株式会社フィスコ仮想通貨取引所が運営する仮想通貨取引所「フィスコ仮想通貨取引所」(以下、FCCE)は3月2日、今後発生が予想される仮想通貨のハードフォーク(分岐)についての対応方針を発表した。
FCCEでは、ハードフォークにより分岐したコインについては、以下の可能性があるとき、付与・入出金・取引、その他の取り扱いをしない方針だ。
・分岐後の不正行為(リプレイアタック)に対する対策が不十分である可能性がある
・発掘者(マイナー)が十分に集まらずにブロックが継続的かつ安定的に生成されない可能性がある
・何らかの欠陥や脆弱性があり、お客様資産の保全が確実になされない可能性がある
上記懸念点がすべて解消された場合には、これまでのハードフォークコインと同様、FCCEの判断において、付与・入出金・取引、その他の取り扱いについて検討するという。
また、FCCEはハードフォークコインが付与されたか否かに関わらず、分岐時点でのユーザーの仮想通貨残高のスナップショット(バックアップ)を保持し、ハードフォークコインを付与しないと判断した場合でも保管以外の目的で当該ハードフォークコインを移動、処分、他の仮想通貨へ交換するといったことはないとしている。
ただし、ハードフォークコインの移動に関しては、仮想通貨自体のリプレイアタック対策が不十分なことに起因する、FCCEが意図しない移動についてはこの限りではないとする。
今後もさまざまな仮想通貨でハードフォークが発生することが予想されるなか、ハードフォークによって新通貨が発生した際は、FCCEは独自の判断基準によってその取扱いの是非を検討する方針だ。
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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