ReFiプロジェクトのToucanは3月21日、Celoブロックチェーンにカーボンクレジット償却モジュールの提供を開始した。これによりCeloユーザーは自身のスマホからカーボンクレジットを償却できるようになる。
Toucanは、カーボンクレジット市場のインフラ構築を展開するブロックチェーン企業で、2050年までにインターネットが排出する二酸化炭素を排除する目標を掲げている。カーボンクレジット市場で課題となっている二重申告の防止とカーボンクレジットを流動的に活用できるインフラストラクチャーを提供している。
3月23日に実施されたCeloのTwitterスペースセッションの中で「カーボンクレジットの償却が気候レジストリに記載される形でCelo上に構築できたことは大きなマイルストーンである。これによりCeloが搭載する最先端の技術を使ったユースケースの開発に役立つであろう」と話している。Celoは新たなユースケースを構築したいデベロッパー向けに助成金申請者を募っている。
昨年8月Toucanは、炭素トークンNCT(Nature Carbon Tonne)とBCT(Base Carbon Tonne)をPolygonチェーン上からCeloへ自由に移動させるカーボンブリッジを立ち上げていた。Celoはカーボンネガティブなレイヤー1パブリックブロックチェーン。Proof-of-Stake (PoS) コンセンサス アルゴリズムを採用しており高速で軽量なため、ReFiをはじめ、DeFiやNFTプロジェクトを構築しやすいエコシステムが特徴である。
【参照記事】Toucan’s carbon retirement module launches on Celo

HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

最新記事 by HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム (全て見る)
- DIMO、HAKUHODO KEY3と提携 日本市場で自動車データの新しい未来を築く - 2025年3月26日
- ReFiで広がるカーボンクレジット市場の未来― KlimaDAO JAPANの取り組みと展望【インタビュー】 - 2025年3月14日
- ReFi×インパクト投資×システミックデザインから見る、新しい経済システムと金融の未来(HEDGE GUIDE / IDEAS FOR GOOD Business Design Lab) - 2025年2月12日
- peaq、次世代AIインフラ企業iGam3の参加を発表 計算基盤の分散化で新たな経済圏へ - 2025年2月5日
- Xpansiv、炭素除去クレジットの専用取引市場を開設 - 2025年2月4日