イーサリアムやXRP、ネムなどビットコイン以外の暗号資産(アルトコイン)への投資の始め方

暗号資産(仮想通貨)というとビットコインが有名であり、100兆円近い市場規模の約70%近いシェアを占めています。残りの30%には、イーサリアムやネム、XRPなどさまざまな暗号資産がひしめいており、それらは総じて「アルトコイン」と呼ばれています。

アルトコインはビットコインと比べると単価が安く、一見すると投資しやすくと感じるかもしれません。しかしアルトコインはビットコイン以上に価格変動(ボラティリティ)が高く、プロジェクトの進行状況によって突然価格が暴落することもあれば、高騰することもあります。

ここではアルトコイン投資の概要や注意点について解説します。また、アルトコイン投資におすすめの暗号資産取引所をご紹介します。

目次

  1. アルトコインとは
  2. アルトコイン投資の3つのポイント
    2-1. 流動性
    2-2. 購入と売却のタイミング
    2-3. スプレッドと投資手段
  3. アルトコイン投資におすすめの暗号資産取引所
    3-1. 国内最多14種類の暗号資産を取り扱うコインチェック
    3-2. 5種類の暗号資産で板取引ができるGMOコイン
    3-3. 11種類の暗号資産でレバレッジ取引が可能!DMM Bitcoin
    3-4. 10種類の暗号資産を取り扱うビットフライヤー
  4. まとめ

①アルトコインとは

代表的なアルトコインには、イーサリアムやライトコイン、XRPやNEMなどがあります。アルトコインは様々な機能が盛り込まれ、個別の利用用途(ユースケース)が想定されている事が多く、それぞれの将来性に期待を寄せている人も少なくありません。

例えばイーサリアムは、「スマートコントラクト」と呼ばれるプログラムを実行可能なブロックチェーンとして最大規模です。DeFi(分散型金融)と呼ばれる分野は、240億ドルの経済圏に成長しており、暗号資産イーサリアムはローンの担保やガス(手数料)の支払いなどに利用されています。

日本ではネムやXRP、リスク、IOSTといったアルトコインの保有者が多い傾向がありますが、投資先を選ぶ際にはそれぞれの性質や目的、開発の進捗や値動きについて調査した上で、判断するようにしましょう。

②アルトコイン投資の3つのポイント

流動性

Vol
ビットコインとアルトコインの大きな違いのひとつに「流動性」があります。多くのアルトコインは市場参加者が小さく、取引量が少ない傾向があります。その結果、資産価格の変動幅は大きくなります。

コインマーケットキャップの2021年1月12日時点のデータを見ると、1日のボリューム(取引量)が5兆円を超えているのはビットコインとイーサリアム、そしてテザーと呼ばれるステーブルコインのみです。時価総額9位のステラルーメンが3,000億円、18位のネムだと135億円となります。

循環相場などで上位銘柄の取引資金が低位アルトコインに流入すると、相当のインパクトを及ぼします。特別なニュースなどで特定のアルトコインに買いが集まり、1日に50%近く急騰したものの数日後には「全戻し」しているケースも少なくありません。このように、アルトコインの投資家は高い価格変動リスクを負うことを押さえておきましょう。

購入と売却のタイミング

中長期を視野に投資することを推奨する風潮がありますが、特にアルトコインは不確定要素が多く、1年も2年も保有する場合のリスクは高いものです。そのため、月に何度か利益が出たものを利益確定するなど、アクティブな運用も視野に入れておくと良いでしょう。

市場全体が上昇トレンドを迎えてビットコインの成長が鈍化すると、イーサリアムや他のアルトコインに資金が循環する局面があります。反対に、暗号資産市場全体が下降トレンドに入れば、真っ先にアルトコインから資金が流出する傾向があります。こうした判断は曖昧なので裁量で判断するしかありません。暗号資産のドミナンス(市場占有率)などを参考に研究してみましょう。

スプレッドと投資手段

アルトコインを取り扱っている販売所は、取引手数料はかからないもののスプレッド(売買価格差)が比較的広い傾向にあります。頻繁に売買を行う投資家は取引所を利用しています。

また、「レバレッジ取引(暗号資産FX)」のスプレッドは「現物取引」と比較して狭いため「どの程度の保有期間でポジションを保有するか」によってレバレッジ取引の利用も選択肢に入れてみましょう。

ただし、レバレッジ取引の場合はポジションの管理コスト(ポジション金額×0.04%/日)が発生することに注意が必要です。数年単位で保有するのであれば現物取引を、1か月程度の保有の場合はレバレッジ取引を利用すると良いでしょう。

③アルトコイン投資におすすめの暗号資産取引所

1. 国内最多14種類の暗号資産を取り扱うコインチェック

Coincheck
コインチェックは、マネックスグループ株式会社の子会社であるコインチェック株式会社が運営する暗号資産取引所です。2020年7~9月期の決算によるとコインチェックの本人登録済みのユーザー数は99万口座、アプリダウンロード数は300万を突破しており、多くの投資家に支持されています。

コインチェックは現物取引に特化しており、販売所方式で14種類の暗号資産(ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、リスク、イーサリアムクラシック、モナコイン、ネム、ファクトム、ステラルーメン、クアンタム、BAT、IOST)を取り扱っています。

コインチェックの取引ツールはシンプルで分かりやすく、投資に不慣れな利用者でも直感的に取引しやすくなっています。

2. 5種類の暗号資産で板取引ができるGMOコイン

GMOコイン
「GMOコイン」は、東証一部上場のGMOインターネット株式会社のグループ会社であるGMOコイン株式会社が運営する暗号資産取引所です。GMOクリック証券など金融サービスのノウハウを活かした運営がGMOコインの特徴です。

GMOコインは「取引所(現物取引)」、「取引所(レバレッジ取引)」「販売所」、「暗号資産FX」の4つの暗号資産売買サービスを提供しています。

取引所は5種類(ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン)、販売所と暗号資産FXは9種類(上記5+ネム、ステラルーメン、オーエムジー、ベーシックアテンショントークン)の暗号資産を取り扱っています。

レバレッジ取引は、証拠金を担保に資金を借り入れて、より大きなポジションを持てるサービスです。現物取引では買いから入るしかないところを売りから入ることもできるので、下落相場であっても利益を狙うことができます。

3. 11種類の暗号資産でレバレッジ取引が可能!DMM Bitcoin

DMM Bitcoinは、株式会社DMM.comのグループ会社である株式会社DMM Bitcoinが運営する暗号資産取引所です。DMM Bitocoinでは、DMMグループが培ってきた金融サービスのノウハウを活用し、株式などの金融商品取引経験のある投資家が利用しやすいサービスを提供していることが特徴です。

DMM Bitcoinは「買値」と「売値」が表示された「販売所方式」に特化しており、現物取引とレバレッジ取引を提供しています。現物取引に対応している暗号資産は3種類(ビットコイン、イーサリアム、XRP)、レバレッジに対応している暗号資産は11種類(ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ネム、イーサリアムクラシック、ステラルーメン、モナコイン、クアンタム、BAT)となっています。

販売所はスプレッド(売買価格差)が存在するため、利用者目線で見ると取引コストが高くなってしまいますが、同社は販売所のデメリットを解消する「BitMatch注文」機能を提供しています。BitMatch注文は、発注から30秒以内に顧客の注文がマッチングした場合に限り、販売所で提示される買値と売値のミッド(仲値)価格で取引が成立する注文方法です(30秒以内に他の注文と対当しなかった場合は、成行にて時価で約定)。

【関連記事】DMM Bitcoinが新たにリリースした「BitMatch注文」、その機能とそのメリットについて

4. 10種類の暗号資産を取り扱うビットフライヤー

bitFlyer
ビットフライヤーは、株式会社bitFlyerが運営する暗号資産取引所です。国内の主要メガバンクやベンチャーキャピタル(SMBCベンチャーキャピタル、みずほフィナンシャルグループ、三菱UFJキャピタル等)から出資を受けています。

ビットフライヤーの暗号資産取引サービスは、初心者でも利用しやすい「販売所」と、ビットコインの板取引が可能な「簡単取引所」、複数の注文機能で価格変動リスクを細かく管理できる「bitFlyer Lightning」があります。

販売所では10種類(ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、リスク、イーサリアムクラシック、モナコイン、BAT、テゾス)の暗号資産を売買できます。

④まとめ

取引所がアルトコインを取り扱うためには、それぞれのブロックチェーンを統合し、万全の保管体制を整える必要があります。そのためアルトコインの取り扱いは段階的にならざるを得ず、各社それぞれ1個ずつ対応銘柄を追加している状況です。

DMM Bitcoinのような後発企業は、規制の変化を考慮してアルトコインの現物を増やすのではなく、スプレッドを軽減し、短期間に取引しやすいプラットフォーム開発に資本を投下していると言います。アルトコインに投資するのであれば現物購入だけが選択肢ではありません。レバレッジ1倍であればロスカットのリスクも抑えることができるので、まずは短期トレードで様子を窺ってみるのも良いでしょう。

暗号資産取引所の口座開設は無料で簡単にできるので、これを機に気になる取引所の口座を開設してみることをおすすめします。自身が購入したいと考える暗号資産を取り扱う暗号資産取引所を2つから3つ開設しておくとよいでしょう。ぜひ参考にしてみてください。

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HEDGE GUIDE 編集部 暗号資産・ブロックチェーンチーム

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