SBIトレーサビリティ株式会社は4月25日、ブロックチェーン基盤のCorda(コルダ)と、株式会社サトーが有するNFC/RFID(※)技術のデジタルペアリングを活用して、トレーサビリティ・サービス「SHIMENAWA」において日本酒の不正な流通を防ぐ新たな機能を追加した。同機能は合資会社加藤吉平商店の日本酒「梵」を代表する「超吟」「夢は正夢」の銘柄から国内初で実導入が決定されている。
※NFC/RFIDとは、高速かつ直感的な操作を実現する通信技術とサプライチェーン・マネジメントなどに最適なUHF帯ICタグ技術を併用したもので、物理的資産に固有IDを付すことができ、かつ、その資産にかかる重要な情報などをブロックチェーンに書き込む際の入口としても機能。
創業162年の歴史を紡ぐ加藤吉平商店の「梵(BORN)」は、国賓歓迎晩餐会や国際行事で数多く採用されるなど、日本の酒文化を代表する日本酒として世界105か国に輸出されているが、海外市場においては高級ウイスキーやワインなどの空き瓶が高値で売買され、その空き瓶を使った偽造品の流通が従前より大きな課題となっていた。近年では12年連続で輸出金額最高額を更新している日本酒全体も同様の課題に直面する機会が増えていて、加藤吉平商店の「梵(BORN)」も既に数多くの海外各国において偽造品等が確認されている。
こうした背景から、ブロックチェーン技術とNFC/RFID技術を融合させたデジタルペアリングで、より追跡可能な流通プロセスを構築し、まずは「商品偽造防止」や「ユーザー体験向上」のソリューションとしてSHIMENAWAの新機能を実導入していくことが加藤吉平商店にて決定されたという。
SBIトレーサビリティは今後サトーとさらに連携を深め、 ブロックチェーン技術とNFC/RFID技術を融合させたデジタルペアリングでSHIMENAWAサービスとして提供可能な機能や価値を増やし、日本酒業界への貢献で「持続可能な開発目標(SDG’s)」や「地方創生」にも通じる取組みに貢献していくとしている。
【参照記事】ブロックチェーン技術とNFC/RFID技術のデジタルペアリングによる日本酒の不正な流通を防ぐ新たな機能 国内初で合資会社加藤吉平商店の日本酒「梵(BORN)」にて実導入決定
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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