シンガポールDBS銀行、食品廃棄削減のメタバース体験を提供。2023年内に公開へ

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シンガポール最大手のDBS銀行が8月24日、The Sandbox と提携して立ち上げたメタバース「DBS BetterWorld」において、世界的な食品廃棄問題やDBS財団が支援する食品廃棄削減への取り組みを紹介するメタバース体験に取り組むことを発表した。DBS BetterWorld は、The Sandbox のアルファシーズン4がローンチ予定となっている2023年末に一般公開される予定だという。

DBS BetterWorld のバーチャル体験では、プレイヤーは食品廃棄物削減に関する一連のタスクをこなすことで、DBS財団が支援する5つのインパクトビジネスと協力する必要がある。

  • Brewerkz: シンガポールを拠点とするクラフトビールメーカー。ビール業界で廃棄されてしまう使用済み穀物を食品にアップサイクルすることに注力している。
  • Breer: 香港を拠点とする食品アップサイクルの企業。パン屋やレストランから余剰パンを回収し、クラフトビールの醸造に利用している。
  • GreenPrice: 香港を拠点とする、食品廃棄削減に取り組む企業。賞味期限が近い、または過ぎた食品を販売し、低所得世帯が食品を入手しやすくすることに貢献している。
  • Edible Garden City: シンガポールを拠点とするEdible Garden Cityは都市農業と食用ガーデニングを都市生活者に身近なものにすることを目指している。
  • Rooftop Republic: 香港を拠点とするRooftop Republicは使われなくなったヘリポートなど、十分に活用されていないスペースを都市型農園に変える取り組みを行っている。

DBS銀行は、DBS BetterWorldでプレイヤーのエンゲージメントを高めるために、いくつかの特典を用意している。シンガポール在住であれば、プレゼントが当たるチャンスがあり、DBSウェブシリーズ「Sparks」に登場するキャラクターが出演するといったエンゲージメントを高める仕掛けも盛り込まれている。

国連によると、世界で生産される食料の3分の1におよぶ推定13億トンが毎年廃棄されており、DBS銀行は2020年に食品廃棄ゼロを目指すイニシアティブを立ち上げていた。2022年末時点ではこのイニシアティブは、2,000トンを超える食品への影響を生み出しているという。また、同行は投融資ポートフォリオのカーボンニュートラルにコミットする銀行のイニシアチブ「ネットゼロ・バンキング・アライアンス」に加盟しており、DBS BetterWorld の土地と生産がカーボンニュートラルとなるようカーボンオフセットを購入するなどカーボンニュートラルへの取り組みを進めている。

【参照記事】DBS unveils metaverse adventure on ‘DBS BetterWorld’ to spotlight global food waste challenge

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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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