ビットコインの価格変動を利用した証券取引が行えるビットコイン上場投資証券(以下、ビットコインETN)が、スウェーデンのナスダック・ストックホルム取引所に上場されたと8月15日、米国の経済誌ブルームバーグが報じた。
ビットコインETNとは、ビットコインを購入せずに既存の証券取引所を利用して、ビットコインの価格変動を利用した取引が行える金融商品だ。
販売者の金融機関がビットコインの価格に連動することを保証する。投資家はこれによって、仮想通貨取引所の口座開設やビットコインの現物取引を行わずにビットコインの価格変動に投資することができる。
ビットコインETNと似たような金融商品の一つで仮想通貨投資家から注目の集まるものとして、ビットコイン上場投資信託(以下、ビットコインETF)がある。ビットコインETFとは、ビットコインの価格に連動するように運用される投資信託だ。証券取引所で売買可能にしたものだ。ビットコインETFは、機関投資家などから集められた資金を利用して実際にビットコインの取引を行う。
ビットコインETNとビットコインETFは、共にビットコインの価格に連動することを目指す金融商品だ。違いは、価格を裏付ける存在がビットコインETNは販売会社の金融機関であるのに対し、ビットコインETFはビットコインであることだ。また、ビットコインETFはビットコインの売買が実際に行われ、ビットコインの取引高に直接影響する。ビットコインETNの取引が行われただけではビットコインの取引量に直接影響しない。
【参照記事】There’s Now an Exchange-Traded Bitcoin Note That American Investors Can Buy
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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