仮想通貨を売買する際に便利な注文方法まとめ。各社独自の注文方法も網羅!

今回は、仮想通貨取引所の注文方法について、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. 仮想通貨取引所で利用できる10種の注文方法
    1−1. 成行・ストリーミング注文
    1−2. 指値注文
    1−3. 逆指値注文
    1−4. OCO(オーシーオー)注文
    1−5. IFD(イフダン)注文
    1−6. IFDOCO(イフダンオーシーオー)注文
    1−7. TRAILING(トレーリング)注文
    1−8. FIFO(ファイフォ)注文
    1−9. PostOnly(ポストオンリー)注文
    1-10. BitMatch(ビットマッチ)注文
  2. まとめ

近年、仮想通貨(暗号資産)市場の盛り上がりを受けて、投資をスタートした方も多いと思います。仮想通貨取引所で利用できる注文方法には、従来のFX(外国為替証拠金取引)や株式で利用されていたものだけでなく、仮想通貨独自のものもあるため、投資初心者にとっては複雑に感じる方も多いでしょう。ここでは仮想通貨取引所で利用できる注文方法について解説したいと思います。

仮想通貨取引所で利用できる10種の注文方法

以下の表は主要な仮想通貨取引所で利用できる注文方法をまとめたものです。順番に解説していきます。

注文方式 ビットフライヤー コインチェック GMOコイン Bitbank DMM Bitcoin
成行・ストリーミング注文
指値注文
逆指値注文 ×
OCO(オーシーオー)注文 × ×
IFD(イフダン)注文 × ×
IFDOCO(イフダンオーシーオー)注文 × ×
TRAILING(トレーリング)注文 × × × ×
FIFO(ファイフォ)注文 × × × ×
PostOnly(ポストオンリー)注文 × × ×
BitMatch(ビットマッチ)注文 × × × ×

成行・ストリーミング注文

成行・ストリーミング注文はリアルタイムレートで任意(成り行き)で注文をする方法です。FX取引では基本的な注文方法となります。大きな特徴は注文をしたらその場で約定することです。

成行注文とストリーミング注文の違いは「スリッページ」です。スリッページとは、エントリーをした際に約定価格がずれてしまうことを指します。成行注文もその場で約定しますが、スリッページが大きくなる場合があります。

ストリーミング注文は成行注文と比べると、スリッページが大きい場合には約定しない機能が備わっています。そのためユーザーに不利なポジションは持たないメリットがある反面、価格変動が激しく利益確定・損切時に約定できない場合があるので注意が必要です。

指値注文

指値注文はあらかじめ売買価格レートを指定して、価格が指定レートの達した場合に売買を行う注文方法です。成行注文と同様に、FX取引の基本的な注文方法となります。

指値注文を利用するのは、現在レートよりも有利なレートで売買したい場合や、ターゲット価格でエントリーをしたい時に有効です。

例えば、米ドル/円で現在価格が100円で上昇トレンドと仮定します。今すぐに成行で100円で買いポジションを持つよりも、調整の押し目で買いポジションエントリーをした方が優位性が高くなります。

押し目となるレートを分析し指値で注文を行うことで、より戦略的なトレードが可能となります。

逆指値注文

逆指値注文とは損切りや利益確定で利用する注文方法です。成行でポジションを持ち、利益確定や損切をしたい価格帯にエントリーをしておきます。

逆指値注文はサラリーマンや主婦などのチャート画面に張り付くことができないユーザーにおすすめです。逆指値を置いておくことで自動的に決済が行われるため便利な注文方法となります。

OCO(オーシーオー)注文

OCO(オーシーオー)注文とは、エントリー価格レートに対して利確と損切をセットで注文することができる方法です。成行・指値・逆指値注文の応用的な注文方法でFX取引に慣れてきたユーザーがよく利用する注文方法になります。

エントリー価格に対し利確する価格と損切する価格が同時にセットされ、どちらかが約定するともう一方はキャンセルされます。

IFD(イフダン)注文

IFD(イフダン)注文とは新規注文と決済注文が同時にセットできる注文です。指値注文と逆指値注文が同時にセットできる機能となります。OCO注文と同様に、時間がなく相場に張り付くことができないユーザーにおすすめの注文方法です。

IFDOCO(イフダンオーシーオー)注文

IFDOCO(イフダンオーシーオー)注文はIFD注文とOCO注文のセット注文です。指値注文と決済・損切り注文を同時に出すことができます。一度設定すればあとは注文通りに自動で取引が作動するため便利な注文方法です。

TRAILING(トレーリング)注文

トレーリング注文とは、値動きに合わせて決済の逆指値注文とストップ価格を自動更新することができるものです。主に、保有ポジションの評価益が出ている場合に利用します。

例えば、トレーリング注文を使って「現在レートから1万円下落した場合に決済(トレーリング・ストップ)する」と設定することができます。これにより、1万円下落するまで保有ポジションの含み益を伸ばし続けることが可能です。

利益を守りつつ、利益を追求できるため、覚えておきたい注文方法です。

FIFO(ファイフォ)注文

FIFO(ファイフォ)注文とは「Fist In First Out」の略称で「先入れ先出し」という特徴がある注文方法です。FIFO注文を出した場合、反対ポジションで保有ポジションがある場合には古い順から決済注文を出します。ポジションがない場合には新規ポジションとしてエントリーとなる特徴があります。保有ポジションの有無に応じて新規注文にも決済注文にもなる特殊な注文方法です。FIFO注文は通貨ペア・注文数量・売り又は買いを指定することができます。

PostOnly(ポストオンリー)注文

PostOnly(ポストオンリー)注文とは、「条件付きの指値注文」です。Maker取引になる場合にのみ指値注文を出せるといった特徴があります。取引所では、常にTaker(成行注文側)とMaker(指値注文側)の間で取引が行われており、一般的にMakerに比べてTakerの取引手数料が高い傾向があります。

中にはMakerを優遇してマイナス手数料を設定している企業もあります。Maker注文を出すユーザーは取引手数料を受け取ることができます。

国内の仮想通貨取引所でMaker注文にマイナス手数料を設定しているのは「GMOコイン(取引所:現物取引)」と「Bitbank」であり、どちらもPostOnlyを提供しています。PostOnly注文はMaker側の手数料を受け取れるメリットを最大限に活用できる注文方法です。

BitMatch(ビットマッチ)注文

BitMatch(ビットマッチ)注文はDMM Bitcoinが独自開発・提供している注文方法です。発注から30秒以内に顧客の注文がマッチングした場合に販売所で提示される中値で取引が成立する注文です。販売所方式と取引所方式のハイブリッド注文となるため、実質的に売買価格差(スプレッド手数料)を半額に抑えられるメリットがあります。なお、30秒以内にマッチングしなかった場合は成り行きで約定します。

まとめ

仮想通貨取引所の注文方法について解説しました。仮想通貨でレバレッジ取引を行う場合、取引所により注文方法が異なる部分があります。成行注文や指値注文は共通していますが、条件注文は各社それぞれに特徴があるため事前に注文方法の理解が必要です。今回の記事を理解していただき、取引の参考にしてもらえると幸いです。

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中島 翔

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12