日産自動車株式会社が10月24日、日産フォーミュラEチームとカーボンクレジットと環境対策ソリューション企業Coral社の提携を発表した。この提携により、温室効果ガスプロトコルと科学的根拠に基づきフォーミュラEチームのCO2排出量を正確に評価し、カーボンオフセットを推進する計画だ。
日産自動車は、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、2030年代には全新型車を電動化することを目指し技術イノベーションに注力している。具体的には、再生可能エネルギーを活用したバッテリーエコシステムの開発や、電力網の脱炭素化を推進するためのエネルギーセクターとの連帯を強化している。この他にも、車の走行時の炭素削減に加え原料から輸送に至るサプライチェーン全体でのCO2削減にも取り組んでいる。
Coral社はアラブ首長国連邦を拠点に、炭素排出量の相殺やカーボンクレジットに特化したソリューションを提供してる。Coralプラットフォームを通じて、ユーザーはカーボンクレジットの原産地、認証、証明、検証、環境への影響などを完全な形で確保することができる。これにより、同社は誰もが炭素市場に参加する機会を提供したい考えだ。
日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクター兼チーム監督トマソ・ヴォルペ氏は「日産やフォーミュラEチームにとって、サステナビリティは極めて重要な取り組みだ。チームがFIAの環境認定で3つ星を更新し、パートナー選びで、カーボンオフセットを正確に追跡したいと考えた。最先端の技術革新を持つCoral社との関係を発展させ、より環境に優しい未来のために協力したい」と言及した。
コーラル社のロゴは、シーズン10を通じて日産フォーミュラEチームのマシンに掲載されるという。
【参照記事】日産フォーミュラEチーム、コーラル社との提携を発表
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