気候変動対策にWeb3技術で取り組むToucanは4月10日、カーボンクレジットマーケットプレイスのRegen Networkと提携を発表した。
これによりPolygonとCeloで展開されるToucanと、Cosmosで展開されるRegen Networkの両者でカーボンクレジットをシームレスに取り扱うことができるようになる。具体的には、Regen Network上でToucanの炭素クレジット(TCO2:Toucan carbon tokens)資産の発行、トークン化、償却が可能になる。トークンは、Cosmos上でNCT(Nature Carbon Tonne)として発行され、クレジットの重複や不正を防ぐことができる。また、今後はオンチェーンリタイアメント(償却)機能もRegen Networkで展開される予定だという。
TCO2はNFTのすべての属性とメタデータを保持する特徴を持っていることから、特定のタイプや属性を持つクレジットが求められる傾向にあるボランタリーカーボン市場(VCM)において重要な役割を果たすことができる。例えば、認証を受けた土壌炭素プロジェクトは大規模な再生可能エネルギープロジェクトよりも高い価格で取引されることが保証されている。TCO2はこうしたケースにも対応可能だという。
TCO2やNCTなどのトークンは実世界の炭素クレジットとリンクしているため、DeFiやメタバース、気候変動対策、自動オフセットなどさまざまなWeb3プロトコルで利用することも可能だ。実際に、気候変動対策に取り組むReFiプロジェクトであるReturn Protocolが既にNCTをカーボンオフセットに使用しており、個人が気候変動対策に取り組むインセンティブを提供するなど新たな取り組みが始まっている。
【参照記事】Toucan 🤝 Regen Network: Expanding liquidity for tokenized carbon credits
【参照記事】Regen Network Launches Bridge to Polygon With Toucan Protocol
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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