暗号資産/ビットコイン取引のスプレッドを抑えよう、投資損益をシミュレーション【初心者向け】

読者の皆様は、ビットコインを売却してみると利益が思ったより少なかったり、損をしていたような経験はないでしょうか?もしかしたら、それは「スプレッド」のせいかもしれません。

暗号資産取引は値動きの幅が大きく、リスク管理の面でとても難しいものです。投資の基本を理解しないまま取引を行うと、思わぬ損失を被る恐れがあります。気づかないうちに手数料に多額のコストがかかっているかもしれません。

「スプレッド」は暗号資産投資において最終的な損益に影響を与えるにもかかわらず、初心者が気付きにくいコストです。この記事では暗号資産取引の「スプレッド」について解説します。

目次

  1. 暗号資産取引のスプレッド
  2. 販売所と取引所の違い
  3. スプレッドと投資シミュレーションと
  4. 暗号資産取引におすすめの取引所4選
    4-1. 手数料無料!利用者も多いコインチェックの取引所
    4-2. 主要なアルトコインの板取引が可能なGMOコイン
    4-3. ビットコイン取引量で5年連続国内No.1のビットフライヤー
    4-4. 取引所の合計取引量で国内No.1のビットバンク
  5. まとめ

①暗号資産取引のスプレッド

暗号資産で言うスプレッドは「購入価格」と「売却価格」の価格差のことを指します。
GMO coin otc
上図は、GMOコインのビットコイン販売所の購入価格と売却価格です。購入価格と売却価格に差があることが明確に表示されており、差額の9万円(約2.9%)がスプレッドです。

スプレッド分は暗号資産取引所の収益になるため、取引をするトレーダーにとって実質的にかかる取引手数料となります。当然 スプレッドの開きが小さい方がお得であり、逆に開きが大きいと実質的な手数料が高くなる、というのがスプレッドの仕組みです。

②販売所形式と取引所形式の違い

スプレッドを抑えるために、暗号資産交換業者の「販売所形式」と「取引所形式」の違いについて理解しておきましょう。

  • 販売所形式
    販売所形式というのは、運営事業者がユーザーの取引相手となって暗号資産を売買するサービスです。販売所の在庫は事業者が用意するため、提示されている価格ですぐに売買でき、取引チャンスを逃すリスクが低いというメリットがあります。販売所の注文画面は、オンラインショップの様に「購入価格」と「売却価格」だけがシンプルに表示されているので初心者にも優しい取引方法です。
    Coincheck OTC
  • 取引所形式
    取引所形式というのは、ユーザー同士が売買注文を使って暗号資産を取引するものです。運営会社は取引当事者を仲介する「板」と呼ばれる取引場所を提供します。販売所と比較してスプレッドが小さい点で優れていますが、反対注文を出す別のユーザーがいなければ、必ずしも自分が購入したい数の暗号資産を購入できる訳ではないというデメリットがあります。取引量が大きい事業者ほど市場参加者の注文数量が多く、より約定しやすい環境となります。GMO coin 2

多くの事業者が、販売所形式の手数料を無料に設定していますが、スプレッドが3~6%程度生じていることを考慮する必要があります。

販売所の在庫を用意している交換業者は、暗号資産をグローバル市場から調達しています。この際に価格変動リスクをカバーする必要があるため、市場価格にプレミアムを持たせているのです。そのため顧客に提示される価格は、どうしても割高な購入価格、割安の購入価格となります。販売所形式はいつでも簡単に暗号資産を購入できる便利なサービスですが、スプレッドはそうした利便性を維持するための必要コストとなっています。

なお、取引所形式にもスプレッドが存在しますが、取引所のスプレッドは販売所と比較してもかなり低くなっています。よほど取引量の少ない取引所を利用しない限り、販売所よりもコストを抑えられるでしょう。

③投資シミュレーションとスプレッド

それでは、ビットコインの値動きに基づいて、スプレッドを加味した投資成績を想定してみましょう。
BTC Spread 10
上図は今年5月以降のビットコイン市場価格(ブルー)と、10パーセントのスプレッドを想定した購入価格(オレンジ)と売却レート(グレー)をチャートにしています。仮に6月8日に1ビットコイン(BTC)を購入し、①6月15日、②7月10日に販売所でそれぞれ売却したケースの損益は、以下のように想定されます。

6月8日 ①6月15日 ②7月10日
BTC市場価格  ¥3,656,081 ¥4,447,922 ¥3,691,095
売買レート ¥3,838,886(購入) ¥4,203,286(売却) ¥3,515,329(売却)
損益 ¥364,400 ▲¥175,766

①のケースでは、BTC市場価格は80万円近く上昇していますが、スプレッドのために利益は縮小されています。②のケースでは、BTC価格は購入時点を上回っているにもかかわらず、スプレッドのために損失が出てしまっています。

つまり、スプレッドが大きい相場環境下で販売所を利用した場合、十分な上昇幅が生じて初めて利益を確保できます。このことに気づかずに短期的な売買を繰り返していると、資産がどんどん目減りすることになります。そのため、販売所を利用するときはスプレッドを十分考慮しながら利用するようにしましょう。

④暗号資産取引におすすめの取引所3選

暗号資産のスプレッドは、相場に応じて日々変動します。また、あるタイミングではA社のスプレッドが小さくとも、別のタイミングではB社のスプレッドが一番小さいということもあります。そのため、暗号資産交換業者を利用する際には各社どのくらいの価格差があるのかを把握すると良いでしょう。

4-1. 手数料無料!利用者も多いコインチェックの取引所

Coincheck
「コインチェック」は、マネックスグループ株式会社の子会社であるコインチェック株式会社が運営する仮想通貨取引所です。2021年2月末時点のアクティブに動いている口座数で115万口となっており、多くのユーザーが利用しています。

コインチェックの「取引所」は取引手数料が無料で、初心者にも簡単に取引できるよう設計されており、シンプルな注文が可能です。板に表示された価格をクリックすると「レート」に反映されるので、初心者でも安心して利用できます。取引所で売買できる仮想通貨はビットコイン(BTC/JPY)とファクトム(FCT/JPY)、イーサリアムクラシック(ETC/JPY)、モナコイン(MONA/JPY)の4銘柄ですが、今後随時追加していく模様です。

4-2. 主要なアルトコインの板取引が可能なGMOコイン

bitFlyer「GMOコイン」は、東証一部上場のGMOインターネット株式会社のグループ会社であるGMOコイン株式会社が運営する仮想通貨取引所です。取引サービスは、取引所(現物取引)・取引所(レバレッジ取引)・販売所・暗号資産FXの4つを設けており、アルトコインの板取引も充実しています。初心者から上級者まで幅広いユーザーが利用するGMOコインの口座数は34.1万件を越えています(GMOフィナンシャルHD、2020年12月期第4四半期決算資料より)。

4-3. ビットコイン取引量で5年連続国内No.1のビットフライヤー

「ビットフライヤー」は2014年創業の独立系企業で、日本の主要メガバンク(SMBCベンチャーキャピタル、みずほフィナンシャルグループ、三菱UFJキャピタルなど)から出資を受けている国内でも有数の仮想通貨取引所です。仮想通貨取引においては、現物取引以外に証拠金取引や先物取引といったサービスを提供しており、差金決済/先物取引を含むビットコイン取引量は5年連続で国内 No.1の実績を誇ります(Bitcoin日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2016 年- 2020 年の年間出来高)。

4-4. 合計取引量で国内No.1のビットバンク

仮想通貨取引所・販売所のbitbank
ビットバンク(bitbank)はビットバンク株式会社が運営する仮想通貨(暗号資産)取引所です。同社は初心者にとって使いやすい「販売所」だけでなく、板取引が可能な「取引所」サービスも提供しています。TradingViewや有利な手数料設計などトレーダーにとって便利なシステムを提供しており、合計取引量で国内No.1※を誇ります。※2021年2月14日 CoinMarketCap調べ

⑤まとめ

仮想通貨のスプレッドは事業者、銘柄によっても異なり、ビットコインよりもアルトコインの方がスプレッドが大きくなる傾向があります。また、ボラティリティ(価格変動率)が激しい時にはさらにスプレッドが拡大する傾向があります。

仮想通貨初心者はこうした市場構造を理解したうえで、上手にサービスを利用しましょう。ボラティリティが高い時に、販売所形式で売買することを避けるだけでも変わってくると思います。さらに、取引所形式を使えた方が資産運用を続けていく上で有利です。今回ご紹介した4社は取引所形式を備えています。最初は難しく感じるかもしれませんが、徐々にこれらのサービスを利用してみると良いでしょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 暗号資産・ブロックチェーンチーム

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HEDGE GUIDE 編集部 暗号資産・ブロックチェーンチームは、暗号資産投資やブロックチェーンなどフィンテックに知見が深い編集部メンバーで構成。最新のニュースやコラム、暗号資産に関する基礎知識を初心者向けにわかりやすく解説しています。