独立系クリーン燃料供給会社Titanは8月24日、ブロックチェーンベースの輸送セクター向けカーボンインセットプラットフォーム123Carbonと提携し、初となるLNG(液化天然ガス)ベースのカーボンインセットを発行したことが明らかとなった。
カーボンインセットとは、企業が自社のサプライチェーンの中で温室効果ガス(GHG)排出量を削減するプロジェクトに投資し、CO2削減に貢献する活動である。代表的な事例には、森林再生、アグロフォレストリー、再生可能エネルギー、リジェネレラティブ農業などがあげられる。
カーボンインセットには、オランダを拠点とするスマート・フレート・センター(SFC)によって定義される世界レベルの要件が求められることとなるが、本カーボンインセットにおいてはこの方法論に基づいて、123Carbonが使用される排出係数、リスク軽減措置、外部保証など排出削減プロジェクトに関する情報を含むトークンを発行する技術を提供する。TitanはこれをLNGフリートを持つ船舶のトークン化に活用、バリューチェーン全体で透明性とインセットの完全性を保証する流れとなっている。
これにより、オランダが提供するバイオ燃料証明書(HBEs)のようなローカルのインセンティブ制度を利用することなく、二重計上などの懸念がなくなるというメリットが生まれる。
【参照記事】Titan and 123Carbon partner on carbon insetting to progress clean fuel transition
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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