日本政策投資銀、第5回DBJサステナビリティボンド発行。米ドル建てで過去最大規模の発行額

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株式会社日本政策投資銀行(DBJ)は10月2日、「第5回DBJサステナビリティボンド(第81回MTN)」を発行した。サステナビリティボンドは社会的責任投資(SRI)債の一種で、DBJとして6回目の起債となる。発行額は1000百万米ドルで、DBJ発行の米ドル建てSRI債としては、過去最大規模の発行額。ルクセンブルク証券取引所に上場、期間は5年で2024年10月2日の償還を予定する。表面利率1.875%。引受主幹事はJ.Pモルガン・セキュリティーズ、HSBC、メリルリンチ・インターナショナル、モルガン・スタンレー。

DBJは1970年前後の公害対策を契機に、環境対策事業に対して3兆円以上の投融資実績を持つ。2004年度には「DBJ環境格付」融資、11年度には「DBJ Green Building認証」制度の運用を開始し、環境や社会に配慮した取り組みを金融面からサポートしている。19年3月末時点のDBJ環境格付融資累積融資額は1兆4,243億円、DBJ Green Building認証物件数は765件となっている。

昨今のSRI債需要の高まりを受け、DBJは14年に初のグリーンボンドを、15年からサステナビリティボンドを毎年継続発行している。調達された資金は、DBJ環境格付融資を受けた企業向けのファイナンスやDBJ Green Building認証で高い評価を受けた建物、不動産セクターの環境・社会・ガバナンス(ESG)配慮を測る年次のベンチマーク評価であるGRESB最高位の「Green Star」を取得した不動産やREIT、再生可能エネルギー分野、又はクリーン交通関連分野でのファイナンスに充当される。

プロジェクト選定や資金管理などの体制については、外部認証機関であるSustainalyticsよりオピニオンを取得し公平性・透明性を確保している。今回の起債ではPFA Pension、LGT Capital PartnersなどのSRI投資家へ販売し、投資家属性別販売構成は、中央銀行・公的機関47%、保険・年金13%、アセットマネジャー24%、銀行16%となっている。地域別販売構成は、欧阿中東51%、アジア・太平洋35%、米州(米国オフショアを含む)14%。

DBJは、サステナビリティ基本方針と第4次中期経営計画で掲げるサステナビリティ経営の一環として、今後も継続的にSRI債を発行していく方針。

【参照リリース】第5回DBJサステナビリティボンドの発行について~6年連続SRI債発行によりSRI債市場発展に貢献~

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HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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