三井物産が金連動の暗号資産を発行

三井グループの中で​​金属資源や化学製品を取り扱う三井物産が、金と価値が連動する暗号資産「ジパングコイン(ZPG)」を発行する計画を立てていることがわかった。2月4日に日本経済新聞が報じている。

ジパングコインは、三井物産がロンドン市場から調達する金の現物を裏付けに、1ZPGが金1グラムの価値と連動するようにデザインされ、発行されるようだ。実物資産と裏付けることで価格の変動を緩やかにし、安定させることができるという。

それに加え、現物の金と同様にインフレヘッジの機能を持つほか、デジタル化による利便性と小口化を実現する狙いもあるようだ。

ジパングコインの発行自体は、三井物産の子会社である三井物産デジタルコモディティーズが行う。発行したジパングコインは、三井物産の出資先企業であるデジタルアセットマーケッツを通して個人向けに販売するようだ。デジタルアセットマーケッツは昨年2月に暗号資産交換業者登録を完了している。まずは子会社の運営する取引所で扱いつつ、順次他の取引所でもジパングコインを取引可能にしていくという。

また、三井物産はジパングコインを決済に使えるようにする計画も検討しているという。日本経済新聞によると、スマートフォンにインストールしたウォレットアプリにジパングコインを保有しておき、バーコードを読み取ることで支払いができる仕組みを想定している。決済の際に支払い分のジパングコインを円に換金できるようにするほか、店舗がジパングコインをそのまま受け取れるようにする仕組みも導入するようだ。

ジパングコインの基盤システムには、bitFlyer Blockchainの開発するプライベートチェーン「miyabi」を採用することも発表された。本プロジェクトにおける「miyabi」の採用理由について、デジタルコモディティーズ代表取締役社長の加藤次男氏は、「高い処理性能やソフトウェア品質、様々なセキュリティ対策を求めた結果、miyabiが将来的に予定している他のコモディティに連動した暗号資産の発行と運用に最も適したプロダクトであると判断した」と説明している。

ジパングコインはデジタルアセットマーケッツにおいて、2月8日に一般利用者向け口座開設申し込みの受付を開始し、2月17日より取引を開始する予定だ。

【参照記事】三井物産、金連動の暗号資産 価格変動緩やか

The following two tabs change content below.
株式会社techtec リサーチチーム

株式会社techtec リサーチチーム

「学習するほどトークンがもらえる」ブロックチェーンのオンライン学習サービス「PoL(ポル) 」を運営。日本発のブロックチェーンリーディングカンパニーとして、世界中の著名プロジェクトとパートナーシップを締結し、海外動向のリサーチ事業も展開している。Twitter:@PoL_techtec