【暗号資産取引所の元トレーダーが解説】ビットフライヤーとDMM Bitcoinのレバレッジ取引を比較

今回は、ビットフライヤーとDMM Bitcoinのレバレッジ取引について、大手暗号資産取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では暗号資産コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. ビットコイン取引量国内No.1のビットフライヤー
  2. 豊富な銘柄を取り扱うDMM Bitcoin
  3. 取引ツールの比較
  4. レバレッジ取引を比較
  5. ビットフライヤーとDMM Bitcoinでレバレッジ取引する場合の違いに関するまとめ

ビットコインを始めとした様々な暗号資産は、FX(外国為替証拠金取引)と同様にレバレッジ取引が可能です。国内の暗号資産取引所の中でもビットフライヤーとDMM Bitcoinは、レバレッジ取引を利用でき、トレーダーの人気を集めています。

2つの取引所のレバレッジ取引は、どの様な違いがあるのでしょうか?この記事では、ビットフライヤーとDMM Bitcoinのレバレッジ取引の違いを解説していきます。

①ビットコイン取引量国内No.1のビットフライヤー


ビットフライヤーは2014年1月に国内で初めて暗号資産取引所として設立され、現在でもトップクラスの顧客基盤を誇ります。国内の主要メガバンク(みずほフィナンシャルグループ・三菱UFJキャピタルなど)から出資を受けている暗号資産取引所です。

同社は、初心者にとって理解しやすい「販売所」や「簡単取引所」にくわえて、高機能取引ツール「bitFlyer Lightning」を提供しています。bitFlyer Lightningでは、現物取引だけでなく、レバレッジ取引(差金決済:BTC-FX/JPY、先物取引:BTC/JPY)も利用でき、現物・差金決済・先物取引を含む同社のビットコイン取引量は5年連続国内No.1となっています(Bitcoin日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における2016年-2020 の年間出来高)。

②豊富な銘柄を取り扱うDMM Bitcoin


DMM Bitcoinは2016年11月に設立された、DMMグループ傘下の暗号資産取引所です。
ビットコイン以外の銘柄「アルトコイン」のレバレッジ取引ができ、豊富な暗号資産銘柄を揃えている特徴があります。また、DMM.com証券のレバレッジ取引における機能のノウハウが活かされているため、FXユーザーに人気があります。

DMM Bitcoinは、発注から30秒以内のオーダーをマッチングさせ、売買価格のミッド価格で取引が成立できる「BitMatch注文」を提供しています。

DMM Bitcoinが新たにリリースした「BitMatch注文」、その機能とそのメリットについて

③取引ツールの比較

ビットフライヤーとDMM Bitcoinの取引ツールの違いを比較していきます。

Bitflyer Lightning

ビットフライヤーの取引ツール「bitFlyer Lightning」はPC版とスマホアプリ版があります。PC版のlightningは1つの画面にチャート・板情報・発注画面や各種ニュース情報などのレバレッジ取引に必要な機能が全てそろっています。そのため、じっくりチャート分析をし、本格的なレバレッジ取引が可能となっています。

bitFlyer 2
スマホアプリ「bitFlyerウォレット」はiOS・Android向けに開発された取引アプリです。スマホ画面での取引がスムーズに行われるように、シンプルに最適化された画面構造になっています。bitFlyerウォレットを使うことで、場所を選ばずにいつでも取引が可能になります。

DMM
DMM Bitcoinの取引ツールはPC版取引システムとスマートフォン版取引システムアプリがあります。

PC版の取引システムは、DMMグループの強みであるFX取引ツールのノウハウが詰まっています。1画面に取引に必要な発注機能やチャート画面、ニュース配信を見ることができるうえに、ユーザーがやりやすい環境を整えることができるよう、レイアウトを自由自在に変更することができます。

DMM bitcoin
スマホ版システムアプリは、効率よくスマートフォンで取引ができるようにチャートを見ながらの「ワンタッチ注文」やシンプルながらもPC版に匹敵する機能を搭載しています。iOS、Androidに対応しており幅広いユーザーが利用することができるアプリです。

④レバレッジ取引を比較

ビットフライヤーとDMM Bitcoinにおけるレバレッジ取引の違いを3つの角度から比較していきます。

比較していくものは以下の通りです。

  1. 取扱銘柄
  2. 各種手数料
  3. レバレッジ・ロスカット

取扱銘柄

暗号通貨には様々な銘柄が存在し、暗号通貨取引所によって取扱銘柄が違います。ビットフライヤーとDMM Bitcoinで扱っている暗号通貨の銘柄を見ていきます。

ビットフライヤーでは、ビットコインのレバレッジ取引が可能です。暗号資産で一番流動性の高い通貨はビットコインですので、国内取引量№1を誇るビットフライヤーでビットコインのレバレッジ取引を絞ることで、さらに流動性が高くなります。

DMM Bitcoinのレバレッジ取引が可能な暗号資産は全11種類、ビットコイン建てを含めた銘柄の組み合わせは全部で18種類(以下表参照)となっています。

ビットコイン/円(BTC/JPY) イーサクラシック/円(ETC/JPY)
イーサリアム/円(ETH/JPY) ビットコインキャッシュ/円(BCH/JPY)
リップル/円(XRP/JPY) イーサリアム/ビットコイン(ETH/BTC)
ベーシックアテンショントークン/円(BAT/JPY) リップル/ビットコイン(XRP/BTC)
クアンタム/円(QTUM/JPY) ネム/ビットコイン(XEM/BTC)
ステラ・ルーメン/円(XLM/JPY) ライトコイン/ビットコイン(LTC/BTC)
モナコイン/円(MONA/JPY) イーサクラシック/ビットコイン(ETC/BTC)
ネム/円(XEM/JPY) ビットコインキャッシュ/ビットコイン
(BCH/BTC)
ライトコイン/円(LTC/JPY) イーサクラシック/イーサリアム
(ETC/ETH)

暗号資産でレバレッジ取引をしているトレーダーの中には、アルトコインを中心に取引をしているトレーダーがいます。DMM Bitcoinは豊富なアルトコイン銘柄でレバレッジ取引ができるため、アルトコイントレーダーには嬉しい取引所です。

各種手数料

レバレッジ取引では様々な手数料があります。取引所により手数料は変りますので、ビットフライヤーとDMM Bitcoinの各種手数料を比較していきます。

ビットフライヤーもDMM Bitcoinもレバレッジ取引の基本的な手数料として、「建玉×0.04%/日」のポジション管理料がかかります。ポジションを翌日に持ち越した場合に、暗号資産交換業者にポジションを管理してもらうための運営費として徴収されます。

加えて、ビットフライヤーでは現物取引価格と暗号資産レバレッジ取引の価格が5%以上乖離すると【SFD(Swap For Difference)】が発生します。SFDとはレバレッジ取引価格と現物価格の乖離を抑えるための仕組みで、価格乖離が拡大する方向にポジションを持ったユーザーから一定金額のスワップポイントがマイナス、もしくは付与されます。

ロスカットルール

レバレッジ取引では、含み損が膨らんだ場合に暗号資産取引所に預託した証拠金や追加の損金を支払わなければならない場合があります。

ビットフライヤーでは証拠金維持率が100%を下回った場合、すべての未約定の新規注文が取消されます。また、2銀行営業日以内に追加の証拠金を預け入れる必要があります。その後も証拠金維持率が100%を下回り続けた場合、ロスカットルールが適用されます。

DMM Bitcoinでは追証を求められることはありませんが、その代わりに、証拠金維持率が100%未満になると注意を促すメールが顧客に送信されます。

また、レバレッジ取引の含み損が膨らんでいる状況で、顧客の損失が拡大しないように暗号資産交換業者が強制的に決済を行う「ロスカットルール」という仕組みがあります。ビットフライヤーでは証拠金維持率が50%を下回った場合、全建玉が自動的に反対売買して決済(ロスカット)されます。DMM Bitcoinも同様に、証拠金維持率が50%以下になるとロスカットルールが適用されます。

証拠金維持率は、預け入れ証拠金に対する保有しているポジションに必要な証拠金の割合のことです。

⑤ビットフライヤーとDMM Bitcoinのレバレッジサービス比較のまとめ

国内の暗号資産取引所の中でもビットフライヤーとDMM Bitcoinは機能性と取引量が共にトップクラスで人気の取引所です。

これから暗号資産でレバレッジ取引を始めたい方や、新しく取引所の口座を解説したいと検討している方は、ビットフライヤーとDMM Bitcoinを利用するのをおすすめします。

それぞれの特徴を理解して暗号資産でのレバレッジ取引にチャレンジしていきましょう。レバレッジトレーダーであれば両方とも口座開設を行って損のない取引所の2社です。

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中島 翔

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12