ビットコイン価格が下落していても利益を得ることができる暗号資産FXとは?

暗号資産(仮想通貨)取引には、実際に仮想通貨を売買してリターンを得る「現物取引」以外に、売買レートの差額を受け渡しする差金決済取引があります。差金決済取引は証拠金を預けてレバレッジを効かせた取引が可能で、暗号資産市場でもレバレッジ取引(暗号資産FX)の人気が高まっています。

レバレッジ取引はショート(空売り)ができるため、ビットコイン価格が下落していても利益を得ることができます。レバレッジ取引は1万円からでも利用できるので、少額から資産運用をしようとチャレンジする人も少なくありません。

そこで、今回はレバレッジ取引についての解説をしながら、レバレッジ取引サービスを取り扱う暗号資産取引所についてご紹介します。これから暗号資産のFXに取り組みたいという方は参考にしてみてください。

目次

  1. レバレッジ取引とは?
  2. レバレッジ取引の基本的な流れ
  3. ビットコインを空売りをする
  4. レバレッジ取引が可能な暗号資産取引所
    4-1. 18種類の銘柄でレバレッジ取引が可能なDMM Bitcoin
    4-2. マイナス手数料を導入している「GMOコイン」
    4-3. ビットコイン取引量No.1のbitFlyer
  5. まとめ

①レバレッジ取引とは?

レバレッジ取引は証拠金に対して数倍の資産を売買し、決済時に差額の現金のみを受け取る「差金決済」と呼ばれる方法です。

例えば3万円を証拠金として預け入れて、その2倍の6万円相当の暗号資産を取引することも可能です。ショート(売り)から入ることもできるので、下落相場でも利益を狙うことができ、市場の価格変動(ボラティリティ)を最大限に活用することができます。しかし、取引できる金額が大きくなるため、損失が膨らんで証拠金維持率が閾値を下回ると自動的に資金が清算(ロスカット)されるリスクもあります。

②レバレッジ取引の基本的な流れ

レバレッジ取引はまず、「新規注文」を行い、注文が約定(やくじょう:注文が執行され売買が成立)した段階で「ポジション(未決済建玉)」を保有します。取引所からお金を借りて取引をしているので、必ずその「ポジション(未決済建玉)」は反対売買をして閉じる必要があります(ポジション・クローズ)。ここでの注文を「決済注文」といいます。

No. アクション 手数料
STEP 1 新規注文、約定 無料
STEP 2 建玉の保有(ロング・ショートポジション) 1日あたり建玉×0.04%(※ 取引所により利率は異なる)
(STEP 2.5) 損失の拡大(証拠金維持率の低下)によるロスカットルールの発動 無料
STEP 3 決済注文、約定 無料

つまり、買い(売り)の新規注文を保有して、売り(買い)の決済注文でポジションを解消するという流れになります。決済注文が約定した時点で、新規注文時との差額が日本円で受け渡されます。

ポジションの含み損が膨らんで証拠金維持率が一定水準を割り込むと、強制的に「決済注文」が発動する仕組みをロスカットルールと呼びます。DMM Bitcoinは証拠金維持率が50%以下になった場合にロスカットルールが発動します。

③ビットコインを空売りをする

ここからは、ビットコインの空売りをする場面についてご紹介します。ビットコインは8月17日に132万円に到達した後、9月に入り120万円前後を推移していました。仮にここを一旦の天井と考えて、38.2%フィボナッチリトレースメントと200日移動平均線が交差しそうな100万円をターゲットに下落すると予想するとき、ショート(空売り)を仕掛ける選択肢が考えられます。

DMM Bitcoin Short3

例えば3万円の元手がある場合、レバレッジ取引では3万円を証拠金としてレバレッジ倍率分(DMM Bitcoinの場合最大4倍)の金額の取引が可能です。1BTCあたり約120万円の時点でも、レバレッジ取引であれば約3万円の資金で12万円分(0.1 BTC)の取引ができるわけです。

空売りを仕掛け、想定通りビットコイン価格が120万円から100万円まで下落した場合、差益20万円×0.1 BTC=2万円のリターンが得られます。

④レバレッジ取引が可能な暗号資産取引所

1. 18種類の銘柄でレバレッジ取引が可能なDMM Bitcoin


DMM Bitcoinは、株式会社DMM.comのグループ会社である株式会社DMM Bitcoinが運営する暗号資産取引所です。DMM.comはグループ会社で10年近く金融サービスを提供した実績もあるため、DMM Bitcoinにおいてもグループ会社の金融ノウハウを活かした運営が行われています。また、DMM Bitcoinは国内取引所の中でもアルトコイン証拠金取引の対応通貨が多いのが特徴です。

DMM Bitcoinでは、販売所形式で11種類の暗号資産(BTC、ETH、XRP、LTC、BCH、XEM、ETC、XLM、MONA、BAT、QTUM)のレバレッジ取引に対応しています。日本円に加えて暗号資産建ての取引にも対応しており、利用可能な銘柄の取引の組み合わせは計18種類に上ります。

DMM Bitcoinでは、PC版取引システムとスマートフォン版取引システムアプリが用意されています。PC版は取引に必要な機能や情報が集約されており、チャートから注文することができます。また、スマートフォンアプリもPC版に匹敵する充実の機能を搭載しており、使いやすいと利用者から高く評価されています。

特に、DMM BitcoinはFX(外国為替取引)の分野で人気の高い2つの注文機能を備えています。スリッページ幅を限定した成行売買が可能な「ストリーミング注文」は、数秒~数分で決済するスキャルピングという取引手法に有効な機能です。また、ワンタップで新規・決済・ドテン注文を実行できる「スピード注文」は、相場の転換点で素早くポジションを持ち替えることができます。

取扱銘柄(現物) BTC/JPY、ETH/JPY、XRP/JPY
取扱銘柄(レバレッジ取引) BTC/JPY、ETH/JPY、XEM/JPY、XRP/JPY、LTC/JPY、ETC/JPY、BCH/JPY、XLM/JPY、MONA/JPY、BAT/JPY、QTUM/JPY、ETH/BTC、XEM/BTC、XRP/BTC、LTC/BTC、ETC/BTC、BCH/BTC、ETC/ETH
注文方法 成行、指値、OCO、逆指値注文、IFD、ストリーミング注文、IFO、注文一括決済
特徴的な機能 両建て、証拠金に暗号資産を使用できる
最小注文数 現物:0.001BTC
レバレッジ取引:0.01BTC

2. マイナス手数料を導入している「GMOコイン」

bitFlyer
「GMOコイン」は、東証一部上場のGMOインターネット株式会社のグループ会社であるGMOコイン株式会社が運営する暗号資産取引所です。GMOインターネットはグループ会社にGMOクリック証券などの金融サービスの提供実績をもっており、GMOコインにおいても金融ノウハウを活かした運営が行われていることが特徴です。

GMOコインは「販売所」と「取引所」、「暗号資産FX」の3つの取引サービスを提供しています。販売所と暗号資産FXでは9種類の暗号資産を売買でき、取引所は5種類の銘柄で現物取引とレバレッジ取引を利用できます。取引所のメイカー(指値注文)でマイナス手数料を採用しているため、頻繁に取引を行う方にとって特にメリットがあります。取引所(レバレッジ取引)のマイナス手数料はBTC/JPYのみとなっています。

PC専用のレバレッジ取引専用ツール「WebTrader」は板情報やローソク足チャート、売買など一画面に集約した高性能チャートを採用しています。また、スマホアプリ「ビットレ君」は暗号資産FXに特化したもので、チャート描画、テクニカル指標など取引に必要な機能が整っています。ビットレ君は、ワンタップで新規・決済・ドテン注文が可能な「スピード注文」を備えているため、相場変動を逃さずに対応しやすくなっています。

取扱銘柄(取引所:現物取引) BTC/JPY、ETH/JPY、BCH/JPY、LTC/JPY、XRP/JPY
取扱銘柄(取引所:レバレッジ取引) BTC/JPY、ETH/JPY、BCH/JPY、LTC/JPY、XRP/JPY
注文方法 成行、指値、OCO、逆指値注文、スピード注文、IFD、ストリーミング注文、IFO、注文一括決済
特徴的な機能 両建て、 マイナス手数料、Post-Only
最小注文数 取引所:0.0001BTC
暗号資産FX:0.01BTC

3. ビットコイン取引量No.1のbitFlyer

bitFlyer
bitFlyerは、日本の主要メガバンク(SMBCベンチャーキャピタル、みずほフィナンシャルグループ、三菱UFJキャピタルなど)から出資を受けている国内でも有数の暗号資産取引所です。bitFlyerは初心者でも利用しやすい「販売所」と、ビットコインの板取引が可能な「簡単取引所」、複数の注文機能で価格変動リスクを細かく管理できる「bitFlyer Lightning」があります。

「bitFlyer Lightning」では、現物取引(BTC/JPY、ETH/JPY、BCH/BTC、ETH/BTC)、レバレッジ取引(Lightning FX、Lightning Futures)を提供しており、Bitcoin日本語情報サイトによると、現物・差金決済・先物取引を含むビットコイン取引量は国内No.1となっています(2019年総月間出来高)。bitFlyer Lightningは、取引に必要な「チャート・板・損益・ポジション・発注画面・歩み値情報・ニュース・注文パネル・注文状況・取引履歴・チャット」を一つの画面で網羅しています。

bitFlyer Lightningの取扱銘柄(現物取引) BTC/JPY、ETH/JPY、ETH/BTC、BCH/BTC
取扱銘柄(取引所:レバレッジ取引) BTC/JPY
注文方法 成行、指値、OCO、逆指値注文、IFDOCOC
特徴的な機能 Board 板情報
最小注文数 Lightning 現物:0.001 BTC
Lightning FX:0.01 BTC
Lightning Futures:0.001 BTC

⑤まとめ

今回ピックアップした取引所はトレーダーも満足できる高機能取引ツールが提供されているので、レバレッジ取引にも取り組みやすくなっています。どの取引所も初心者に使いやすいように設計されているので、トレーディング経験を積みたい方におすすめです。取扱銘柄や最小取引注文数など詳細は異なるので、目的に合わせて取引所を使い分けるのも良いでしょう。

各取引所には特徴がありますので、自分の取引方法と許容できるリスクを考慮して、自分に合った取引所で口座開設をすることがおすすめです。暗号資産取引所では急なメンテナンスや売買制限等で取引が行えない事もありますので、複数口座を開いて資産を分散させておくことで対処しやすい利点もあります。暗号資産取引所の口座開設は無料でできますので、これを機にぜひ確認してみてください。

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立花 佑

立花 佑

自身も仮想通貨を保有しているWebライターです。HEDGE GUIDEでは、仮想通貨やブロックチェーン関連の記事を担当。私自身も仮想通貨について勉強しながら記事を書いています。正しい情報を分かりやすく読者の皆様に伝えることを心がけています。