仮想通貨(暗号資産)を貸して増やせる、仮想通貨取引所4選の徹底比較【レンディング】

投資と聞くと難しそうなイメージを抱く方もいらっしゃるかと思います。特に仮想通貨(暗号資産)は価格変動が激しいので投資初心者にはリスクが高いものです。しかし、長期目線で投資計画を立てることでローリスクで投資を行うことができます。長期投資の中でもレンディング(貸仮想通貨)は保有している仮想通貨を取引所に貸し出すことで利子を受け取ることができます。

ここでは仮想通貨レンディングができる取引所4社をご紹介します。最小貸出し数量や貸出しできるコインがそれぞれ異なるので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

  1. 仮想通貨のレンディングとは?
  2. ビットコインのレンディングシミュレーション
  3. レンディングサービスを利用するメリット
  4. レンディングサービスの注意点
  5. レンディングサービスを提供している仮想通貨取引所
    5-1. 16種類の仮想通貨をレンディングできるコインチェック
    5-2. ポルカドット、コスモスのレンディングが可能なGMOコイン
    5-3. エイダコイン、トロンのレンディングが出来るビットポイント
    5-4. 1年間のレンディングが出来るビットバンク
  6. まとめ

①仮想通貨のレンディングとは?

仮想通貨レンディングとは、投資家が保有している仮想通貨を取引所に貸し出し、期間と貸付数量に応じた利息分を仮想通貨で得られるサービスです。長期的な値上がりを期待して仮想通貨を保有し続けるつもりの投資家にとって、着実に仮想通貨を増やせる運用方法です。

レンディングサービスを提供する仮想通貨取引所は、「貸し手」と「借り手」を仲介する役割を担います。仮想通貨の借り手は仲介者に金利を支払い、手持ち資金の数倍の金額を動かせる「信用取引」に利用しています。これが仮想通貨レンディングの仕組みです。なお、利用には仮想通貨取引所による審査や借入枠の制限などがあり、必ずしも貸出が実施されるわけではない点も覚えておきましょう。

②ビットコインのレンディングシミュレーション

GMOコインのホームページでは、シミュレーションツールを設置しているので、貸仮想通貨で受け取ることができる賃借料がどの程度なのか試算することができます。仮に1BTCが500万円の時に、GMOコインの「年率3%コース(3ヶ月:90日間)」を利用して1BTCを貸し出す場合、償還日に受け取る賃借料は次のようになります。

ただし償還日にビットコインの価格が増加(下落)していれば、賃借料の日本円換算の価値も拡大(縮小)することになります。

③レンディングサービスを利用するメリット

仮想通貨取引所で提供されているレンディングサービスの利用メリットは、資産を持ち逃げらされるリスクを回避できるところにあります。取引所は契約に準じて管理を行うので不正が起こりにくく、貸し手、借り手の双方にとって安心できる仕組みです。

また満期に利息分が元本に上乗せされて戻ってくるレンディングは、手間をかけずに仮想通貨の保有量を増やすことができるので投資初心者には容易に始められる投資方法の1つです。慣れないトレードは咄嗟の判断で大きな損失につながることもあります。トレードをせずに仮想通貨を運用するならレンディングは最適です。

さらに仮想通貨の年率はおよそ1〜5%に設定されています。一般的な銀行の普通預金の年率が0.01%〜0.2%であることを踏まえると、貸仮想通貨の設定は十分に有利と言えるでしょう。

④レンディングサービスの注意点

仮想通貨を貸し出すと満期まで資産を移動したり、売却することは基本的にできなくなります。そのため貸出期間中は仮想通貨の価格変動リスクを負うことになります。資産価格が高騰して利確したいと思ったり、反対に暴落して損切りしたくなった場合も資産を動かし難いため、取引所の契約ポリシーを予め押さえておきましょう。

また万が一、仮想通貨を貸出中に取引所が破綻した場合、資産が返還されないリスクがあります。理由としては、仮想通貨取引所では「貸仮想通貨サービス」は預金保険の対象外としているためです。そのため、すべての保有通貨を貸出することはせず資産の一部でレンディングを利用するというように、リスク分散を考慮した戦略が必要です。

⑤レンディングサービスを提供している仮想通貨取引所

16種類の仮想通貨をレンディングできるコインチェック

Coincheck
コインチェック(Coincheck)はマネックスグループ株式会社の子会社であるコインチェック株式会社が運営している仮想通貨取引所です。コインチェックは直感的に使いやすいインターフェイスが特徴で、初心者でもスムーズに仮想通貨を購入できるよう設計されています。特に同社アプリは国内で多くの仮想通貨投資家を惹きつけた要因の一つと言われており、累計ダウンロード数415万(2021年6月末時点)を突破しています。

コインチェックは複数の仮想通貨を積極的に上場している仮想通貨取引所です。販売所では国内最多となる16種類の仮想通貨(ビットコイン、イーサリアム、イーサリアムクラシック、リスク、XRP、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、ファクトム、MONA、ステラルーメン、ネム、クアンタム、BAT、IOST、エンジンコイン、OMG)を取り扱っています。取引所では、5種類(ビットコイン、ファクトム、イーサリアムクラシック、モナコイン、パレットトークン)を手数料無料で取引できます。取引所も販売所も最低500円から利用できます。

コインチェックの「貸仮想通貨サービス」は、14日間・30日間・90日間・180日・365日間の5種類から貸出期間を選択し、数量に応じて最大年率5%分の仮想通貨を獲得できます。最低1万円(相当)から利用でき、貸出申請に上限は公表されていません。コインチェックでは16種類と多くの仮想通貨のレンディングに対応しており、借入可能枠ができ次第ユーザーの貸出申請順に承認する形を取っています。

ポルカドット、コスモスのレンディングが可能なGMOコイン

bitFlyer
GMOコインは、東証一部上場のGMOインターネット株式会社のグループ会社であるGMOコイン株式会社が運営する仮想通貨取引所です。GMO証券など金融サービスの運営ノウハウは、GMOコインにも活かされています。初心者からトレーダーまで幅広いユーザーが利用するGMOコインの口座数は37.4万件を越えています(GMOフィナンシャルHD、2021年12月期第1四半期決算資料より)。

GMOコインではレバレッジ取引も利用可能で、4種類の取引サービス-取引所(現物取引)・取引所(レバレッジ取引)・販売所・暗号資産FX-を利用できます。

GMOコインの「貸暗号資産サービス」には、「3ヶ月:年率3%」と「1ヶ月:年率1%」の2つのコースがあり、償還時に同じ条件で再度、貸出すことが可能です。GMOコインでは14種類の仮想通貨(ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ネム、ステラルーメン、オーエムジー、ベーシック・アテンション・トークン、テゾス、エンジンコイン、ポルカドット、クアンタム、コスモス)を貸し出すことができ、最低0.1BTCから貸し出しが可能です。GMOコインの貸暗号資産は中途解約が可能ですが、その場合、貸借料は支払われません。

エイダコイン、トロンのレンディングが出来るビットポイント

仮想通貨取引所・販売所のBITPoint
ビットポイント(BITPoint)は、株式会社ビットポイントジャパンが運営する仮想通貨取引所です。ビットポイントでは販売所、取引所、レンディングサービスを提供しており、8種類の仮想通貨(ビットコイン、イーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ベーシックアテンショントークン、トロン、エイダコイン)を取り扱っています。日本円の即入金や現物取引、仮想通貨の入出庫など各種サービスが手数料無料で利用できるといった特長があり、これから仮想通貨投資を始めたいと考える方にも有用な取引所となっています。

ビットポイントの貸仮想通貨サービス「貸して増やす」では8種類の仮想通貨に対応しており、賃借期間と賃借料率、最小賃借数量は募集毎に決定されます。自動更新も可能ですが、途中解約は基本的に不可となっています。

1年間のレンディングが出来るビットバンク

仮想通貨取引所・販売所のbitbank
ビットバンク(bitbank)はビットバンク株式会社が運営する仮想通貨(暗号資産)取引所です。ビットバンクは初心者にとって使いやすい「販売所」だけでなく、板取引が可能な「取引所」サービスも提供しており、全部で10種類の仮想通貨を取り扱っています。TradingViewやメイカー取引のマイナス手数料の採用など、トレーダーにとって有益な仕組みを提供しており、取引量は国内No.1※を誇っています。※2021年2月14日 CoinMarketCap調べ

ビットバンクの「仮想通貨を貸して増やす」サービスは、ユーザーが保有する仮想通貨をビットバンクに貸し出し、利用料を受取れるものです。貸出期間は1年間、最大年率は3%となっており、毎月1日から月末にかけて募集を行っています。利用料は、募集期間が終了した翌日を起算日とし、満了期日に発生します。「仮想通貨を貸して増やす」はビットバンクの取扱い全通貨の貸出に対応しています。

⑥まとめ

仮想通貨レンディングは、貸し出すだけで年率の仮想通貨が付与されるので、長期保有を目的としている投資家にとって便利なサービスです。今回紹介した取引所以外でも行っており、最小貸出数量や貸出期間による年率が取引所によって異なるので、自分に合ったコースや期間、数量を設定することがおすすめです。

一方、貸出中は仮想通貨の売却や移動ができないので、価格変動リスクなどを考慮し、全ての仮想通貨を貸し出すのではなく余剰部分で行うのも大切なポイントです。また、レンディングサービスは申し込みが殺到していて抽選に漏れる可能性もあります。

サービスを効率よく利用するためにも、複数の取引所に資産を配分しておいてレンディングサービスを利用することも一つの方法です。万が一の場合のリスク分散にもなるでしょう。レンディングに興味がある方は、各社のレンディングサービスについてぜひ確認してみてください。

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立花 佑

立花 佑

自身も仮想通貨を保有しているWebライターです。HEDGE GUIDEでは、仮想通貨やブロックチェーン関連の記事を担当。私自身も仮想通貨について勉強しながら記事を書いています。正しい情報を分かりやすく読者の皆様に伝えることを心がけています。