アラブ首長国連邦UAE、Venomブロックチェーンを活用した炭素クレジットシステムの開発へ

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アラブ首長国連邦(UAE)の気候変動環境省(Ministry of Climate Change and Environment: MOCCAE)が8月7日、Venomブロックチェーンを利用した、カーボンクレジットの登録システムの立ち上げを計画していることが報じられた。

これにより、同省をはじめとする政府機関が企業に対してカーボンクレジットの販売や発行することが可能になる。カーボンクレジットは、ブロックチェーンを利用して追跡されるため、すべてのステークホルダーに透明性と信頼性をもたらすことに寄与する格好だ。MOCCAEのMariam Al Mheiri大臣は、11月に控えたCOP28に向けてさまざまな分野で炭素排出量を削減し、気候変動問題への取り組みをアピールしていきたいとしている。また、UAEは前回のコミットメントよりも9%多い40%の排出量削減の意向も示しているという。

UAEはブロックチェーンを導入することでこれまでにも複数のシステム立ち上げを実施してきた。金融機関では2021年、ブロックチェーンによるKYCプラットフォームを採用していたほか、銀行向けに開発されたブロックチェーン貿易金融ソリューションUAE Trade Connectによって不正請求の防止にも取り組んでいた。また、2023年5月にはアブダビに拠点を置くVenom Foundationがケニア政府と提携し、アフリカにブロックチェーンとWeb3のハブを立ち上げる計画も報じられている。

【参照記事】UAE plans national carbon credit system using blockchain

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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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