安全資産として存在感増すビットコイン、その特徴と投資する際の注意点について解説

2020年2月以降の新型コロナウイルスのパンデミックにより、世界的な株価暴落の影響を受けてビットコインは85万円から45万円付近まで急落しました。しかし、コインチェックの調査によると、大幅下落をチャンスと見て暗号資産を購入するユーザーが多かったことがわかっています。


【引用元】2020年8月実施、 Coincheckユーザー 5,987名向け WEBアンケート調査結果より

コロナショック以降に暗号資産を購入したユーザーに購入理由を尋ねたところ、「資産ポートフォリオの一つとして」や「法定通貨のインフレヘッジとして」など、長期的な資産形成を目的とした購入理由が40.6%を占めていました。さらに、アンケート対象ユーザーの約87%が、株や投資信託、NISAなどの金融商品と組み合わせ、暗号資産を資産ポートフォリオの一部と捉えて運用していることがわかっています。

コロナショック以降に購入された暗号資産のうち、コインチェックで最も多く購入されたのはビットコインであることが分かっており、ビットコインが安全資産としてみられている可能性が示されています。そこでここでは、ビットコインの特徴について、また投資の際の注意点について詳しく解説します。

目次

  1. ビットコインの特徴
    1-1. 個人間で直接取引できる
    1-2. デジタルゴールドとしての特性
    1-3. インフレヘッジへの期待
    1-4. ブロックチェーンを利用したセキュリティとトレーサビリティ
  2. ‌ビットコイン投資の注意点
    2-1. 投資は余剰資金で行う
    2-2. 積立投資で時間を分散する
    2-3. 売却価格を考えておく
  3. ビットコイン投資におすすめの暗号資産取引所
    3-1. ドルコスト平均法で自動積立ができる「コインチェック」
    3-2. 貸暗号資産を提供するGMOコイン
    3-3. SBIグループの暗号資産取引所「SBI VC トレード」
  4. まとめ

① ビットコインの特徴

ビットコインは暗号資産の代名詞とも言える存在で、数多くある暗号資産の中で最も時価総額が高く有名なデジタル資産です。以下では、ビットコインの4つのポイントを解説します。

1-1. 個人間で直接取引できる

ビットコインは、ビットコインネットワークの参加者が取引の承認を行うため、銀行のように営業日などに縛られることなく、いつでもどこでも誰に対しても無制限に送金を行うことができます。ビットコインの発明者サトシナカモトは、金融機関のような第三者を介することなく個人間で取引可能な電子取引システムの実現を目指しました。

1-2. デジタルゴールドとしての特性

ビットコインはよく「デジタルゴールド」と呼ばれています。ビットコインの発行枚数は2,100万枚にプログラムされており、既に1,800万枚が発行されています。実物のゴールドもよく「プール○杯分しか地球上に存在しない」などと表現されますが、これと同様のロジックで「ビットコインは希少性が高い」と考えられています。金は「ストアオブバリュー(価値の保存)」とされ、他の金融資産とは独立して価値を有しています。まだ歴史の浅いビットコインは、これからストアオブバリューとしての機能を証明する必要があります。

1-3. インフレヘッジへの期待

ビットコインは「通貨インフレのヘッジ」として期待される場面が増えています。日本円や米ドルなど、実際のお金は中央銀行の経済政策によって貨幣の流通量を調節することが可能です。景気対策に必要以上の貨幣を発行することになれば、通貨の価値が下がりインフレにつながる恐れがあります。ビットコインは2008年のリーマンショック時に誕生し、各国が大規模な景気刺激策を行ってきた期間に、その価値を上昇させてきました。

1-4. ブロックチェーンを利用したセキュリティとトレーサビリティ

ビットコインのシステムを実現するためにデジタル署名やブロックチェーンと呼ばれる技術が利用されており、ブロックチェーンは第四次産業革命を担う技術としても注目されています。時間の経過とともに書き込まれたデータが改ざんされる可能性が低くなるという特徴や、不特定多数の人間がデータが改ざんされていないかを検証できる透明性・トレーサビリティは、ビットコインが多くの投資家・技術者から最も人気を集める要素のひとつです。

② ‌ビットコイン投資の注意点

2-1. 投資は余剰資金で行う

暗号資産市場の価格変動の激しさを見て、多額のリターンを得るために、生活費用まで投資資金にあてる方も中にはいますが、これは避けるべきです。もし価格が下がり損失が発生した場合、生活が立ち行かなくなるだけでなく、精神的ショックにより損失を取り戻そうとさらに資金をつぎ込んでしまう危険性があります。

ビットコインを購入したからといって必ずリターンがあるわけではありません、ビットコインは1,000円台からでも購入ができる取引所が多いでの、トレードに自信がない方はまずは少額から始めてみましょう。

2-2. 積立投資で時間を分散する

トレードに慣れていない投資家は積立投資を利用してみましょう。積立投資は、定期的な間隔で一定金額を投資することにより、市場のボラティリティの影響を低減することを目的とした投資手法です。投資予算を一括で投じようとすると、価格が下落している時であれば問題ありませんが、高値掴みをしてしまうこともあります。

こうした場合には、投資タイミングを分散させて、長い時間軸で複数回に分けて投資することで、ボラティリティの影響を緩和します。こうした投資手法は「ドル・コスト平均法」とも呼ばれ、王道の投資手法として知られているので覚えておきましょう。

2-3. 売却価格を考えておく

ビットコインの売却戦略を考えておくことは重要です。ビットコインが高騰を始めると、「まだまだ上がるだろう」と思ってしまう瞬間もあるかもしれません。含み益が出ていたにも関わらず、売却タイミングを逃してしまう可能性は十分にあります。投資をする上で、どの時点で売却するのか予め価格まで考えておきましょう。取引所によっては、価格を設定しておきその価格になったら自動的に発注する「指値注文」を備えているので利用しましょう。

③ ビットコイン投資におすすめの暗号資産取引所

3-1. ドルコスト平均法で自動積立ができるコインチェック

Coincheck
「コインチェック」は、マネックスグループ株式会社の子会社であるコインチェック株式会社が運営する仮想通貨取引所です。「新しい時代のお金をデザインすること」を創業理念に掲げているマネックスグループをバックグランドに持つコインチェックでは、ビットコイン/日本円の板取引を手数料無料で利用できます。

コインチェックは毎月一定額を自動的に投資できる「コインチェックつみたて」や、暗号資産を貸し出して最大年利5%を獲得できる「貸暗号資産」サービスを提供しています。コインチェックつみたて」はドルコスト平均法に基づいた自動積立サービスです。これは毎月1万円から100万円の範囲で1,000円単位で設定でき、口座振替手数料と積立サービス手数料無料で暗号資産を自動的に購入できます。小まめに取引ができない投資家には便利なサービスです。コツコツ積み立てたい方にもおすすめです。

また現物で購入するなら最低注文金額が500円からとなっています。お小遣い範囲で自分のペースで購入していくことができます。またコインチェックの販売所はインターフェイスが優れており、始めて暗号資産取引をする方でも直感的に操作ができるよう、シンプルに分かりやすくなっている特徴があります。また販売所にはスプレッドがあるので、取引コストを抑えたいならコインチェック内の簡単取引所を利用しましょう。

3-2. 貸暗号資産を提供するGMOコイン

GMOコイン
「GMOコイン」は、東証プライム上場のGMOインターネット株式会社のグループ会社であるGMOコイン株式会社が運営する暗号資産取引所です。GMOインターネットはグループ会社にGMOクリック証券などの金融サービスの提供実績があり、GMOコインにおいても金融ノウハウを活かした運営が行われていることが特徴です。

GMOコインはビットコインの「貸暗号資産」サービスを提供しており、最低10万円から貸出期間に応じて最大年率3%の暗号資産を獲得できます。GMOコインはホームページでシミュレーションツールを設置しているので、条件毎のリターンを想定することもできます。例えば、ビットコイン0.1BTCを「年率3%コース(3ヶ月)」に貸し出した場合、償還時に受け取れる貸借料は0.00073972(932円相当)という具合です。またGMOコインの場合、償還時に同じ条件で再度、貸出できる点も魅力です。

またGMOコインは取引所や、販売所での暗号資産FXのサービスが提供されています。トレーディングツールは他社が手本にするほど、トレーディングに必要なツールが揃っているので、トレードに慣れている投資家は、現物取引やレバレッジ取引で短期的なリターンを狙うことも可能です。

3-3. SBIグループの暗号資産取引所SBI VC トレード

VCTRADE
SBI VCトレードはSBIグループのSBI VCトレード株式会社が運営する暗号資産取引所です。SBIグループは顧客中心主義とインターネット革命を標榜、デジタルアセット取引のグローバルスタンダードを目指しています。グループ会社である住信SBIネット銀行との連携やセキュリティ体制など、金融機関をバックグラウンドにもつサービスが提供されています。電話対応のカスタマーセンターは年末年始を除く平日9:00~17:00まで対応しています。

SBI VC トレードの取引所サービス「VCTRADE Pro」では、証券取引のようにオーダーブックによる取引が可能です。ビットコイン(BTC/JPY)、イーサリアム(ETH/JPY)、XRP(XRP/JPY)の3つの銘柄を取り扱っています。マーケットメイカー(MM)が常時流動性を供給している上に、取引手数料が無料であり、トレーダーにとって便利なサービスとなっています。

VCTRADE Proはまた、チャートや板情報、発注ボードなどの画面構成は自由に配置できるなど、トレーディング向けの機能を搭載しています。約定処理能力の高いNASDAQマッチングエンジンを採用しており、値動きが激しい場面でも発注を逃さないスムーズな取引サービスを提供しています。

④まとめ

2020年の年初からのパフォーマンスを見るとビットコインは伝統的な資産クラスを上回っていることから、大きな期待を寄せている方も多いかもしれません。

しかし、この傾向が今後も継続するかどうかはわかりません。ビットコインに投資しようと考えている方は、一気に資産を投入するのではなく、段階的に資金の一部を投じていくという慎重な判断が求められることになるでしょう。そうした場合には、国内の暗号資産取引所の中でもドルコスト平均法で着実に積立をできるコインチェックの「つみたて投資」や、暗号資産を着実に増やすことができるGMOコインの「貸暗号資産」などのサービスも利用してみることがおすすめです。

各取引所での口座開設は無料でできるのでご紹介したサービスを兼用するなど投資目的に応じて使い分けると良いでしょう。また複数の口座に資金を分散させることで、メンテンナンスなどのやむを得ない事情で取引所が利用できないリスクや万が一取引所がハッキングされてしまった場合のリスク回避にもなります。この機会に暗号資産各社のサービスを試してみてください。

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立花 佑

立花 佑

自身も仮想通貨を保有しているWebライターです。HEDGE GUIDEでは、仮想通貨やブロックチェーン関連の記事を担当。私自身も仮想通貨について勉強しながら記事を書いています。正しい情報を分かりやすく読者の皆様に伝えることを心がけています。