オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)は4月5日、Grollo Carbon Ventures(GCV)と提携し、炭素クレジット(ACCUs:Australian Carbon Credit Units)の取引に成功したと発表した。
本取引はオーストラリア準備銀行(RBA)とデジタル金融共同研究センター(DFCRC)が実施する中央銀行デジタル通貨(CBDC)の実装ユースケースの一つとして、ANZが取り組んだものだ。ANZはACCUsをトークン化してステーブルコインA$DCを発行、GCVはANZのスマートコントラクトを通じてほぼリアルタイムで決済、購入が行われたという。
ANZのリードを務めるNigel Dobson氏は「炭素市場にトークノミクスを適用することは、効率性と透明性を向上させ、リスクを低減し、気候変動対策への投資を促進する可能性を秘めています」と述べている。さらに、ANZは今後、オフライン決済と年金基金決済のユースケースへの参加やCBDCの配布にも携わる予定だという。
【参照記事】ANZ and Grollo partner to trade tokenised Australian Carbon Credit Units
The following two tabs change content below.

HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチームは、Web3やブロックチェーンなどフィンテックに知見が深い編集部メンバーで構成。最新のニュースやコラム、Web3に関する基礎知識を初心者向けにわかりやすく解説しています。

最新記事 by HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム (全て見る)
- DIMO、HAKUHODO KEY3と提携 日本市場で自動車データの新しい未来を築く - 2025年3月26日
- ReFiで広がるカーボンクレジット市場の未来― KlimaDAO JAPANの取り組みと展望【インタビュー】 - 2025年3月14日
- ReFi×インパクト投資×システミックデザインから見る、新しい経済システムと金融の未来(HEDGE GUIDE / IDEAS FOR GOOD Business Design Lab) - 2025年2月12日
- peaq、次世代AIインフラ企業iGam3の参加を発表 計算基盤の分散化で新たな経済圏へ - 2025年2月5日
- Xpansiv、炭素除去クレジットの専用取引市場を開設 - 2025年2月4日