【仮想通貨取引所の選び方】仮想通貨の交換し易さに影響する「流動性」とは?

仮想通貨(暗号資産)取引所の多くは、「取引所形式」と「販売所形式」の2種類の取引サービスを提供しています。販売所形式は初心者向けに操作が簡単で便利ですが、一般的にスプレッドに実質的な手数料が5~6%含まれています。そのため慣れている投資家の多くは、板を介してユーザー間で売買する取引所形式を利用しています。

そして取引所形式の使い勝手を決める重要な要素が「流動性」です。流動性の高い市場の方が仮想通貨を売買しやすく、マーケット参加者も多いため早く約定することができます。この記事では、流動性の高い仮想通貨取引所についてご紹介します。

目次

  1. 流動性とは
  2. 仮想通貨取引所の流動性
  3. 仮想通貨取引所の特徴を掴む
  4. 取引所形式が利用できる、おすすめの仮想通貨取引所
  5. 4-1. 初心者にもわかりやすい取引画面のコインチェック
    4-2. アルトコインの取扱いが豊富なGMOコイン
    4-3. ビットコイン取引量で5年連続国内No.1のビットフライヤー
    4-4. 合計取引量で国内No.1のビットバンク

  6. まとめ

①流動性とは

流動性とは、金融資産から現金への換金のし易さを指す言葉です。その市場で、より多くの注文数を、より小さな価格インパクト (=自分の注文が自分自身の約定価格に及ぼす影響度合)で、より早く取引可能かどうかを指します。

流動性は市場に参加する買い手と売り手の数量だと考えて頂くと良いでしょう。流動性が低いと価格変動が激しくなりますが、流動性が高いと市場は安定し、価格の変動も小さくなります。高い流動性を維持している取引市場の方が、適正な価格での取引できるので理想的です。

②仮想通貨取引所の流動性

株式では証券会社の顧客の売買注文は証券取引所などに集約されるため、流動性の最も高い市場で執行することができます。しかし、仮想通貨取引所は各社が独立市場を設けているため、流動性も大きく異なります。

そのため、仮想通貨取引所を選ぶ際にはそれぞれの流動性を見ることが肝心です。近年、仮想通貨取引所の数が増えてますが、ユーザー数や取引量が多い取引所ほど流動性は高い傾向があります。

Bitcoin liquidity

国内ビットコイン市況 画像:Bitcoin日本語情報サイト

どの仮想通貨時価総額ランキングサイトを見ても、1日の取引量を確認することができます。上図の場合、国内の仮想通貨取引所で1日に合計13572 BTCが取引されていますが、bitFlyerとLiquid、Coincheckだけで10000 BTC以上が売買されていることがわかります。

③仮想通貨取引所の特徴を掴む

仮想通貨取引所によって取扱銘柄が異なることを抑えておきましょう。上図は「ビットコインのみ」を集計していますが、イーサリアムやXRPなど別の仮想通貨に投資したい人にとって必ずしも先程の3社がベストとは限りません。それぞれの銘柄で、最も流動性が大きい市場を探すことが重要です。

CoinMarketCapなど別の情報サイトを見ても良いのですが、取引量を公開していない企業も多いので、直接サイトを覗いて各コインの流動性(現金化の容易さ)を見ることをお勧めします。

上図はビットバンク(bitbank)のイーサリアム(ETH/JPY)の取引所です。投資家が出した注文が「板(気配値)」に集約されており、真ん中に価格を挟んで売注文(上)と買注文(下)が並んでいます。そして、赤と緑の枠からは「今、220132円での売り注文が2.67 ETH、一方、220131円での買い注文が0.0024 ETH出ている」ことが分かります。

この時、40万円分のETHの買い注文を出せば、価格は220132円に変わります。一方で、2 ETHの売り注文を出したら、価格は220012円へと変わります。bitbankは現在価格から一番近い売注文(赤)と買注文(緑)のスプレッドが1円と狭い点で魅力的ですが、流動性を見るには、売り・買い注文の総量(デプス)まで見る必要があります。

④取引所形式が利用できる、おすすめの仮想通貨取引所

4-1. 初心者にもわかりやすい取引画面のコインチェック

Coincheck
「コインチェック」は、マネックスグループ株式会社の子会社であるコインチェック株式会社が運営する仮想通貨取引所です。コインチェックの「取引所」は取引手数料が無料であり、ビットコインを500円相当額から購入できます。

上図のように、初心者にも簡単に取引できるよう設計されており、シンプルな注文が可能です。板に表示された価格をクリックすると「レート」に反映されるので、初心者でも安心して利用できます。取引所で売買できる仮想通貨はビットコイン(BTC/JPY)とファクトム(FCT/JPY)、イーサリアムクラシック(ETC/JPY)、モナコイン(MONA/JPY)の4銘柄ですが、今後随時追加していく模様です。

4-2. アルトコインの取扱いが豊富なGMOコイン

bitFlyer「GMOコイン」は、東証一部上場のGMOインターネット株式会社のグループ会社であるGMOコイン株式会社が運営する仮想通貨取引所です。取引サービスは取引所(現物取引)・取引所(レバレッジ取引)・販売所・暗号資産FXの4つを設けています。

取引所(現物取引)はビットコインに加えて、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ネムを取り扱っています。また、取引所(現物取引)ではメイカー注文にマイナス手数料を採用しているので、取引が成立した際に手数料を支払うのではなく、約定金額に応じた手数料を受け取ることができます。

4-3. ビットコイン取引量で5年連続国内No.1のビットフライヤー

「ビットフライヤー」は2014年創業の独立系企業で、日本の主要メガバンク(SMBCベンチャーキャピタル、みずほフィナンシャルグループ、三菱UFJキャピタルなど)から出資を受けている国内でも有数の仮想通貨取引所です。仮想通貨取引においては、現物取引以外に証拠金取引や先物取引といったサービスを提供しており、差金決済/先物取引を含むビットコイン取引量は5年連続で国内 No.1の実績を誇ります(Bitcoin日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2016 年- 2020 年の年間出来高)。

ビットフライヤーの高機能取引ツール「bitFlyer Lightning」では、ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、XRP、モナコイン、ステラルーメンの現物取引を利用でき、取引手数料は約定数量×0.01%~0.15%となっています。

4-4. 合計取引量で国内No.1のビットバンク

仮想通貨取引所・販売所のbitbank
ビットバンク(bitbank)はビットバンク株式会社が運営する仮想通貨(暗号資産)取引所です。同社は板取引が可能な「取引所」サービスを提供しており、ビットコイン、イーサリアム、XRP、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、ステラルーメン、モナコイン、クアンタム、オーエムジーを売買できます。ビットバンクは早期から板取引を提供してきただけでなく、TradingViewやマイナス手数料の採用などでトレーダーの支持を得てきたため、合計取引量では国内No.1※を誇っています。※2021年2月14日 CoinMarketCap調べ

⑤まとめ

仮想通貨取引市場の流動性は、事業者や銘柄によっても異なります。コインチェックの“取引所”は使いやすく、手数料が無料なので利用しやすいものです。しかし、スプレッドと流動性を考慮すると、投資資金が大きかったり頻繁に売買する方にとっては他の3社の方が適しているかもしれません。

取引所形式の流動性は相場環境によっても大きく変化します。閑散相場では注文量が減少しているかもしれません。そういう時にまとまった金額を投資するなら、指値注文を覚えたり、あるいは販売所形式を検討した方が良いかもしれません。

仮想通貨初心者はこうした市場構造を理解したうえで、上手にサービスを利用しましょう。今回ご紹介した3社は取引所形式を備えています。最初は難しく感じるかもしれませんが、徐々にこれらのサービスを利用してみると良いでしょう。

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