マイホーム購入は複数回の時代?都心で2回以上不動産購入は4割 

住宅を単に「住む場所」だけでなく、その「資産性」に着目する購入者が増えているようだ。

株式会社リクルート住まいカンパニーが制作するの住宅情報誌「都心に住む by SUUMO」1月号(11月26日発売)は「半投半住 資産形成 売れる家・貸せる家」のタイトルで、将来の売却や賃貸を見越した住宅購入戦略を紹介している。

「半投半住」とは、投資と居住の2つの観点を持ち合わせた住宅購入の戦略を意味する造語。購入歴3回以上の経験者の経験談や専門家アドバイスをもとに売れる家・貸せる家の見極め方や、賢い売り方・貸し方を提案する。

まず、同社の「新築マンション契約者動向調査」では住宅購入を思い立った理由として「資産を持ちたい、資産として有利だと思った」という回答が増加傾向にある。住宅購入理由について「資産を持ちたい」という回答は調査開始の2007年に全回答者の20.4%で、08年には23.4%に上昇。同年のリーマン・ショックの影響か、09年は13.5%に急落したが、その後は再び上昇、17年は25.7%となっている。「資産形成としてシングルやカップルのうちにコンパクトタイプを購入し、家族構成の変化に応じて広い住戸に住み替える人も多い」という。

住宅購入の思い立ち理由に「資産を持ちたいと思った」と答えた人

特に都心部ではその傾向が顕著だ。同調査の購入者のうち、今回の購入が2回目以上と答えた人の割合は、東京23区が約25%であるのに対し、うちと千代田、中央、港、渋谷、新宿、文京の都心6区は41%に上る。中には購入歴3回以上の「強者」も2割弱。

今回の自宅購入が2回目以上と答えた人の割合

半投半住の実践例として、中央区在住の30代の夫婦を紹介している。2009年、20代で初めて品川区にコンパクト住戸(新築、2LDK、55㎡)を居住用に購入。5700万円のローンを変動35年で借り入れた。現在は月26.5万円で賃貸にしている。

半投半住の実践例

1軒目から”貸し易さ”を基準に選び、「リーマン・ショック直後で価格設定が割安となっており、現在なら7000万円前後で売却可能だが、価格水準を維持しそう」なため、資産運用を続けるという。

現在居住する2軒目は2016年に購入、中央区で最寄り駅から徒歩9分、3LDK、70㎡の新築マンション。子供ができることを見据え広めの物件を選んだ。価格は7700万円で、6900万円(固定35年)のローンを組んだ。その後、通勤利便性と希少価値の高さから3軒目を購入。価格は9700万円、ローンの借り入れは同額。2LDK、70㎡の物件が現在竣工中、再開発が進む東京駅、銀座、日本橋が徒歩圏という立地にあり、将来的な価値の上昇を見込む。

3軒目に住み替えたら居住中の2軒目も賃貸に出す予定で、将来的に戻ってくるという選択肢も残せる。

特集ではケーススタディと、不動産のプロによる賢い売り方・貸し方を解説する。編集長は「単に地価が高いエリアに注目するだけでなく、 上昇率という切り口で街の変化を分析することで、将来性を予測することができる」とコメント。近い未来を予測しながら買う、住む、売る、貸す。柔軟なライフスタイルを示唆する内容となっている。

【参考記事】都心で4割の人は2回以上物件を購入!~複数回の住宅購入がアタリマエの時代へ!~「半投半住」で資産形成 売れる家・貸せる家
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