南アフリカ中央銀行、仮想通貨に関する政策提言を公表。仮想通貨に関するサービス提供事業者に対して登録制の導入へ

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南アフリカの中央銀行South African Reserve Bank(以下、SARB)が1月16日、仮想通貨の政策提言に関する「Consultation paper」を公開した。Consultation paperの目的は、仮想通貨についてのリスクと利点の説明を行い適切な規制アプローチについての議論を行った上で、業界参加者および利害関係者に政策提案を提示することだ。

SARBによると、現時点で仮想通貨に脅威のないものの、仮想通貨によってもたらされる一般的なリスクや仮想通貨特有のリスクなど、想定されるさまざまなリスクがあるとされている。

仮想通貨によってもたらされるリスクには、①仮想通貨が中央銀行の通貨発行権に及ぼすリスク、②利用者保護の欠如やマネーロンダリング・テロ資金供与などの不正行為の増加リスク、が挙げられている。南アフリカでは仮想通貨の価格上昇に伴って顧客数や取引量が過去3年で大幅に増加してきており、市場の不完全さから潜在的なリスクがある可能性を把握しながらも、顕在化するリスクに対して優先的に対処していくとしている。仮想通貨特有のリスクについては、①法規制などが定まっていない中での仮想通貨売買がもたらすリスク、②決済・支払手段としてすらも十分に機能していないことのリスク、について述べられている。

仮想通貨には投資家および利用者の両面で利点がある。投資家としては特定の国の政治・経済状況の影響を受けない資産として、利用者としては個人を特定されずに物品の購入が可能なことや仮想通貨が網羅する経済圏に参加できることがある。また、仮想通貨は取引コストやスピード、セキュリティの観点で、従来の取引よりも優れた機能をもっていることも特徴的だ。

SARBは、仮想通貨の規制を困難にしている理由の1つとして、仮想通貨には国境がないため各国の管轄権が複雑になっていることを挙げている。その上で各国の規制アプローチとして、規制レベルを0から5に分類し、マトリクスにまとめている。

SARBは今後、南アフリカの現状レベル1の規制状況を踏まえ、発展を妨げないかたちで段階的に規制を行っていくべきだとした。まずは2019年の第一四半期以降に規制の第一段階として、仮想通貨に関するサービス提供事業者の登録制を導入する予定だ。第2段階として既存規制の見直しと新しい規制要件の作成を行い、第3段階として実施された規制措置の評価を行うとしている。

【参照URL】CAR WG Consultation paper on crypto assets

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