初心者にも便利な板を使った取引方法とは?GMOコイン、ディーカレット、ビットバンク、ビットフライヤーの使い勝手を徹底比較

仮想通貨(暗号資産)の取引方法には、販売価格と買取価格がそれぞれ1つずつ表記されてわかりやすい「販売所形式」と、板(オーダーブック)を利用する「取引所形式」の2種類があります。初心者にとって、株式市場の様な板を使った取引は難しそうに感じるかもしれませんが、実質的に手数料を抑えられるのでおすすめです。ここでは板取引ができる仮想通貨取引所4社を比較していきます。

目次

  1. 取引所形式とは?
  2. 取引所を利用する際に覚えておきたい注文方法
    2-1. 成行注文
    2-2. 指値注文
  3. 取引所形式で仮想通貨投資ができる企業4選
    3-1. アルトコインを豊富に揃えているGMOコイン
    3-2. 10種類のコインを取り扱うビットバンクの取引所
    3-3. 大手企業・メガバンクが出資するディーカレット
    3-4. ビットコイン取引量が国内No.1のビットフライヤー
  4. 4社の取り扱い仮想通貨・取引手数料の徹底比較
  5. まとめ

①取引所形式とは?

最初に取引所形式とはどのような形式なのか解説したいと思います。取引所形式は株取引で使われるような「板(オーダーブック)」を使って取引を行います。

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上図では買数量、売数量が把握できますが、これは利用者が出している指値注文であり、この注文が約定することで価格が変動します。板を介してユーザー間でコインを交換する格好となり、運営会社は注文が成立した時に仲介手数料を徴収することで収益を得ています。

なお、販売所では仮想通貨交換業者がコインの在庫を仕入れ、販売する格好となります。そのため下記のように売却価格と購入価格の2種類が表示されています。

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この時、ユーザーがBTCを「売却」したいなら、運営側は「720,794円で買いとる」という意味です。反対に、ユーザーがBTCを「購入」したいなら、運営側は「750,214円で販売する」ということを意味します。売却価格と購入価格に価格差(「スプレッド」)がありますが、販売所のスプレッドは実質的な手数料を含んでいるため注意が必要です。

このように販売所と取引所は異なるので覚えておきましょう。

②取引所を利用する際に覚えておきたい注文方法

取引所ではトレーディングに必要な様々な注文を利用できますが、まずは「成功注文」と「指値注文」だけ押さえておけば投資を始められます。それぞれ押さえておきましょう。

2-1. 成行注文

成行注文とは、売買時価格を設定せずに注文を行う注文方法です。これは相場が急変した時などですぐに決済したい場合や、現在の価格付近での取引に納得できるときに利用することが多いものです。成行注文は指値注文と並んで頻繁に利用する基本的な注文方法です。

bitFlyer Lightningの画面で実際の注文画面をチェックしましょう。

bitflyer lightning order 1成行注文の場合、「売り」か「買い」のどちらかをクリックすることで注文が成立します。

注文は下図の取引板の中で一番近いプライスから順番に約定されます。
bitflyer lightning order 2成行注文の注意点は「取引板の注文数量が少ないときに高額の成行注文を行うと、レート(最終取引価格)から大きく外れて約定してしまう場合がある」ことです。注文が多い(流動性が厚い)取引所ではこのような価格乖離を防ぎやすいため、出来高が多い取引所のほうがより使いやすくなってきます。

2-2. 指値注文

「指値注文」は価格を指定して注文する方法です。マーケット価格が指定した価格に到達した時点で、約定する注文方法となります。

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取引板では「価格優先の原則」というものがあります。これは買い注文の場合、価格が一番低い注文から約定されていき、売り注文の場合は価格が高いところから注文が約定されていくということです。

また、「時間優先の原則」は同じ価格で注文が出ている場合は先に出した注文から約定されていくというものです。上図の場合、1,033,624円で指値の買い注文を出すと、33 BTCの後に並ぶことになります。

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上図の場合、価格を100万円に指定して、「買い」か「売り」をクリックすることで指値注文を出すことができます。

③取引所形式で仮想通貨投資ができる取引所4選

1. アルトコインを豊富に揃えているGMOコイン

GMOコインは、東証一部上場のGMOインターネット株式会社のグループ会社であるGMOコイン株式会社が運営する仮想通貨取引所です。GMO証券など金融サービスの運営ノウハウは、GMOコインにも活かされています。初心者からトレーダーまで幅広いユーザーが利用するGMOコインの口座数は37.4万件を越えています(GMOフィナンシャルHD、2021年12月期第1四半期決算資料より)。

仮想通貨取引サービスは取引所(現物取引)・取引所(レバレッジ取引)・販売所・暗号資産FXの4つを設けており、いずれもウォレットアプリから利用可能です。イーサリアムやXRPなどのアルトコインの取引方法が豊富な点がGMOコインの特徴です。GMOコインはUIにとても定評があり、画面はとても見やすくなっています。下図は、現物取引所の画面です。

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取引所(現物取引)では、Maker注文に対してマイナス手数料(-0.01%)を設定しているので、約定時に手数料を支払うのではなく、受取ることも可能となっています。頻繁にトレーディングしたい方におすすめです。

2. 10種類のコインを取り扱うビットバンクの取引所

暗号資産取引所・販売所のbitbank

次にご紹介するのはbitbank(ビットバンク)です。ビットバンクは初心者にとって使いやすい「販売所」だけでなく、板取引が可能な「取引所」サービスも提供しており、全部で10種類の仮想通貨を取り扱っています。TradingViewやメイカー取引のマイナス手数料の採用などトレーディングに便利な仕組みを導入しており、取引量は国内No.1※を誇っています。※2021年2月14日 CoinMarketCap調べ

取引所のUIは下図のようになっており、とてもシンプルな画面で初心者でも直感的に使えるUIと言えるでしょう。

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チャート画面に「Tradingview」を採用しているので描画機能やインジケーターが豊富です。テクニカル分析にもしっかりと活用できるので、Tradingviewだけでも利用価値が高いと言えます。

ビットバンクは過去に、ユーザーを呼び込むために手数料無料キャンペーンを行っていたこともあり、日本の多くのトレーダーが口座開設しました。そうした経緯もあり、流動性は大きい取引所です。現在ではメイカー取引にマイナス手数料(-0.02%)を採用しています。これは、取引の際に本来かかるべき手数料が報奨金として付与される仕組みで、指値注文を出すトレーダーに有利な条件です。

3. 大手企業・メガバンクが出資するディーカレット


DeCurret(ディーカレット)は、株式会社ディーカレットが運営する仮想通貨取引所です。ディーカレットは伊藤忠商事株式会社や東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)などの大手企業、株式会社三井住友銀行や株式会社三菱UFJ銀行などのメガバンクからも出資を受けており、電子マネーに仮想通貨でチャージできる機能など、主要な企業と連携した独自サービスを構築しています。

ディーカレットの取引所は人気の仮想通貨4種類を取り扱っており、BTC建てを含む5銘柄で取引可能です。Maker注文に対してマイナス手数料(-0.03%:BTC)を設定しているので、約定時に手数料を支払うのではなく、受取ることも可能となっています。

DeCurret
海外取引所のような高いユーザビリティを目指したUIとなっており、金融トレーダーに人気の高いTrading Viewを採用、テクニカル分析も利用できます。スマートフォンブラウザにも対応しているので、外出先でも手軽に取引できます。

4. ビットコイン取引量が国内No.1のビットフライヤー

bitFlyer
bitFlyerはゴールドマンサックス出身の加納 裕三氏が2014年に立ち上げた会社で、暗号資産業界では古参の部類に入ります。bitFlyerは初心者にとって理解しやすい「販売所」と「簡単取引所」、そしてレバレッジ取引ができて複雑な条件注文も可能な「bitFlyer Lightning」を提供しています。

bitFlyer Lightningは、「現物取引(BTC/JPY、ETH/JPY、ETH/BTC、BCH/BTC)」と「差金決済(BTC-FX/JPY)」、「先物取引(BTC/JPY)」に対応しています。現物・差金決済・先物取引を含むbitFlyerのビットコイン取引量は国内No.1です(Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2020年1月-12月の月間出来高:差金決済/先物取引を含む)。

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簡易取引所は初心者向けにわかりやすさを重視したUI(ユーザーインターフェース)となっています。簡易取引所ではビットコインのみが取引可能であり、アルトコインは基本的に販売所で利用することなります。

BFL

一方、bitFlyer Lightningは、テクニカル分析や複数の注文機能で価格変動リスクを細かく管理できるようになっています。慣れない方は、簡易取引所を利用するだけでも十分満足できると思います。

⑤4社の取り扱い仮想通貨・取引手数料の徹底比較

GMOコイン ディーカレット ビットバンク ビットフライヤー
取引所で利用できる仮想通貨 ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ネム、ステラルーメン ビットコイン、イーサリアム、XRP、オントロジー ビットコイン、イーサリアム、XRP、ライトコイン、モナコイン、ビットコインキャッシュ、ステラルーメン、クアンタム、ベーシックアテンショントークン、オーエムジー 簡単取引所:ビットコイン

bitFlyer Lightning:ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、XRP、ステラルーメン、モナ

取引手数料 Maker:-0.01% Taker:0.05% Maker:-0.03%〜-0.3% Taker:0.23%〜2.5% Maker:-0.02% Taker:0.12% 簡単取引所:約定数量 × 0.01 ~ 0.15%

bitFlyer Lightning:約定数量 × 0.01 ~ 0.15%

最小注文数量 0.0001BTC 0.0001BTC 0.0001 BTC 簡単取引所・Lightning 現物(BTC/JPY)は 0.001 BTC、Lightning FX は 0.01 BTC

※こちらは2021年8月時点の情報です。最新情報は各社ホームページをご確認ください。

⑥まとめ

仮想通貨取引所で仮想通貨を購入しようと検討した際、販売所の方が簡単に早く注文ができますが、スプレッドという注意点もあります。取引所はスプレッドが小さい分、取引手数料も安く抑えられますが、注文がすぐに確定されないケースもあります。どちらの取引方法も一長一短であるため自分の使いやすい方を利用するのが適していますが、頻繁にトレードしたり、手数料を抑えたいなら「取引所」を利用するのが有用でしょう。

また取引所のサービス内容は不定期に更新されています。取り扱い仮想通貨や最小注文数量が変わっている時があるのでチェックしてみましょう。口座開設は無料でできるので、気になっている方はこれを機に各社のツールを触ってみてください。

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立花 佑

立花 佑

自身も仮想通貨を保有しているWebライターです。HEDGE GUIDEでは、仮想通貨やブロックチェーン関連の記事を担当。私自身も仮想通貨について勉強しながら記事を書いています。正しい情報を分かりやすく読者の皆様に伝えることを心がけています。