米レモネード財団、ブロックチェーンを活用した気象保険サービスの提供へ

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非営利団体レモネード財団は3月22日、自給自足農家を気候変動から守ることを目的として「Lemonade Crypto Climate Coalition」の設立を発表した。

レモネードはAvalancheが3月23日に開催した「Avalanche Summit 2022」の中でLemonade Crypto Climate Coalitionの創立を次のように紹介した。「ケニアでは気象保険に加入できる小規模農家は全体の3%にも満たない。既存の保険会社は、保険リスクの検証や保険販売にかかる人件費やブローカーコストを考慮すると、ワンシーズンの農業保険をわずか2ドル~3ドルでまかなうことは到底不可能である。保険を通じてリアル世界とブロックチェーンを結び、非銀行利用者層や無保険層の環境改善に貢献したい」。ブロックチェーン基盤の農業保険は、年内にもアフリカで実用される予定だという。

連合設立の背景には、零細農家の大半が洪水や干ばつといった深刻な気候リスクに対して経済的な保護を受けてることができていないことがある。Lemonade Crypto Climate Coalitionはこうした状況を受け、気象リスクの正確な定量化、保険金支払いの自動化、適切な資金供給と再保険という課題を解決するために結成された自律分散型組織「DAO」だ。連合は、ブロックチェーン技術で協力するAvalanche, Chainlink, DAOstack の他、Etherisc, Hannover Re, Pula, and Tomorrow.io. によって構成されるという。

レモネード財団のディレクターであるDaniel Schreiber氏は、「従来の保険会社の代わりにDAOを、保険証券の代わりにスマートコントラクトを、クレーム専門家の代わりにオラクルを使うことで、Web3とリアルタイムの気象データの共同性と分散性を利用し、最もサービスを必要とする人々に手頃な価格で瞬時に保険を提供することを期待している」と述べている。

【参照記事】Introducing the Lemonade Crypto Climate Coalition
【参照記事】The Lemonade Foundation Turns to Blockchain to Protect Subsistence Farmers from Climate Change

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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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