard 3.0」の認証まで取り組みを広げている。
ゴールドスタンダードがパリ協定第6条認証ラベルを取得することにより、企業と国の両方の目標に対する二重計上を防ぎ、ボランタリーカーボンクレジットが民間セクターの投資を促進することが見込まれている。
再生可能エネルギーの普及に取り組み、本発表のパートナーでもある非営利団体atmosfairのCEO Dietrich Brockhagen博士は、「パリ協定の達成には、各国が設定した目標以上の野心が必要である。(中略)パリ協定に基づくカーボン証書は、オフセット以上の取り組みを望む企業に、目に見えるプレミアムを提供できる」と言及している。
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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