暗号資産を貸して金利を獲得!「貸仮想通貨」サービスを提供する仮想通貨取引所3社をご紹介

「貸仮想通貨」という言葉を聞いたことがあっても、その仕組みや、どの仮想通貨取引所で利用できるか分からないという人も多いのではないでしょうか。貸仮想通貨は、自分が保有している仮想通貨を仮想通貨取引所に貸し出し、賃借料(利息)を稼ぐ取引方法です。トレードに自信がない方でも確実に仮想通貨の保有量を増やすことができるため、投資家の間で注目が高まっています。

国内では、Coincheck、GMOコイン、bitbankが「貸仮想通貨」サービスを提供していますが、2020年に入ってますますサービスが強化されています。ここでは、貸仮想通貨のメリット・デメリット、各社サービスの内容や違いについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

目次

  1. 貸仮想通貨とは?
  2. ビットコインの貸仮想通貨シミュレーション
  3. 貸仮想通貨サービスを利用するメリット
    3-1. 手間をかけずに利益を狙える
    3-2. 銀行よりも利率が高い
    3-3. 持ち逃げなど、不正が起こりにくい
  4. 貸仮想通貨サービスのデメリット
    4-1. 貸出期間中は価格変動リスクを負う
    4-2. 貸出中に取引所が破綻するリスクを負う
  5. 貸仮想通貨サービスを提供する、おすすめの仮想通貨取引所3選
    5-1. 12種類のコインに対応、Coincheckの「貸仮想通貨」
    5-2. 契約の自動更新が可能、GMOコインの「貸仮想通貨」
    5-3. 毎月募集するbitbankの「仮想通貨を貸して増やす」
  6. まとめ

①貸仮想通貨とは?

貸仮想通貨とは、投資家が保有している仮想通貨を仮想通貨取引所に貸し出し、期間と貸付数量に応じた利息分を仮想通貨で受け取るサービスです。長期保有を決めている投資家にとっては、保有資産をただ寝かせておくよりも着実に枚数を増やるので魅力のある運用手段です。

仮想通貨取引所は、「貸し手」と「借り手」を仲介する役割を担います。仮想通貨の借り手は仲介者に金利を支払い、手持ち資金の数倍の金額を動かせる「信用取引」に利用しています。そのため貸仮想通貨の利用枠には審査や制限があり、必ずしも貸出が実施される訳ではない点も覚えておきましょう。

②ビットコインの貸仮想通貨シミュレーション

GMOコインのホームページでは貸仮想通貨のシミュレーションツールを設置しているので、条件に応じた賃借料を試算することができます。例えば、ビットコインが80万円の時にGMOコインの「年率5%コース(6ヶ月:180日間)」を利用して1BTCを貸し出す場合、償還日に受け取る賃借料は以下のように計算できます。

【1BTC × 180日 × 5% / 365 = 0.02465753BTC = 約19,700円】

当然、償還日にビットコインの価格が増加(下落)していれば、賃借料の日本円換算の価値も増加(減少)することになります。

③貸仮想通貨サービスを利用するメリット

3-1. 手間をかけずに利益を狙える

満期に利息分が元本に上乗せされて戻ってくる貸仮想通貨は、手間をかけずに仮想通貨で利子をもらえるというメリットがあります。投資経験が浅い方にとって、相場をチェックしながら、エントリーをして利確ポイントを分析する短期投資はハードルが高いと言えます。一方で貸仮想通貨は、自分が保有している仮想通貨を貸し出すだけで、保有量を確実に増やすことができるので、トレード経験がない投資家でも比較的容易に始められます。

3-2. 銀行よりも利率が高い

貸仮想通貨の年率はおよそ1~5%に設定されています。一般的な銀行の普通預金の年率が0.01%〜0.2%であることを踏まえると、貸仮想通貨の設定は十分に有利と言えるでしょう。貸出期間ごとに年率が異なり、期間が長いほど高い年率を得られる仕組みが主流になっています。

3-3. 持ち逃げなど、不正が起こりにくい

仮想通貨取引所を仲介者とする貸仮想通貨サービスでは、個人間の貸し借りで発生する可能性のある資産持ち逃げなどのトラブルを回避できるメリットがあります。取引所は契約に準じて管理を行うため、個人の貸し借りで起きやすい不正が起こりにくく、貸し手、借り手の双方にとって安心できる仕組みになっています。

④貸仮想通貨サービスのデメリット

4-1. 貸出期間中は価格変動リスクを負う

仮想通貨を貸し出すと満期まで資産を移動したり、売却することは基本的にできなくなるので、仮想通貨の貸付開始当初と契約満期の段階とでは、価格変動のリスクを負うことになります。資産価格が高騰して利確したいと思ったり、反対に暴落して損切りしたいと思ったとしても、基本的に資産を動かせなくなります。取引所の契約ポリシーをしっかり押さえておきましょう。

4-2. 貸出中に取引所が破綻するリスクを負う

万が一、仮想通貨取引所が破綻した場合は、貸仮想通貨に預けた仮想通貨が戻ってこないというリスクがあります。Coincheckの貸仮想通貨サービスの場合、Coincheckとユーザーは無担保契約である「消費貸借契約」を締結します。つまり、Coincheckが破綻した場合、ユーザーが貸付けた仮想通貨が返還されないというリスクがあります。また、貸仮想通貨サービスは預金保険の対象外となるので、複数社に分散して利用することが勧めです。

⑤貸仮想通貨サービスを提供する、おすすめの仮想通貨取引所3選

5-1. 12種類のコインに対応、Coincheckの「貸仮想通貨」

Coincheck
マネックスグループ株式会社の子会社であるCoincheckの「貸仮想通貨サービス」は、14日間・30日間・90日間・365日間の4種類から貸出期間を選択し、数量に応じて最大年率5%分の仮想通貨を獲得できます。最低10万円(相当)から利用でき、貸出上限は公表されていません。Coincheckでは12種類と最も多くの貸仮想通貨に対応しています。Coincheckでは、借入可能枠ができ次第、ユーザーの貸出申請順に承認する形式を取っています。

Coincheck
対応通貨 12種類
ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、リスク、イーサリアムクラシック、モナコイン、ネム、ファクトム、ステラルーメン、クアンタム
貸出期間と年率 14日間、30日間、90日間、180日間、365日間/1%、2%、3%、4%、5%
最小数量(BTC) 1万円相当
中途解約 原則不可
募集期間 空き枠が発生次第、申請の先着順

5-2. 契約の自動更新が可能、GMOコインの「貸仮想通貨」

bitFlyer
東証一部上場企業GMOグループが運営している仮想通貨取引所GMOコインの「貸仮想通貨サービス」は最低10万円(相当)から利用でき、貸出期間に応じて最大年率5%の仮想通貨を獲得できます。GMOコインでは8種類の仮想通貨レンディングに対応しており、通貨によってそれぞれ貸出上限を設けています。例えばビットコインの場合、貸出可能額は0.1BTC/回~100 BTC/回です。GMOコインの場合、償還時に同じ条件で再度、貸出できる点も魅力的です。再貸出申請が取消されない限り、同条件で以降も自動更新されます。

GMOコイン
対応通貨 8種類
ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、XRP、ネム、ステラルーメン、ベーシックアテンショントークン
貸出期間と年率 1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月/2%、4%、5%
最小数量(BTC) 0.1BTC
中途解約 可:解約手数料=償還時に受取予定の貸借料の10%
募集期間 毎月15日から、翌月15日貸出開始分を受付

5-3. 毎月募集するbitbankの「仮想通貨を貸して増やす」

仮想通貨取引所・販売所のbitbank
ビットバンク株式会社が運営する仮想通貨取引所bitbankの「仮想通貨を貸して増やす」は、ビットコイン限定で貸出期間は1年間のみとなっています。年率は貸出数量によって異なり、10 BTC以上(約1000万円:2020年4月末時点)で最大年率3%が適用されます。毎月1日から月末にかけて募集を行い、募集期間が終了した翌日を決算日として、12ヶ月後の満了日に利息が付与されます。bitbankの公式ページによると、その他の仮想通貨のレンディングサービスにも順次対応していく予定とされています。

bitbank
対応通貨 ビットコイン(今後、イーサリアム、ライトコイン、XRP、モナコイン、ビットコインキャッシュに対応予定 )
貸出期間と年率 1年間
1%(1BTC≦ X < 5BTC)、2%(5BTC≦ X < 10BTC)、3%(10BTC以上)
最小数量(BTC) 1BTC
中途解約 可:解約手数料5%
募集期間 毎月1日から月末まで

※2020年5月時点の情報となります。最新情報に関しては上記サイトをご覧ください。

⑥まとめ

貸仮想通貨サービスは仮想通貨を取引所に貸し出すだけで利息を稼げるので、長期保有を決めている投資家にとってお得なサービスと言えます。取引所によって、それぞれ貸出期間や年率、最小数量が異なるのでおさえておきましょう。

Coincheckは、最初利用単位を2020年4月から1万円に引き下げたので、少額から利用できるようになりました。同様に、GMOコインは0.1BTC(約10万円)から利用でき、間口が広くなっています。両社ともに最大年率が5%と非常に魅力的で、貸出期間は数か月単位で選択できるため利用しやすくなっています。しかし、最近は貸仮想通貨サービスの人気が高まっているため、募集状況によってはなかなか利用できない場合があります。

bitbankは、貸出期間は1年間の一択であり、最大年率3%が適用されるのは10 BTCが必要なため、前の2社に比べると利用のハードルは高いかもしれません。しかし投資家の間では「実際の貸し出しまでの待機期間も考慮すると、bitbankの方が実は有利ではないか」といった意見もあります。

それぞれの口座を開設して、保有資産を各所に配分して貸仮想通貨サービスを利用することも一つの方法です。そうすることで、万が一の場合のリスクを分散することができます。これを機に各社のサービスについてぜひ確認してみてください。

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立花 佑

立花 佑

自身も仮想通貨を保有しているWebライターです。HEDGE GUIDEでは、仮想通貨やブロックチェーン関連の記事を担当。私自身も仮想通貨について勉強しながら記事を書いています。正しい情報を分かりやすく読者の皆様に伝えることを心がけています。