セミナー概要
開催日 | 2021年5月10日月曜日 |
セミナー名 | ソラミツカンボジア中銀システムとトレーサビリティ |
主催者・団体 | 公共貨幣フォーラム |
会場名 | オンライン |
都道府県 | - |
開催地住所 | - |
対象者 | - |
イベント概要 | 第1回公共貨幣オンラインセミナー デジタル人民元、リブラ、各国の中央銀行のブロックチェーン化の進展が気になっている現代ですが、中銀デジタル通貨(CBDC)についての非常にまとまった本が去年暮れに出ました。 実質のカンボジア中銀デジタル通貨「バコン」開発秘話です。 もちろん秘話ではなく、明確な現在の貨幣システムの運用的要求仕様、システム的要求仕様、そしてその設計、アーキテクトの骨子の解説全てがあります。 すなわち、貨幣システム運用者、開発者、研究者全てへの適切な明快な解説書です。 簡単にいえば誰でもこれで経済がわかる本なわけです。 ソラミツ 世界初の中銀デジタル通貨「バコン」を実現したスタートアップ―日本発のブロックチェーンで世界を変える 2020/12/18 宮沢 和正 (著) これはソラミツという設立4年足らずのスタートアップの開発物語でもあります。 中銀デジタル通貨についての期待はお金の流れの見える化です。 その実現が見えてきました。 中央銀行と銀行、リテール、家計がつながります。 このことによって各エージェント(個人、家計、企業、任意組織、国家、超国家など)のお金の流れが見える化でき、例えばGDPなどがコミュニケーション範囲で自動集計できることです。 そのことによってエージェント間のコミュニケーションは行いやすくなります。 もちろん、エージェントのプライバシー、機密情報のアクセスコントロールは重要です。 これも自由に設定できる仕掛けができました。 これにより、エージェント自身の権限で他エージェントに開示する情報をコントロールできます。もちろんルールがあるのでエージェント間での完全な対称性はまだ不可能でしょう。 またトレーサビリティも付与できます。買ったモノ・サービスがどの様な過程をへたものかも、計算量次第ですが、使ったお金がどの様に流れるかもチェックできる様になるかもしれません。 また、データポータビリゼーションが実現できますと、組織間でデータが移動でき特定のサービス組織にロックされない自由な市場の可能性が出てきます。 アクセスコントロール、トレーサビリティ、データポータビリゼーションがお金に関する全ての取引で実現できる設計、仕掛けができたと思って良いでしょう。 本セミナーは二部構成で 第一部は中銀デジタル通貨「バコン」の以下のような典型的な課題について質問をまとめます。 ●アカウントは、それぞれロール(役割)を持っており、ロールには複数のパーミッション (権限)が定義されており、パーミッションのない業務は実行できない ●パーミッションにより、アカウント毎のアクセス管理を設定できるようにする アセットの生成やドメイン間のアセットの送受信などの際には適切なパーミッションが必要となる ●ロールとパーミッションを適切に定義することにより、司法、立法、行政の三権分立のような中央集権を防ぎ適切な牽制が可能な組織体が作成可能 ●これらのロールとパーミッションを普遍的なルールとして憲法のように遵守するために、ブロックチェーンのジェネシス・ブ ロック(一番最初に書き込まれるブロック)に書き込み、改竄不可とする ●日本初のデジタル地域通貨 ・「Byacco/白虎」誕生、自律的な経済圏の拡大 ・社内活動のエコシステム ●入出金と受発注情報が紐付いたデータを活用することにより、例えば、借りたいときに必要な資金を必要な金融機関で調達する「トランザクション・レンディング」と呼ばれる金融サービスが実現する ●製造業や流通業などの場合、関連企業間での決済にデジタル通貨を活用することにより、商流EDI情報の統一化や資金繰りの改善、関連企業への融資などの効果が期待できる ●売上明細データや電子領収書の情報を金融機関が与信判断に使うことも可能になる。電子領収書では印紙税も不要になり、領収書の作成・郵送・保管にかかるコストが削減される 第二部は武宮誠氏より直接回答と解説を行います。 |
開催時間 | 18:50〜21:00 |
費用 | 無料 |
定員数 | 100名 |
詳細URL | https://publicmoneyforum.connpass.com/event/209910/ |
※上記セミナー情報は過去の情報のため、URLなどは現在変更されている場合があります。