ReFiプロジェクトの情報を一元化するweb3インパクトアグリゲーター「Simbiotica」とは?

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参照:Figma

目次

  1. Simbioticaとは?
  2. Simbioticaの仕組みは?
  3. Simbioticaの変遷と展望は?

Simbioticaとは?

Simbioticaは世界初のweb3インパクトアグリゲーターです。世界中のweb3インパクト(ReFi)プロジェクトの情報を一元管理して閲覧、検索することができます。

その設立背景にあるのは「ESG領域の躍進」です。以下のデータによれば、88%の投資家がサステナビリティ領域の最大の関心ごとが気候変動であり、5年以内にESG関連の資産を2倍にする予定であることを検討しているそうです。また、web3市場の観点で見れば、全体のクリプトマーケットの2.3%に該当する2.6Bドルがインパクト領域のプロジェクトであることがわかります。

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この他にも、特にアメリカでは消費者の50%近い人口がサステナビリティに関連する商品の購入意向を示しており、中でもZ世代はさらに積極的にサステナビリティに配慮した商品の購入や企業への入社を検討しています。

その状況の中でESG×web3の領域における検索・比較アグリゲーターとして設立されたのがSimbioticaです。クリプト領域ではDuneやCoinMarketCapが存在し、ESG領域ではBeZero等が存在しますが、両方を包含する存在はありませんでした。そこでESGの中でもクリプトに投資したい投資家や一般消費者にとって効率的なプラットフォームとなることを目指しています。

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Simbioticaの仕組みは?

では、Simbioticaの詳しい機能を見ていきます。Simbioticaには現在477の団体、239のNFTやFTが掲載されており、市場やセクター毎の数字とプロジェクト毎の数字が閲覧できます。

まずは市場全体のページです。掲載されているプロジェクト全体のマーケットキャップと24時間の取扱高、そしてクリプト市場全体における割合も閲覧できます。

その下にはセクター毎のMarketCapが閲覧できる箇所があります。Simbioticaでは「Technology」「Health&Desci」「Finance」「Energy」「Carbon」「Social」「Nature」「Circularty」の8つのセクターに分類されています。

その下に各プロジェクト毎の情報が書かれています。

プロジェクトをクリックすると個別のプロジェクト情報が閲覧できます。

全体のページにもプロジェクトページにも”Impact Score”と呼ばれる独自の指標が書かれていますが、この指標はSimbiotica固有の計算式で各プロジェクトの情報を精査して表現しています。ESG×web3のプロジェクトを一覧で確認できると共に、どのプロジェクトが良いプロジェクトなのかを独自指標で一覧できることで投資家や一般ユーザーが特定のプロジェクトへの投資や応援する意思決定の手助けをします。また、サイト上から閲覧できるだけでなく、API提供も行っており、Simbioticaのデータを活用したサイトやDappsを構築することもできます。

Simbioticaの変遷と展望は?

展望の考察の前に改めてここまでの変遷を紹介します。

Simbioticaは2021年10月頃から活動を開始したプロジェクトです。Co-Founderは元々Plug and Play等のVCで活動していた PAULAと元Cointelegragh ブラジルの編集長のRAFAELAです。web3と気候変動に興味を持つメンバーによって設立されました。

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2022年には15kUSDのグラントをCelo財団から、40kUSDをブラジルのインパクトファンドから、50kUSDをClimate Collectiveから、62kUSDをFilecoin Foundationからグラントとして調達しています。

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また、GITCOINのグラントにも挑戦しており73ドルを集めています。

このように基本的にはグラントによって運営資金を確保しながら活動を続けるプロジェクトです。よって、これまでの活動と公開されている情報から予測すると公共財のように、グラントを獲得しながらReFiのゲートウェイとして存在するプラットフォームとして維持され続けるようになると予測されます。

現状リサーチした範囲ではトークンの存在は確認できず、新規発行する予定も見られませんでした。なので、有志が集まり情報を更新していく形で続いていくことが想定されます。運営方法や展望は情報が少ないので予想になりますが、Simbioticaが目指すポジションは間違いなく必要であると感じています。ESG領域は急拡大しており、web3領域の中のReFi領域も急拡大しています。そして、Simbioticaの設立背景にもあったようにReFiだけを探して比較できるプラットフォームは多くはありません。最近少しずつこうしたプラットフォームも生まれてきていますが、比較プラットフォームがあることでReFiへのアクセスを容易にし、多くのReFiプロジェクトの認知拡大と購入促進に貢献します。

筆者としても、“領域特化”チェーンが誕生してきているように、この先のトレンドの1つは領域特化であるように考えています。よって、ReFi市場特化の情報アグリゲーターにも価値が生まれると考えています。ReFi領域の一人のリサーチャーとして、今後もSimbioticaを使っていきたいと思います。