CryptoGTとBITMEXの仮想通貨のプロが徹底比較!

筆者は仮想通貨取引所でトレーダーを行なっていましたが、今でも個人投資家として仮想通貨は毎日欠かさずチェックしています。日本のユーザーでも仮想通貨取引所は海外の仮想通貨取引所で行うのが一般的になりつつなる中、海外の取引所は抵抗がある方も多いことでしょう。しかし日本がこれだけハッキング等被害を受けている中「日本の仮想通貨取引所=安心」という方程式は成り立たないことをなんとなく察している方も多いのではないでしょうか。

特に仮想通貨は匿名性の強い点が特徴的であり、送金等も日本の銀行だから、海外の銀行だからという隔たりはなく簡単に数分でどこの国の取引所でも送金できることを考えるととても利便性のいい商品と言えるでしょう。

そこで、今回は日本で1年ほど運営している実績のある取引所CryptoGTと世界的にユーザー数がトップを誇るBITMEXについて両者を比較していきたいと思います。

目次

  1. CryptoGTとBITMEXの運営会社は?
  2. CryptoGTとBITMEXのレバレッジは?
  3. CryptoGTとBITMEXの比較
  4. カスタマーサポートの比較
  5. 取引方法の比較
  6. 取り扱い通貨数の比較
  7. 取引手数料の比較
  8. 証拠金で利用可能な通貨

CryptoGTとBITMEXを徹底比較!

CryptoGTとBITMEXの運営会社は?

BITMEX
まず最初に世界一のユーザー数を誇るBITMEXの運営会社はBITMEX社ですがBITMEX自体が呼称であり、実際の正式名称は「Bitcoin Mercantile Exchange」となっています。法人登記はセーシェル諸島でオフショア金融ではいつも利用されているエリアです。

このBITMEXには親会社が存在します。親会社の名称は「HDR Global Trading Limited」で、法人登記は香港となっています。BITMEXの資本は100%親会社であるHDR Global Trading Limitedのため完全子会社となっています。

CryptoGT
次にCryptoGTについて見てみましょう。CryptoGTの運営会社はHatio Ltdという会社で法人登記はこちらはマーシャル諸島となっています。運営会社であるHatio Ltdの所在地はキプロスとなっています。キプロスは「地中海のハワイ」と呼ばれているリゾート地です。

創業メンバーはオフショアのFX証券会社では有名なXM証券の創業メンバーが作っています。CEOのAndreas Pouroutis氏とCOOのIoannis Savvias氏でこんな方達です。

やはり世界でも有数のFX証券会社を開設していることは信用できるいいポイントとなるでしょう。

CryptoGTとBITMEXのレバレッジは?

次にレバレッジについて解説します。レバレッジは海外の仮想通貨取引所を利用する理由の大きなポイントになるでしょう。まずBITMEXの最大レバレッジは100倍となっています。100倍というのは1万円分の仮想通貨を証拠金として充当した場合にポジションを保有できるエクスポージャーは100万円分ということですね。

CryptoGTは現在500倍まで引き上げられています。元々は200倍まででしたが、ユーザーの要望から500倍まで引き上げたそうで、顧客目線を大事にしている会社と考えることもできますね。下記のように500倍を売りにしていることからもかなり挑戦しているという雰囲気があります。

CryptoGT レバレッジ

カスタマーサポートは?

次にCryptoGTとBITMEXのカスタマーサポートについて解説したいと思います。

まずBITMEXですが、BITMEXのカスタマーサポートは日本語対応が可能でメールでの問い合わせとなります。日本語対応というのは日本人からしても安心できる材料の一つと言えるでしょう。英語に抵抗がある日本人に対して考えられた対応とも言えます。

次にCryptoGTのカスタマーサポートも日本語対応が可能となっておりメールの問い合わせが可能です。またCryptoGTのユーザーから評判がいい点が「チャットでの問い合わせ」機能です。チャットで問い合わせをすると15秒以内にレスポンスを行うということを売りにしており、それも日本語で朝9時から24時まで問い合わせが可能のため、この点も日本人ユーザーにとってはとてもメリットを感じるポイントでしょう。

取引方法の比較

取引方法の違いはCryptoGTの特徴を如実に表していると言えます。ここで詳しく解説していきます。

まずBITMEXは板取引(order book)と呼ばれる方法で取引されています。これはBITMEXに口座を開設している投資家がそれぞれオーダーを出し、顧客同士で注文価格が合致すると取引が成立するものです。画面は下記のような画面となります。

BITMEX オーダーブック

これは顧客それぞれの注文がいくらで買いたい、売りたいというのが視覚的にわかるようになっており、この需給を見ながらトレードする短期的なトレーダーも存在します。

BITMEX社はこのorderbookを運営しているだけであり、仮想通貨取引を行なっているわけではありません。あくまで顧客同士で取引を行うためのプラットフォームを提供し、その取引手数料等で利益を上げているということです。

次にCryptoGTを見ていきましょう。CryptoGTは2wayプライス方式で売買価格を顧客に提示しています。日本のFXの取引方法と同じです。このようなプライス提示のことを指しています。

CryptoGT 2wayプライス

この図から理解できる通り、売りと買いにスプレッドというものがあります。価格差の事ですが、ここが狭いほど有利にトレードができるということを覚えておきましょう。このように2wayプライスで提示している理由は取引相手が全てCryptoGTと取引を行うためです。板取引のように顧客同士の注文を成立させるプラットフォームという位置付けではなくCryptoGTは顧客が買いたい、売りたいという要望を自社でリスクを取って提供しているということです。

この方法は一長一短があり、いい面は大きいlot数でも板取引のように流動性が薄い時でもしっかりと一回で取引を終わらすことができるため、大きいlot数のトレーダーがこの2wayプライスを好む傾向があります。

板取引はこの2wayプライスのようなスプレッドというものがないため、上手く行けばいいレートでポジションを解消することもできますが、ゆっくりと市場参加者にバレないようにポジションを解消する必要があるためまとまったlotを取引するにはあまり向かないと言えるため少額での取引ならBITMEXで取引も検討する余地があるでしょう。

取り扱い通貨数の比較

次に取り扱い通貨数を解説したいと思います。

まずBITMEXですが、取り扱い通貨数は8通貨となっています。種類は下記の通りです。

BITMEX 取扱通貨

XBT7Dとはビットコインの通貨ですが先物取引を指しているため数字上には含んでいません。BITMEX
ではメジャーな通貨がそのほとんどを占めています。そのため流動性の厚い通貨で取引を行うにはとてもいいと言えるでしょう。板取引の場合は流動性が取引の要でもあるため流動性が薄い取引所では利用する価値がないためその点BITMEXは安心感があります。

次にCryptoGTの通貨ペアをチェックしましょう。CryptoGTの通貨ペアは58ペアと海外仮想通貨のレバレッジ取引所はトップを誇っています。特に仮想通貨だけではなく通常のFXペアや株価のインデックスも取り扱っており、取引通貨ペアに困ることはないでしょう。

CryptoGT 取扱通貨

取引手数料の比較

取引手数料について解説していきます。

最初にBITMEXの取引手数料は下記の通りとなっています。

BITMEX 手数料

taker手数料とは、俗に言う「成り行き注文」です。板取引上で注文が見えており、自分から現在指値が置かれてる注文に対して取引を成立させに行く取引の際の手数料となります。takerと言うのは取ると言う意味なのでイメージしやすいのはではないでしょうか。

次にmaker手数料とは指値を置いて注文がtakerに成立してもらうのを待っている注文を指しています。これはBITMEXの場合マイナスのためお得感はありますが、一方で大きく動き始めた時になかなか注文が通らず損を拡大させる可能性もあるため注意しましょう。makerとはマーケットメイカーの語源からきていると考えるとこちらもイメージしやすいと思います。

決済手数料とは文字通りポジションを決済する時に発生する手数料のことを指しています。常にこれはかかってしまうものなので頻繁に取引を行えば行うほど手数料は膨らんでいくため注意しましょう。

funding手数料とはポジションを保有しているときにかかる保有コストのようなものです。これはBITMEXでは「資金調達率」と呼ばれています。

資金調達率はポジションの需給によって変化しています。例えば相場がロングポジションにポジションが偏っている場合はロングポジションを保有している投資家は大きな資金調達率を払って保有する必要があり、逆にショートしている投資家はロングポジションを保有している投資家から資金調達率がマイナスとなって逆に金利を得ることができます。キャリーコストとも呼ばれています。下記がその資金調達率の画面となります。

BITMEX 資金調達率

ここがロングポジションに偏っていると数字が上昇していき、逆にショートポジションが増加するとマイナスに偏っていくと言うことになります。

次にCryptoGTの手数料についてチェックしましょう。CryptoGTの手数料は2つのみとなっています。

  1. スプレッド(売りと買いの価格差)
  2. スワップ手数料(1日6回発生)

①のスプレッドはCryptoGTの場合この価格差が収益源となっています。売りと買いのちょうど間のレートで市場の板取引では売買されているとイメージすると理解しやすいでしょう。

②のスワップ手数料はポジションを持ち越した時にかかるもので、BITMEXで資金調達率と同様のものです。これはCryptoGTの場合1日6回(3時 7時 11時 15時 19時 23時)の計算となっており、BITMEXの3回よりも多くなっています。CryptoGT内でも「スワップとは?」という内容で説明が下記のようにされているため参考までに載せておきます。

スワップとは

スワップの計算方法は下記の通りとなっています。

スワップ手数料は通貨ペアごとに異なっており、CryptoGT内でスワップの手数料率が掲載されているためトレードの際チェックするといいでしょう。スワップの手数料は下記のようになっています。

レバレッジ手数料

スワップは長期保有するとボディブローのように後から自身のPLに影響するため軽視しないようにしましょう。これが仮想通貨取引所の収益源でもあるためしっかりと手数料というものを意識して取引することが大切です。

証拠金で利用可能な通貨の比較

証拠金の担保として充当可能な通貨がそれぞれ違いますので解説していきます。

BITMEXは証拠金として充当できるのはBTCのみとなっています。そのためBITMEXで取引を行うときはまず日本の仮想通貨取引所で日本円を入金しBTCを購入してBITMEXに送金を行う必要があります。

次にCryptoGTですが現在14種類ほど証拠金として充当が可能となっています。すぐに追加される予定もあり証拠金として充当できるのがこれだけ豊富な仮想通貨取引所はCryptoGT以外どこにもないでしょう。下記がCryptoGTに載せている証拠金充当可能な通貨一覧です。

取扱仮想通貨

CryptoGTのメリットが大きい

CryptoGTとBITMEXを比較するとそれぞれには一長一短があります。まだ1年ちょっとの取引所ではありますが、15秒でレスポンスを行うというユーザー目線の運営に定評がある取引所です。一方で、世界的にユーザー数がトップを誇る取引所で取引をしたいという方にはBITMEXがおすすめです。

海外仮想通貨取引所は危ないと見られがちですがこのようにきちんと信頼を得ようとする取引所も多く存在するため、きちんと精査した上で利用すると、今後仮想通貨取引をするにあたって選択肢が広がることになります。是非一度利用してみてください。

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中島 翔

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。 【保有資格】証券アナリスト