スペインの総合金融機関CaixaBank(カイシャバンク)は4月19日、デジタル資産保存アプリimaginにおいて、同行が取り組む海洋プラスチック削減に関する情報を含むNFTを発行することを発表している。
imaginは、同行へ給与を口座振替する利用者1人につき1kgのプラスチックを海から回収し、海洋動物をイメージしたNFTコレクション「Clean the oceans」を発行する。NFTには、海から回収されたプラスチックに関する具体的な情報が含まれており、廃棄物が回収された日、積み出された港、処理されたリサイクル工場、再利用方法などの詳細が記載される。NFTはAIを含む高度なデジタルアートリソースを使用したクリエイティブチームによって制作されており、深海動物たちをモデルにした幻想的なデザインとなっている。

同行は、デジタルアセットプラットフォームFireblocksやコンサルティング企業KPMG、NFTの制作にかかわったIT企業ioBuildersらと共同で、本イニシアチブにより2023年の間に100トンのプラスチックを回収する考えだ。利用者は給与振込によって同行のサステナビリティチャレンジに貢献するかたちで、ブロックチェーンを通じたエンドユーザーによるESGイニシアチブへの関与の影響を実証するヨーロッパ初のプロジェクトとなる。
imaginは今回のNFTを配布完了した後、森林保護、海洋保護、社会保護という3つの持続的環境課題に貢献するコミュニティメンバー向けに、新たなNFTの制作も検討していきたいとしている。
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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