株式会社UPDATER(旧みんな電力株式会社)が運営するサステナブル事業TADORiは4月19日、自社が開発したブロックチェーンシステム「TADORi CHAiN – Tsunagu β(タドリチェーン ツナグ ベータ)」を活用し、デニム生産過程で発生する二酸化炭素の追跡実証実験を発表した。
実証実験は、国産デニムメーカーのデイトナ・インターナショナル社のデニム製品3種類を対象に行われる。デニムの生産に関わる原材料からサプライヤーに至るすべての生産工程において排出される炭素量を可視化し、ブロックチェーンに記録することで生産過程を改ざんのない状態で証明していくという。また、これらの情報は誰でも閲覧できるようになっている。
UPDATERは、製品単位でのトレーサビリティの実現は、流通経路の把握、原材料調達の証明、廃棄物処理などにおける企業の取り組みを可視化でき、高い企業活動の実践に貢献すると言及。また、自然環境などを保護する倫理的消費(エシカル消費)を重視する風潮の中で、Well-beingな消費者のライフスタイル実現に貢献できるとしている。
TADORiはこれまでに、カシミア製品のサプライチェーンのコストの透明化を実現する「タドれるカシミア」やチョコレートの生産者支援プロジェクト「タドれるチョコ」などを手掛け、ブランドの信頼性と価値を高めるサポートを行っている。
【参照記事】「TADORi CHAiN-Tsunagu β」初の実証実験事例。TADORi、デイトナ・インターナショナルの国産デニムで生産過程とCO2排出量を可視化するプロジェクトを開始
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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